■スポンサードリンク


さかのぼり喫茶おおどけい



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
さかのぼり喫茶おおどけい (双葉文庫)

さかのぼり喫茶おおどけいの評価: 3.50/5点 レビュー 2件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.50pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

繋がるということ

内山純の小説はどれも「繋がる」ということがテーマの底流にあるように感じています。今回の『さかのぼり喫茶おおどけい』は、この繋がるというテーマを最もストレートに描いた物語です。題名の「さかのぼり」という言葉はこの小説の骨格である「不思議な大時計の音色に促されて時空を遡る」という意味だけでなくて、文中にある「父・祖父・曾祖父とさかのぼっていく…」「僕という人間は祖先の人たちの積み重ねでできている」という想いを表す言葉として使われています。
戦中・戦後のとてもとても辛い時期を生きていた祖先の人たちが、「だた話を聞いてもらえるだけで人は楽になる」「今自分がここに生きているだけで誰かの支えになる」「あなたは、ただ”あなた”でいるだけでいい」と「誰かのために生きようともがき」ながら繋いできた「優しさの連鎖」の言葉の数々が、少し疲弊した今を生きる登場人物や私たち読者の心を癒していきます。

最終章に登場人物オールキャストになったところで、名前を覚えるのが苦手な私にはちょっと辛くて星4つとなりました苦笑
さかのぼり喫茶おおどけい (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:さかのぼり喫茶おおどけい (双葉文庫)より
457552820X

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!