獅子の門 鬼神編
評判
獅子の門 鬼神編の評価:
4.00/5点 レビュー 20件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1〜4 1/1ページ
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獅子の門 鬼神編の評価:
4.00/5点 レビュー 20件。 B ランク
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ところが、夢枕獏の悪い癖で完結しないまま何年もの年月が経過し、最近このシリーズが完結していたことを知り、改めて全巻購入し直し、一巻から読んでみた。
正直、格闘技界の現実の流れについていけず、中途半端な作品に堕してしまったな、というのが感想だ。
夢枕獏がこの作品を書き始めたのが1984年とのことだが、当時、総合格闘技(MMA)もK-1も存在せず、格闘技の世界は混沌とした状況だった。その背景をもとに、強者を目指す若者たちの群像劇は十分に魅力的なものではあった。
ところが、1993年を境にUFCやK-1が登場し、格闘技の世界は大きな変容を遂げてしまった。フルコンタクト空手やUWFがもてはやされた時代ではなくなってしまったのだ。
四巻(光文社文庫版2002年発売)以降、この戸惑いが作品にも明確に表れており「強さ」の基準も不明瞭で、木に竹を接ぐような空虚な作品になってしまった。後半は特にひどく、出す必要のないキャラクターをやたら出したり、登場人物たちの内面を詩的というよりはまるで妄想のように描いたり、少々辟易する内容であった。
初期の若者たち(芥菊千代・竹智完・志村礼二・加倉文平・室戸武志)の成長の物語のままで描いていったなら、遥かに良い作品になったであろうことを考えると、残念でならない。
文壇に確固たる地位を築いた夢枕獏だが、年老いて作品の質が落ちてきていることを危惧せざるをえない。