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お迎えに上がりました。 国土交通省国土政策局幽冥推進課2



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お迎えに上がりました。 国土交通省国土政策局幽冥推進課2の評価: 4.80/5点 レビュー 10件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.80pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全10件 1~10 1/1ページ
No.10:
(5pt)

本家からのあとがきがすごい

他の方も書かれている通り国土交通省国土政策局の方からあとがきが寄せられている。
しかも内容を読んでいるだけでなくて本業からの考察も絡めて素晴らしいオチもついている。
すぐスピンオフくらい書けそうなすーっと読める文章でした。さすが国家公務員試験合格者。
日々の暮らしは小説の中だけでなくて現実世界でもこういう方々の努力に支えられているのだなと思いましたです。はい。
お迎えに上がりました。 2 国土交通省国土政策局幽冥推進課 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:お迎えに上がりました。 2 国土交通省国土政策局幽冥推進課 (集英社文庫)より
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No.9:
(4pt)

神様の力は人の気持ち

稲荷神社の神様が願いを叶えてあげた。そのお礼参りを待っていたなんて、かわいそう。神事がなおざりになった今だからこそ見直す必要があるのかもしれません。
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No.8:
(4pt)

配送の速さ

予定の日より届くのが早く感心しました。また文庫本自体も思ったよりかなり綺麗で納得の一冊です。
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No.7:
(5pt)

続き読みたい!

このシリーズ本当におもしろい!!
作者様、是非3巻お願いします。
火車と辻神の最期(?)までは本当にお願いします。たのしみにしてます。
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No.6:
(5pt)

泣きました

病み上がりで、バイトもまばらしか入れない就職浪人の自分と不思議と共感出来る思い、そして、事態を何とかしようと努力するバイタリティー。この主人公が好きだと思いました
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No.5:
(5pt)

心優しい作者の繰り出す仕掛けに感動必定!

安全で健全で利便性の高い国土の整備を妨げる結果となっている地縛霊の方々を説得・交渉して、地縛霊となった原因を解決・除去し、幽冥界に移っていただくことを主任務にしている、国土交通省国土政策局の「幽冥推進課」なる部局のお仕事を主題にした、いわゆる“ライト・ノベル”。
しかし、“ライ・ノベ”と侮ること勿れ。前作同様、これがまた、結構面白いのだ。
今作も3つのお話からなっている。今作の3編を貫くテーマは、親が子を想う情愛、子が親を想う情愛、そして両者の絡み合い、相互作用だ。いずれも泣かせる展開になっている。
そしてそれだけに止まらず、主人公である国土交通省国土政策局幽冥推進課の臨時職員・朝霧夕霞の仕事ぶりを通じて、「仕事に取り組むとはどういうことか、どうすれば良い仕事ができるのか」という“お仕事論”が展開されているところが興味深い。“ライ・ノベ”の読者層である、将来何らかのお仕事に就くであろう若者に向けて、お仕事に取り組む意味とは何であるのか、人生におけるお仕事の意味とは何なのか、というものを考えさせるメッセージになっているのである。ここに、人生という道のりにおいて自らに続く者たちに対する、包み込むようなおおらかな愛が感じられる。
そう言えば、この作品には、各所に「他者に対する深い思いやりのこころ」が感じられるのである。この点からして、この作品の作者はとても心優しい人柄なんだろうなぁ、と想像するのである。
もう1点、特筆すべきことがある。何と!本書の解説を、現役の国土交通省国土政策局長が執筆していることである。この解説がまた、上手いんですよ。出だしは“ライ・ノベ”調。それでいて、ちゃんと解説になっている上に、ちゃっかりと国土政策の宣伝もしている。
国土政策に関心のある方もない方も、是非読んでみて下さい。
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No.4:
(5pt)

読み終わっても涙が止まらなかった

悲しい涙じゃなく、爽やかで感動の涙があふれてくる。そんな感じで読み終えた。姿が見えない霊、妖怪、神と人間(うら若き女性)との関わりを描き、少しだけ国や国土を考えさせる、さすが国土交通省内書店ランキング一位(前作)に輝いたコメディー書籍だ。

あとがき(解説)には、 国土交通省国土政策局の人が書いたように書かれているが、あまりにもうまい文章で作者が書いたのかな?と疑いつつ読み進めると最後に「国土交通省・・・」って名前が書いてある。

まさかと思いつつ、書かれたその名をインターネットで検索すると実在の人物だった(疑ってごめん)。今作も一位間違いないだろう・・・な。

この先、火車(猫先輩)は、夕霞はどうなるのか!次作が待ち遠しい。というか、早く続きが読みたい。
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No.3:
(5pt)

国土にまつわる心の物語・第二作

「お迎えに上がりました。」シリーズ第二作は、第一作と同じく、国土にまつわる心の物語で、親子の想いを軸に、物語は語られていきます。このシリーズの特色は、登場人物がみんないい人だということで、作者自身もきっと優しい人なんだろうなと思います。どの物語も、巧みなストーリー展開、感動の結末で、読後感が本東に素晴らしいです。ぜひ多くの人に読んでほしいと思いますし、作者には末長くこのシリーズを書き続けてほしいです。野村局長の解説も秀逸です。まさに、「愛」と「想い」が国土づくり、地域づくり、そして世直しの基本だと思います。
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No.2:
(5pt)

面白い!

内容に関しましては、前の方が詳しく書かれているので、余り触れませんが。

うちの義弟が国土交通省に勤めておりまして、その妻である公務員の妹共々「面白いよ~」と紹介され、その通りあっという間に1巻読破。常々、ヒト様相手の用地買収が大変な話は聞いておりますが、「あ~、コッチ(地縛霊やら妖やら神様等々)の方々の方が納得していただくの大変そうだね…それに、この交渉もあり得るよね~」と思わせてしまうほど、現実感ある(?)構成の巧さです。国民様にも元国民様にもご納得いただく為に、ホントに必要なのは、この仕事じゃないかしら?なんて思えてきます。夕霞ちゃんの一生懸命さに感動します。

今回の第2巻でなんと言ってもすごいのは、内容もさることながら、後書きならぬ解説でしょう。本物の現職の局長様です。もはや、国土交通省公認の幽冥推進課ですね!
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No.1:
(5pt)

「真実を伝える事は本当に伝えた相手を幸せにするのか?」その問いを前にした主人公の未熟さを徹底的に掘り下げた一冊。驚愕の後書きが!

一年以上続いた失業の繰り返しの果てに何故か国土交通省国土政策局の臨時職員に採用された女の子が
国土に居座る「元国民の皆様」に納得いただいた上であの世にご退場願う奮闘記・第二巻。

今回はちょっと構成が独特という感じ。
全三話構成なのだけど、第一話は何というか第一巻の総まとめ的な位置づけ。
そして第二話・第三話はある意味一繋がりの話となっている。

第一話は国土交通省の外局である観光庁からの依頼。
(観光庁……たしか以前大分トリニータの社長やってた人が長官になった事で有名になったな)
観光用に整備した山間から海辺に抜ける石垣に挟まれた道に出る老婦人の幽霊を何とかしてくれ、というもの。
早速火車先輩と東名道を西に向かった主人公朝霧夕霞を待っていたのは品の良い感じの老婦人の霊だが
何だかおかしいので調べてみたら相手は「生霊」である事が判明。
彼女の魂が石垣に腰掛けて撫でている「オッパショ、オッパショ」と泣き続ける奇妙な石に縛られている事を突き止めた夕霞は
急病で翌日までもたないかも知れない老婦人の身内のために「持ち運ぼうとすると重くなって人を潰しにかかる」という
オッパショ石を病院まで、老婦人の肉体が眠る病室まで運ぶための一大作戦を決行する事に。

……「オッパショ石」というのは徳島県の伝説で「子泣き爺」の元にもなったらしいが、
先日メディアワークス文庫で刊行された峰守ひろかずの「帝都フォークロアコレクターズ」の第一話が
やっぱり舞台を徳島県にした「子泣き爺」の話だったので妙なシンクロニシティを感じた次第。
まあ、子泣き爺はメジャーな妖怪だからこういう偶然も起き得るんだろうけど。

運ぼうとすると重くなってしまう石をどうやって運ぶか、という所で台車から始まって
「幽冥推進課」の公用車にバトンタッチ、それでも病院までは辿り着けるけど老婦人が眠るのは五階。
車は空を飛べないよ、と思ったらまさかの手段が!
ただ、このまさかの手段に手を貸してくれたのが前巻で夕霞が解決にあたった複数の事件の関係者という事で
第二巻の第一話、というよりも第一巻の総まとめ的な位置づけの様な印象。
話の方は相変わらずハートフルというか、シングルマザーとして子供を十分に構ってやれなかった老婦人の後悔と
そんな母親が自分の自立後にどんな活動をしてきたかを知った息子の事情を慮っての新米公務員の
ある意味公務員としての「分」を超えた奮闘を描いている。

第二話はそんな母と子の関係というモチーフをそのまま使い、
その上で第一話で夕霞が一公務員としての「分」を超えた事をやってしまった部分に対する痛烈なしっぺ返しとなっている。
公務員に限らず、組織の一員として働く以上は弁えなきゃならないのは
「何が仕事かを、何をするべき事なのかを決めるのは自分じゃない」という事。
新橋駅の片隅で見付けた母親の迎えを待つコインロッカーベイビーの霊を見付けてしまった夕霞が
「お母さんに伝えたい事があるから待っている」という男の子の姿をした霊の事情を知り
良かれと思って「何とかしましょう」と辻神課長や火車先輩に掛け合った結果
「それはどこからの依頼だ?」「公務員がやるべき仕事を勝手に決められると思っているのか?」と
厳しく窘められる場面はかなり「きつい」。

ゆうきまさみ版の「機動警察パトレイバー」で廃棄物13号に対する警戒任務に就いていた野明が
宿敵グリフォンの姿を見付けて「追いかけるべきです」と訴えたのを上司である後藤隊長が胸倉を掴んで
「おい、のぼせるなよ。仕事の順番、間違ってるんじゃないの?」と凄むシーンがあったけど
普段「優しい人」として描かれている上司キャラが組織人としての厳しさを突き付ける場面というのは落差もあってかなり強烈。

それでも納得のいかない夕霞は「土日なら自分が何をしようと勝手ですよね」と突っ走るのだけど……
当然ながら「霊を見る事が出来る」というだけで基本的には20代前半の女の子に過ぎない夕霞に出来る事はほとんど無い。
自分がこれまで幾つかの案件を解決できたのは国土交通省の看板と組織の支援があったからなのだ、と突き付けられる残酷な展開に。
第一話で大規模な機材を投入して案件をクリアした事もあって「組織の支援を受けられない一個人の弱さ」が徹底的に描かれる。

そしてようやく姿を現した母親にコインロッカーベイビーの霊が「伝えたかった事」を伝えた結果がひどく苦々しい。
「恨まれた方が、憎まれた方がまだ救われる」という状況があるのだと察する事が出来なかった夕霞が
自分の罪を背負って生きてきた母親に「一生拭えない後悔」を背負わせてしまう事になるという皮肉に愕然とさせられる。

そんな形で「良かれと思って」真実を伝えた夕霞がボロボロになる第二話を踏まえた上での第三話……これはもっときついかも。
この話で夕霞が向き合う事になる相手は「神さま」。
宅地や道路の開発に伴い、かつてあった田んぼが消え、それでも道路の真ん中にある社の移転を許そうとしない「お稲荷様」
自分に掛けられ、そして応じた願が解かれていないからとボロボロの姿になっても伏見に帰ろうとしない老いた狐の姿をした神。

そして解かれる可能性が断たれた願こそが存在理由となった「神」の存在はひどく物悲しい。
世の中何が一番悲しいって「果たすべき役目が無くなってしまう事」が一番悲しいに決まっている。
年老いようが、衰えようがそれでも「果たすべき役割」が自分を支えるというのは人間も神さまも変わらない。
果たされる可能性が失われた事実をこの哀れな神に伝える事は正しい事なのだろうか?
「良かれと思って」真実を告げた事で、相手に消えない傷を負わせてしまい
自分自身の未熟さを思い知らされた夕霞が続けざまに同じ問題に向き合わされ、
再度自分の未熟さ、「出来ない事だらけ」の不甲斐なさを噛み締める羽目になるのだけど、
ここで前話では上司として厳しい態度を見せた辻神課長が良い味を出していた。

「子供の頃は二十歳を超えた様な大人には何でもできる様に思えた。
でも実際に二十歳を過ぎてしまうとやっぱり何も出来ない自分を突き付けられる」
「上司だから、ベテランだから何でも出来るわけではない、出来ない事だらけだ」
「『自分には何もできない』と気付いた時が仕事を覚え始める時」

……今や小生自身は不惑を超えてしまったけど相変わらず「ダメな自分」を突き付けられるし
恐らく死ぬ間際になっても「何もできない自分」「至らないままの自分」を抱えているのだろうと思う。
でもそれは死ぬまで「伸びるチャンス」を与えられている事なのだと作者の竹林七草は辻神課長の口を通じて
自らの未熟さを突き付けられた夕霞に、そして読者に語り掛けているのである。

前回よりも多少ビターな感じになってはいたけど、読み終わってみれば何ともスッキリした
そして心温まる良い物を読ませて貰ったなあ、という読後感の良さが残る一冊であった。
火車先輩に絡めて次巻に繋がる部分があったので首を長くして第三巻をお待ちしたい。

……後書きを読んでぶっ飛んだ。
作者自身が「後書き」を書くライトノベルと違い、誰かに解説を兼ねた「後書き」を依頼するスタイルを取っているのだけど
これが妙にユーモア精神たっぷりで、しかも妙に国土交通省内部のネタに詳しい。
どうやら国土交通省の中の人らしいな、と思って「野村正史」という筆者の名前をググったら……
なんと国土交通省のホームページに「国土交通省国土政策局局長:野村正史」ときた!
……ひょっとしてこれ史上最強の「後書き」なんじゃなかろうか?
お迎えに上がりました。 2 国土交通省国土政策局幽冥推進課 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:お迎えに上がりました。 2 国土交通省国土政策局幽冥推進課 (集英社文庫)より
4087457192

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