メナハウス・ホテルの殺人

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

メナハウス・ホテルの殺人の評価:

3.67/5点 レビュー 6件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.67pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1〜3 1/1ページ
No.3
(3pt)

クリスティの偉大さが再確認できました。

同じエジプトを舞台としたクリスティの作品といえば、「ナイルに死す」です。
推理小説としての鮮やかで大胆なトリックに加えて、愛憎の複雑に入り組んだ人間関係と、大勢の登場人物たちのそれぞれ見事な性格描写と的確な設定は読み物として申し分なく、さらにエジプト観光物としても一級品でした。
その傑作と比較するのは気の毒ではありますが、ゆかりある賞を受賞したからには、どうしても連想せずにはいられなくなります。そして残念な結果となってしまいました。
犯罪のトリックや設定はこのくらいで良しと出来ますが、とにかく主人公のジェーンの設定が暗いのです。アメリカ人という先入観からすると、もっと明るく溌剌とした女性を期待していたのですが、ここも奇しくもクリスティの「茶色の服の男」(ジェーンが作中で読んでいる)のヒロインが、父を亡くしたことを悲しみつつも、それはそれ、として、これまで叶わなかった大胆な冒険に踏み出しているのとは、かなり対照的になってしまっています。作品を読み進めるにつれ、ジェーンの暗さの理由も分かってはくるのですが、叔母との関係がまたこじれているのがもどかしいところです。
これが義理の叔母であるとか、叔母と呼んでいても実は再従妹程度の遠縁であるとかならば、納得もできるのですけれど。
メナハウス・ホテルの殺人 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: メナハウス・ホテルの殺人 (創元推理文庫)より
4488286070
No.2
(3pt)

なんだか暗い。

表紙のイラストが素敵なので、旅行気分に浸れるかな?と期待していたが、全体的に暗い印象。
メナハウス・ホテルの殺人 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: メナハウス・ホテルの殺人 (創元推理文庫)より
4488286070
No.1
(2pt)

ジャスト、「エジプト観光ミステリ」

「メナハウス・ホテルの殺人 "Murder at the Mena House"」(エリカ・ルース・ノイバウアー 創元推理文庫)を読み終えました。
 1926年9月。舞台はエジプト、カイロ近郊ギザに在る高級ホテル「メナハウス」。22歳で寡婦となったジェーン・ヴンダリーは、その8年後裕福な叔母ミリーに連れられてボストンからエジプトへとやってきます。ホテルに到着して3日後、或る殺人事件に遭い、死体の第一発見者になってしまいます。殺されたのはジェーンが知り合い、好感を抱いたステイントン大佐の娘、アンナ。尚且つ、彼女は状況証拠から第一容疑者へと格上げ(笑)されてしまいます。真犯人を見つけるしかなくなったジェーンは、真相を追求すべく被害者の調査から開始することになりますが。誰が、何ゆえにアンナを殺害したのか?自称銀行員のレドヴァースは、敵か味方か?叔母のミリーの様子が少し奇妙に映るのは何故なのか?そして何人かの怪しいと言えば怪しく見える登場人物たちがパラパラと行きかいます。パズラーですから、その詳細を明かすことはできません(笑)。
 2020年のアガサ賞・最優秀デビュー賞受賞作だそうですが、どうでしょうか?私には「エジプト観光ミステリ」という以外に特に言うべきことが見当たらない作品のように思えました。ロジックは薄く、主人公・ジェーンのギクシャクとした行動にもついていけず困りました。
 クリスティの「茶色の服を着た男」を友にひとりでいられる時間を楽しもうとするジェーンまでは、ノリノリで読み始めたはずだったのですが。
メナハウス・ホテルの殺人 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: メナハウス・ホテルの殺人 (創元推理文庫)より
4488286070