白き瓶-小説・長塚節

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白き瓶-小説・長塚節の評価:

4.20/5点 レビュー 15件。 D ランク

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平均点4.20pt

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全26件 21〜26 2/2ページ
No.6
(4pt)

長塚節を知る良書

長塚節を知りたい方は、この本は絶対に外せません。膨大な資料を基に書かれた、伝記的小説。

 明治の歌人として、一級の評価受ける長塚節。しかしながら、啄木や白秋、与謝野夫妻や茂吉と比較して、知名度はかなり低い。そういった意味でも、歌人としての節をしる一級の資料的価値も併せ持つ小説だ。

 徐々に歌人としての実力をあげていく節の姿が読者に分かりやすく表現されている。

 おすすめです。
新装版 白き瓶(かめ)―小説長塚節 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 新装版 白き瓶(かめ)―小説長塚節 (文春文庫)より
4167192462
No.5
(4pt)

長塚節を知る良書

長塚節を知りたい方は、この本は絶対に外せません。膨大な資料を基に書かれた、伝記的小説。

 明治の歌人として、一級の評価受ける長塚節。しかしながら、啄木や白秋、与謝野夫妻や茂吉と比較して、知名度はかなり低い。そういった意味でも、歌人としての節をしる一級の資料的価値も併せ持つ小説だ。

 徐々に歌人としての実力をあげていく節の姿が読者に分かりやすく表現されている。

 おすすめです。
白き瓶―小説・長塚節 Amazon書評・レビュー: 白き瓶―小説・長塚節より
4163087508
No.4
(4pt)

長塚 節を深めるために

とにかく膨大な資料にあたり、長塚 節像を緻密に追及した小説。
各地で友人へ宛てて書いた手紙や短歌を小説の中へうまく利用し、その内面を描いているところが印象的。また、アララギの同人、伊藤左千夫を描いた人物像も興味深く、案外こんな人だったかもしれないと妙に納得させられてしまうところがありました。短歌結社の運営を軸に様々な人間模様を描いている点はさすがです。
蛇足ですが、節が死期間近のときに九州を彷徨する姿が忘れられず、たまたま命日も近かったので、読後は彼のお墓参りに行ってしまいました。
ただ、資料に忠実なあまり、小説としてのおもしろさにはやや欠けてしまった感が拭えず、特に師である子規に対する敬愛の描写の薄いのが、私としては残念でした。
新装版 白き瓶(かめ)―小説長塚節 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 新装版 白き瓶(かめ)―小説長塚節 (文春文庫)より
4167192462
No.3
(4pt)

長塚 節を深めるために

とにかく膨大な資料にあたり、長塚 節像を緻密に追及した小説。
各地で友人へ宛てて書いた手紙や短歌を小説の中へうまく利用し、その内面を描いているところが印象的。また、アララギの同人、伊藤左千夫を描いた人物像も興味深く、案外こんな人だったかもしれないと妙に納得させられてしまうところがありました。短歌結社の運営を軸に様々な人間模様を描いている点はさすがです。
蛇足ですが、節が死期間近のときに九州を彷徨する姿が忘れられず、たまたま命日も近かったので、読後は彼のお墓参りに行ってしまいました。
ただ、資料に忠実なあまり、小説としてのおもしろさにはやや欠けてしまった感が拭えず、特に師である子規に対する敬愛の描写の薄いのが、私としては残念でした。
白き瓶―小説・長塚節 Amazon書評・レビュー: 白き瓶―小説・長塚節より
4163087508
No.2
(5pt)

伝記文学の高峰

藤沢周平(小菅留治先生)は、すでに山形師範の学生の頃に、歌人長塚節の歌集にふれたと言う。作品は「小説ー長塚節」であるが、実に広範な資料を踏査して渾身を傾け書かれた、伝記文学の最高峰の一冊であろう。解説を書かれた方も、この本は読むに骨の折れる本であるが、骨を折って、「読むに値する書」だと書いている。歌人長塚節は、その才能を惜しまれつつ若くして逝った、子規の最愛の弟子であり、アララギの大黒柱であったが、藤沢先生と同じ様に結核に罹り、その治療を兼ねて、日本の各地を旅に明け暮れた。茨城県石下町国生の生家と石下城には、コモをかぶった、長塚節の放浪姿のブロンズが建っています。彼は、鋭敏で在りながら、豊かで深さを湛えた多くの短歌を作りました、短歌好きで、長塚節の歌を愛さない人は居ないでしょう。その上、小説も書ける人であったと思います。37歳で亡くなられなければ、幾多の小説も残したで有ろうし、名歌は膨大な量になったでしょう。

この藤沢作品は、実に、「短歌鑑賞入門」の役割をも果たしていると、思います。好きな歌に「ウマオイの髭のそよろに来る秋は、眼を閉じて想いみるべし」、いつしか夏も終わり、秋の気配が近付いている、秋は眼を閉じて、こころの眼で感じ取るものだ。節はおそらくススキの葉に止まるウマオイを見たのでしょう。ウマオイの長い髭には、もう朝露が光っている。ああ、秋はもうウマオの髭の先に来ているのだ!、なんという叙情的な観察眼なのだろう!。こう云う歌に惹かれます。実を言うとこの短歌は亡き父に教えられたのだが、聞いて本当に感動した。

藤沢周平の故郷、山形は、斉藤茂吉や無着成恭の故郷でもあり、然も彼らは、どこかでつながりを持っている。高山樗牛、丸谷才一、等を生んだ山形の文学的伝統を、藤沢周平も確かに持つていた事の証明が、この「白き甕」なのでしょうか?この小説は、死病と闘い、死の影と触れ合った、小菅先生の体験も感じられるものがあります。長いですが、その一行一行が、丹念な調査を踏んでいて、この様な作品を書くには、相当の精力を消耗されたはずです。私達は、何となく気軽に読んで仕舞うが、労力を惜しまぬ丹念な下調べがあり、頭の下がる思いです。
新装版 白き瓶(かめ)―小説長塚節 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 新装版 白き瓶(かめ)―小説長塚節 (文春文庫)より
4167192462
No.1
(5pt)

伝記文学の高峰

藤沢周平(小菅留治先生)は、すでに山形師範の学生の頃に、歌人長塚節の歌集にふれたと言う。作品は「小説ー長塚節」であるが、実に広範な資料を踏査して渾身を傾け書かれた、伝記文学の最高峰の一冊であろう。解説を書かれた方も、この本は読むに骨の折れる本であるが、骨を折って、「読むに値する書」だと書いている。歌人長塚節は、その才能を惜しまれつつ若くして逝った、子規の最愛の弟子であり、アララギの大黒柱であったが、藤沢先生と同じ様に結核に罹り、その治療を兼ねて、日本の各地を旅に明け暮れた。茨城県石下町国生の生家と石下城には、コモをかぶった、長塚節の放浪姿のブロンズが建っています。彼は、鋭敏で在りながら、豊かで深さを湛えた多くの短歌を作りました、短歌好きで、長塚節の歌を愛さない人は居ないでしょう。その上、小説も書ける人であったと思います。37歳で亡くなられなければ、幾多の小説も残したで有ろうし、名歌は膨大な量になったでしょう。

この藤沢作品は、実に、「短歌鑑賞入門」の役割をも果たしていると、思います。好きな歌に「ウマオイの髭のそよろに来る秋は、眼を閉じて想いみるべし」、いつしか夏も終わり、秋の気配が近付いている、秋は眼を閉じて、こころの眼で感じ取るものだ。節はおそらくススキの葉に止まるウマオイを見たのでしょう。ウマオイの長い髭には、もう朝露が光っている。ああ、秋はもうウマオの髭の先に来ているのだ!、なんという叙情的な観察眼なのだろう!。こう云う歌に惹かれます。実を言うとこの短歌は亡き父に教えられたのだが、聞いて本当に感動した。

藤沢周平の故郷、山形は、斉藤茂吉や無着成恭の故郷でもあり、然も彼らは、どこかでつながりを持っている。高山樗牛、丸谷才一、等を生んだ山形の文学的伝統を、藤沢周平も確かに持つていた事の証明が、この「白き甕」なのでしょうか?この小説は、死病と闘い、死の影と触れ合った、小菅先生の体験も感じられるものがあります。長いですが、その一行一行が、丹念な調査を踏んでいて、この様な作品を書くには、相当の精力を消耗されたはずです。私達は、何となく気軽に読んで仕舞うが、労力を惜しまぬ丹念な下調べがあり、頭の下がる思いです。
白き瓶―小説・長塚節 Amazon書評・レビュー: 白き瓶―小説・長塚節より
4163087508