化け者心中

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評判

化け者心中の評価:

4.04/5点 レビュー 23件。 B ランク

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平均点4.04pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全32件 1〜20 1/2ページ
No.32
(4pt)

魅力的なキャラクターが多数登場し面白かった

江戸の文政期に歌舞伎の中村座で起きた事件を描いた物語である。事件というのは、次の芝居の準備のために6人の役者が集まるが、その最中に一人が鬼に食われてその役者に入れ替わってしまった、という奇想天外なものである。

座元から 6人の役者の誰が実は鬼なのかを突き止めることを依頼されたのが、かつて一世を風靡した元女形の魚之助と鳥屋を商う藤九郎の二人で、二人は鬼探しのため役者の世界の中に踏み入っていくことになる。

両足を失って女形を引退した口の悪い魚之助と、人がよく真っ正直な藤九郎がなかなかよいコンビで、二人の掛け合いが楽しいが、話が進行すると共に、6人の役者と引退したはずの魚之助の役者としての内面が次第に明らかになり、各々が鬼のような深い闇を持ち合わせていることが曝け出されていく。

登場人物が多いこともあり、物語の進行がわかりにくい部分があったが、魅力的なキャラクターが多数登場し、面白い作品であった。
化け者心中 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 化け者心中 (角川文庫)より
4041138825
No.31
(4pt)

魅力的なキャラクターが多数登場し面白かった

江戸の文政期に歌舞伎の中村座で起きた事件を描いた物語である。事件というのは、次の芝居の準備のために6人の役者が集まるが、その最中に一人が鬼に食われてその役者に入れ替わってしまった、という奇想天外なものである。

座元から 6人の役者の誰が実は鬼なのかを突き止めることを依頼されたのが、かつて一世を風靡した元女形の魚之助と鳥屋を商う藤九郎の二人で、二人は鬼探しのため役者の世界の中に踏み入っていくことになる。

両足を失って女形を引退した口の悪い魚之助と、人がよく真っ正直な藤九郎がなかなかよいコンビで、二人の掛け合いが楽しいが、話が進行すると共に、6人の役者と引退したはずの魚之助の役者としての内面が次第に明らかになり、各々が鬼のような深い闇を持ち合わせていることが曝け出されていく。

登場人物が多いこともあり、物語の進行がわかりにくい部分があったが、魅力的なキャラクターが多数登場し、面白い作品であった。
化け者心中 Amazon書評・レビュー: 化け者心中より
4041099854
No.30
(4pt)

「いっち怖いのは人様で、なかでも役者と云うやつは…」

「いっち怖いのは人様で、なかでも役者と云うやつは…」江戸と云う時代の歌舞伎と云う異界、その化け者揃いの役者の中に本物の化け物が紛れ込み…足を無くした元女形の魚之助は脚を勤める藤九郎におぶさって、役者に化けた鬼を炙り出す。芸の為ならと鬼畜の所業をさらけ出す鬼より怖い役者たちの誰が鬼の隠れ蓑か?その正体が証されたときタイトルの『化け者心中』が、その舞台に姿を現す。それにしても野暮な男に背負われた魚之助の恋心が物語を貫いて心に沁みる。
化け者心中 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 化け者心中 (角川文庫)より
4041138825
No.29
(4pt)

「いっち怖いのは人様で、なかでも役者と云うやつは…」

「いっち怖いのは人様で、なかでも役者と云うやつは…」江戸と云う時代の歌舞伎と云う異界、その化け者揃いの役者の中に本物の化け物が紛れ込み…足を無くした元女形の魚之助は脚を勤める藤九郎におぶさって、役者に化けた鬼を炙り出す。芸の為ならと鬼畜の所業をさらけ出す鬼より怖い役者たちの誰が鬼の隠れ蓑か?その正体が証されたときタイトルの『化け者心中』が、その舞台に姿を現す。それにしても野暮な男に背負われた魚之助の恋心が物語を貫いて心に沁みる。
化け者心中 Amazon書評・レビュー: 化け者心中より
4041099854
No.28
(5pt)

一気読み必須

登場人物が多いのと、設定があまり馴染みがないので、始めは名前と人物がなかなか一致しなくて、何度か読み返したりしましたが、途中からは、どっぷりとと様にはまってました。
化け者心中 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 化け者心中 (角川文庫)より
4041138825
No.27
(5pt)

一気読み必須

登場人物が多いのと、設定があまり馴染みがないので、始めは名前と人物がなかなか一致しなくて、何度か読み返したりしましたが、途中からは、どっぷりとと様にはまってました。
化け者心中 Amazon書評・レビュー: 化け者心中より
4041099854
No.26
(5pt)

著者の語り口の生きのいいことったら! 蝉谷節(せみたにぶし)、クセになりそうやわ。

なんといっても良かったんは、生きのいい文章の語り口やね。独特の味わいがあるんで、最初のうちは馴染めないかもしれへんけど、これが慣れてくると癖になりそうな心地よさなんや。ほんま、見事な語り口だす。

芝居に己れのすべてを賭ける役者たちの心意気、どうにもならない妄執ぶりには、肌がちりちり、ぞわぞわ、粟立ちましたです。

そして、魚之助(ととのすけ)から、《白魚(しらうお)屋田村魚之助とは、一体何者だい》単行本 p.278 と問われて返した藤九郎(ふじくろう)の台詞の、凛として清々しかったことったら! 「よっ、藤九郎! おまえさん、いいこと言うじゃねぇか」と、胸が熱くなりましたぜ。

鳥屋の藤九郎が鳥を見つめる眼差しの優しいところや、魚之助の飼い猫・三毛の金目銀目の揚巻(あげまき)の動作の可愛らしさも良かったっすねぇ。思わず目を細めて、にまーっとしちまいやした。

てぇところで、本日、シリーズ第二作となる『化け物手本』を手にしました。続けて読めるたあ、なんて間(ま)がいいんでぇ。おいら、すっかり、蝉谷節(せみたにぶし)の虜(とりこ)になってもうたわ。
化け者心中 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 化け者心中 (角川文庫)より
4041138825
No.25
(5pt)

著者の語り口の生きのいいことったら! 蝉谷節(せみたにぶし)、クセになりそうやわ。

なんといっても良かったんは、生きのいい文章の語り口やね。独特の味わいがあるんで、最初のうちは馴染めないかもしれへんけど、これが慣れてくると癖になりそうな心地よさなんや。ほんま、見事な語り口だす。

芝居に己れのすべてを賭ける役者たちの心意気、どうにもならない妄執ぶりには、肌がちりちり、ぞわぞわ、粟立ちましたです。

そして、魚之助(ととのすけ)から、《白魚(しらうお)屋田村魚之助とは、一体何者だい》単行本 p.278 と問われて返した藤九郎(ふじくろう)の台詞の、凛として清々しかったことったら! 「よっ、藤九郎! おまえさん、いいこと言うじゃねぇか」と、胸が熱くなりましたぜ。

鳥屋の藤九郎が鳥を見つめる眼差しの優しいところや、魚之助の飼い猫・三毛の金目銀目の揚巻(あげまき)の動作の可愛らしさも良かったっすねぇ。思わず目を細めて、にまーっとしちまいやした。

てぇところで、本日、シリーズ第二作となる『化け物手本』を手にしました。続けて読めるたあ、なんて間(ま)がいいんでぇ。おいら、すっかり、蝉谷節(せみたにぶし)の虜(とりこ)になってもうたわ。
化け者心中 Amazon書評・レビュー: 化け者心中より
4041099854
No.24
(5pt)

壮絶

実際のモデルを元に書かれたと知り読んでみました。一流に成る迄の過酷な苦労、頂点故の身体をかえり見ず命を削る。そんな亭主を側で見ている女房知らないから出来た‼️そんな女が最後に本当の役者の女房に成れた 良かったです。
化け者心中 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 化け者心中 (角川文庫)より
4041138825
No.23
(5pt)

壮絶

実際のモデルを元に書かれたと知り読んでみました。一流に成る迄の過酷な苦労、頂点故の身体をかえり見ず命を削る。そんな亭主を側で見ている女房知らないから出来た‼️そんな女が最後に本当の役者の女房に成れた 良かったです。
化け者心中 Amazon書評・レビュー: 化け者心中より
4041099854
No.22
(5pt)

魑魅魍魎と色気

女役の矜持や、音くさい鳥屋のコンビがおもしろい
化け者心中 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 化け者心中 (角川文庫)より
4041138825
No.21
(5pt)

魑魅魍魎と色気

女役の矜持や、音くさい鳥屋のコンビがおもしろい
化け者心中 Amazon書評・レビュー: 化け者心中より
4041099854
No.20
(4pt)

この世界に入り込めるかどうか

江戸の町言葉と歌舞伎言葉が絡み合い、独自な世界で鬼を捜していく。

江戸文化が目に浮かぶような情景描写と、役者の艶やかさや業を掘り下げていく文体に惹きこまれる。
ただこれは好みが分かれて早々に断念する人もいそうではある。

役者の苦悩や闇が本当の鬼、現実と仮想の世界が交じり合う混沌とした世界。
化け者心中 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 化け者心中 (角川文庫)より
4041138825
No.19
(4pt)

この世界に入り込めるかどうか

江戸の町言葉と歌舞伎言葉が絡み合い、独自な世界で鬼を捜していく。

江戸文化が目に浮かぶような情景描写と、役者の艶やかさや業を掘り下げていく文体に惹きこまれる。
ただこれは好みが分かれて早々に断念する人もいそうではある。

役者の苦悩や闇が本当の鬼、現実と仮想の世界が交じり合う混沌とした世界。
化け者心中 Amazon書評・レビュー: 化け者心中より
4041099854
No.18
(5pt)

すごい才能が現れました!

深い眼をしたとびきりの美少女だった作者を知る者として、これ本当に彼女が書いたの?と思いつつ、気が付けば話の中に引き込まれ 一気に読んでしまいました。
独特の文体、江戸時代の文化への教養、芸事に携わる者の業、サスペンスの醍醐味、どれに対しても、ただただ脱帽です。
面白かった!
もし映画化されるなら、主役二人は中村勘九郎、七之助兄弟でお願いしたいです。
化け者心中 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 化け者心中 (角川文庫)より
4041138825
No.17
(5pt)

すごい才能が現れました!

深い眼をしたとびきりの美少女だった作者を知る者として、これ本当に彼女が書いたの?と思いつつ、気が付けば話の中に引き込まれ 一気に読んでしまいました。
独特の文体、江戸時代の文化への教養、芸事に携わる者の業、サスペンスの醍醐味、どれに対しても、ただただ脱帽です。
面白かった!
もし映画化されるなら、主役二人は中村勘九郎、七之助兄弟でお願いしたいです。
化け者心中 Amazon書評・レビュー: 化け者心中より
4041099854
No.16
(5pt)

文が抜群にうまい

文章力には、構成のうまさや、表現力のすごさ、色々あるだあろう。この著者の場合は擬音語、擬態語をうまく文にいれて、全体として都都逸のような響きになるよう作られている。声を出して歌えるような文章なのだ。

そのため、まるで講談師が小気味が良くパンパンと扇子で机を叩きながら、話を演っているような、そんな錯覚に陥る。

芝居の話だけに、時折わざわざ、大げさな演出を施している。例えば、勘三郎が鬼の話をを始めた下り。チョンとどこかで拍子木が鳴り、始まり始まりと声が聞こえる。現実ではこんなタイミングよく、偶然が重なったりしないのだが、なぜか、それが鼻につかないのだ。寧ろ、芝居の幕開けのように、ざわざわと心が波打ってしまう。

芸事の狂気については、様々な文学で題材になってきた。芥川龍之介の「地獄変」などが有名だろう。それ故、そこに目新しいところはない。だが、最後に近づくにつれ意外にも哲学的な問いにぶち当たる。ジェンダーとは何か? 人とは何か? どのように生きるべきか? 

藤九郎が出した答えは、当たり前すぎてしょうもなく響くが、意外に深い。
化け者心中 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 化け者心中 (角川文庫)より
4041138825
No.15
(5pt)

文が抜群にうまい

文章力には、構成のうまさや、表現力のすごさ、色々あるだあろう。この著者の場合は擬音語、擬態語をうまく文にいれて、全体として都都逸のような響きになるよう作られている。声を出して歌えるような文章なのだ。

そのため、まるで講談師が小気味が良くパンパンと扇子で机を叩きながら、話を演っているような、そんな錯覚に陥る。

芝居の話だけに、時折わざわざ、大げさな演出を施している。例えば、勘三郎が鬼の話をを始めた下り。チョンとどこかで拍子木が鳴り、始まり始まりと声が聞こえる。現実ではこんなタイミングよく、偶然が重なったりしないのだが、なぜか、それが鼻につかないのだ。寧ろ、芝居の幕開けのように、ざわざわと心が波打ってしまう。

芸事の狂気については、様々な文学で題材になってきた。芥川龍之介の「地獄変」などが有名だろう。それ故、そこに目新しいところはない。だが、最後に近づくにつれ意外にも哲学的な問いにぶち当たる。ジェンダーとは何か? 人とは何か? どのように生きるべきか? 

藤九郎が出した答えは、当たり前すぎてしょうもなく響くが、意外に深い。
化け者心中 Amazon書評・レビュー: 化け者心中より
4041099854
No.14
(4pt)

鬼とは人間とは、アイデンティティを問う(ネタバレ有り)

町人文化の最盛期とされる化政期の江戸。町人娘のお洒落の源は贔屓にしている歌舞伎役者の姿。鳥屋の
藤九郎と元女形の魚之助(ととのすけ)のコンビが6人の役者の中から鬼を探し出す・・・という物語。
 歯切れのいい江戸弁と歌舞伎役者言葉がからみ合い、体に纏わりつくような粘り気のある濃密な筆致。役
者の深奥・魂をあぶりだしています。特に魚之助の言葉が、形を変え匂いを変えリズムを変えて紡ぎ出され
ます。関東人にとって柔らかに響きますが、その芯は冷たく鋭い刃(やいば)の様にも聞こえるのは私だけ
でしょうか?

 鬼でなければ役者は務まらないのか、役者魂こそが鬼なのか。いや鬼のような心こそが人間の証。凄まじ
くも悲しすぎる役者の性(さが)を通して、人間と鬼との間(あわい)を問い詰めた感動の名作だと思いま
す。
化け者心中 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 化け者心中 (角川文庫)より
4041138825
No.13
(4pt)

鬼とは人間とは、アイデンティティを問う(ネタバレ有り)

町人文化の最盛期とされる化政期の江戸。町人娘のお洒落の源は贔屓にしている歌舞伎役者の姿。鳥屋の
藤九郎と元女形の魚之助(ととのすけ)のコンビが6人の役者の中から鬼を探し出す・・・という物語。
 歯切れのいい江戸弁と歌舞伎役者言葉がからみ合い、体に纏わりつくような粘り気のある濃密な筆致。役
者の深奥・魂をあぶりだしています。特に魚之助の言葉が、形を変え匂いを変えリズムを変えて紡ぎ出され
ます。関東人にとって柔らかに響きますが、その芯は冷たく鋭い刃(やいば)の様にも聞こえるのは私だけ
でしょうか?

 鬼でなければ役者は務まらないのか、役者魂こそが鬼なのか。いや鬼のような心こそが人間の証。凄まじ
くも悲しすぎる役者の性(さが)を通して、人間と鬼との間(あわい)を問い詰めた感動の名作だと思いま
す。
化け者心中 Amazon書評・レビュー: 化け者心中より
4041099854