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(短編集)
一人称単数
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一人称単数の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 21~25 2/2ページ
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村上春樹でも実話怪談書くんだーと思った。あまり怖くなかった、終わり方がダラダラしてるせいか? あと短歌も書いていた。 その短歌は私はぐっとこなかったけど、どうせ短歌をちらつかせながら具体的にどんな短歌かは書いてないのだろうと予測してたら、ちゃんと短歌は載っていた。8首も。 なので短歌の専門の人に、短歌の評をして欲しい。「村上春樹」ってよく短歌に詠まれてるから、短歌の人は村上春樹好きだと思う。 | ||||
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本と音楽が好きな人が軽い読み物として読む分には、気持ちよく読み流せてお勧めです。しかし、それだけと言えば、それだけです。芸術的感動を求める部分には、お勧めしません。 | ||||
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著者の、特に初期の短編を好む、ファンです。 比較的最近のしかも長編はあまり好みではないので、久々の短編集を楽しみにしていました。 本作は著者ならではのテイストを十分に味わうことこそできますが、結果として初期の作品のように僕の心のひだを震わせることはありませんでした。 「カンガルー日和」や「中国行のスロウボート」みたいに読み終えることの勿体なさとかいつまで経っても胸に残る余韻とか。(辛うじて「謝肉祭」を除いては)そういうものが無いのです。 個人の趣味の問題かも知れませんが、それが僕の正直な読後感です。 いくらなんでも村上春樹なんだから、僕が読み取ることが感じ取ることができなかっただけなのだと思いますが、それが正直なところなのです。 書評などを読むとなるほどそういうことなのかなと思う節もありますが、どうも無理に小難しくしているようで。評論家のための作家にはなって欲しくないものです。 何年かして読み直してみたらどんなふうに感じるのか。いや果たして何年かしてまた読み返してみたくなるのか。 それはそれで楽しみと言えなくもありませんが。 | ||||
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この短編集には必然性がない。 | ||||
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『1Q84』あたりから顕著に、村上春樹は年々説教臭く、回りくどくなってきている気がする。御年71歳ということなので、もう、そういう時期なのかもしれない。 スキャンダルというか、cancel culture的なものとは比較的無縁なわりに、村上春樹が好きだ!と心地よく公言するのがいつからか難しくなったように思う。それはフェミニズム的なものの影響なのかもしれないし、単に時代が変わっただけなのかもしれない。SNS的なもので村上春樹が好きだ、と公言しているような連中は老けたろくでなしばかりだし、SNS的なものでアンチ村上春樹を公言したり、村上春樹風の文体で大喜利をやっているような連中も老けたろくでなしだ。村上春樹はいつからか、本人の意図せざる所でそういう文脈に絡め取られてしまったような気がしてならない。表題作の「一人称単数」からは、そんな状況に対する怒りのようなものが感じられる(気がする)。 短編集として、『一人称単数』は、冒頭の二編を読んでいると胸が苦しくなるほど、回りくどく、説教臭く、結構、キツいものがある。ただ、「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」あたりから、だんだん力が抜けてきたような味わいが出てきて、良い。「異常な展開」というか、「わけがわからないという体験」を求めてDavid Lynchの映画を見るような意味合いで、「品川猿の告白」「謝肉祭」あたりはすごく面白い。 『一人称単数』はコンビニで売られていて、それはものすごい達成という気がした。『1Q84』で、主人公達が作る物語が、世界に蔓延る悪意に対するワクチンになるように、一時は村上春樹の小説がそういう役割を果たすのでは、と考えさせられるような時期があった。不寛容な時代に寛容なメッセージを届ける大作家というか。ただ、もう村上春樹にそういう期待感を抱いている人なんていないのではないだろうか。いっそ、村上春樹は細々と「品川猿」サーガ的なものを書くべき時期なのかもしれない。個人的な、奇妙な、自分のための物語。ひょっとするともうそれで十分なのかもしれない。 村上春樹が亡くなる時は、それは、一つの時代の終わりとしてそれは悲しいんだろうな、という気持ちになるような作品だった。 | ||||
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