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奇妙な刺客



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奇妙な刺客の評価: 3.60/5点 レビュー 5件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.60pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(3pt)

京都風土記

著者の「高瀬舟」シリーズをほぼ読み切ってしまいましたが、こんなのもあったのですね。これは京都の「祇園社」(これは八坂神社のことらしいです)の神灯目付け役の頼助を主人公とした作品です。頼助を中心として周りにいくつかの鍵となる脇役が配置され、京都で起きる事件に対処していくというわけです。「高瀬川」シリーズとの時代的な対応は細かくはチェックしませんでしたが、本書にも若干の言及はあります。
この著者のこの種の作品集にはいくつかの共通点があるようです。まず舞台としては京都が選ばれている。次に、ほとんど着目されることのない職業に従事される人物が主人公として設定されている。本書でもそうですし、他のシリーズ(陰陽氏)もそうです。商人階級が主人公の影のパトロンとしていつも登場する。そしてどの主人公も表の権力(奉行所、同心)と独特の強い関係を持っている。たいていの場合は主人公の出自も武士階級と少なからぬ関係を持っている。
展開される具体的な話はどれも似たり寄ったりです。そう人間のやることなんてフリルと装飾を除いてしまうと変わることはあまりないのです。もっとも舞台が江戸時代ですから、時代背景は違っていますが。似たような事件が持ち上がり、あるものは解決され、あるものは不幸な結末を迎える。そして季節はめぐり、繰り返されていく。その中でいつもかわらないのが主人公とその取り巻きたちの姿が永遠の「理想郷」なのです。というわけで、読者はシリーズごとに若干異なる、今は亡きディテールが醸し出す雰囲気を味わうのが楽しみ方のようです。しかし考えてみれば、江戸の後期の京都を、このような今はもう存在しない様々な「職業」の主人公を造形し、ほぼ同時(90年代後半から2000年代前半)に描き始めた著者、その着眼点はユニークです。ただもう少しこの時代の京都という時代が深く描かれたらもう少し深みが出たのにな。
祇園社神灯事件簿 奇妙な刺客 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:祇園社神灯事件簿 奇妙な刺客 (徳間文庫)より
4198934150
No.2:
(3pt)

面白いけど、辛い?

前回、陰陽師の話がおもしろかったので、借りてみました。

舞台は江戸時代の京都。祇園社の神灯目付の頼助が世のため人のため活躍する話(笑)。

少し読んでいて苦痛でした。何が苦痛なのかがよく分からないのですが。

説明くさいのかな?面白いはずなんだけれど、人に血が通ってないというか。

これも続きがあるみたいなので、次を読んでみたいとは思います。

話が成長しているのかどうかが知りたくて。

面白みという部分ではちょっと欠けるかな?
祇園社神灯事件簿 奇妙な刺客 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:祇園社神灯事件簿 奇妙な刺客 (徳間文庫)より
4198934150
No.1:
(3pt)

似ているような、そうでないような。

鯉屋居候の菊太郎と、頼助をどうも比較してしまう。
時代背景が似ている。公家と武家の違いはあるけれど。
生い立ちが複雑なところ、事件が起こった際の立ち回り方。
頼助のほうが若く、世慣れていない感じを少々受けるので(特に女性に対しては)、どう変わっていくのか、興味がある。
公事に首を突っ込む菊太郎と決定的に違うのは、町方と関わりをもたない祇園社の人間であること。
事件の決着の付け方が、違う。
お白州に出して白黒つけるというでない、影で処理される事件があるというのなら、頼助のような立場の者が的確だろう。
祇園社神灯事件簿 奇妙な刺客 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:祇園社神灯事件簿 奇妙な刺客 (徳間文庫)より
4198934150

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