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(短編集)

影が行く



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影が行くの評価: 2.75/5点 レビュー 4件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.75pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(3pt)

表題作は擬態エイリアン物+閉鎖空間でのモンスターパニック物の古典

『遊星よりの物体X』&『遊星からの物体X』の原作となった表題作をはじめ全5編収録の1930年代SF小説中短編集。
表題作『影が行く』は擬態エイリアン物+閉鎖空間でのモンスターパニック物の古典といえる逸品であります。氷漬けのモンスターが人間たちの居住空間に移送されてから復活……というパターンもこの作品から? 逃げ場はなく、誰が怪物なのかも分からないというサスペンスで七十ページ余りにわたって緊張感を維持させた手腕がとても素晴らしい。
『薄暮』『夜』『盲目』の三編は短編で、前2編は人類滅亡後の地球の光景を目撃者が証言するタイムトラベル系終末SF。
本書の一番の難点は読みづらさ。初版は1960年代なので翻訳の文体が古めかしく、誤植なのだか当時の言葉遣いなのだか。「頭の冠を、水が短絡させた」という表現が出てきて「ショート」のことなのねと気づいてびっくり。
影が行く (ハヤカワ・SF・シリーズ (3161))Amazon書評・レビュー:影が行く (ハヤカワ・SF・シリーズ (3161))より
4152079436
No.3:
(4pt)

感慨深い

遊星からの物体Ⅹ公開当時、この原作の存在は知っていても、翻訳版を入手することはできませんでした。映画自体の興行成績も振るいませんでしたから、やむを得なかったのですが。次第に映画が認められていき、そして今、かの映画は伝説の傑作扱いで、前日譚まで作られました。そういった、長い時間の経過の中で、いまここに邦訳があり、それを読めるのは非常に感慨深いものがあります。
短い作品ですし、淡々としたこの原作はもちろん映画版とは違うんですが、主要なアイデアはこの原作に詰まっています。「それ」に同化された人間が、自分が同化された事実を認識していないという恐怖は唯一無二で、この点においては、カーペンターの作品よりもむしろファーストコンタクトでこの部分がかなりクローズアップされていたように思います。
影が行く (1967年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)Amazon書評・レビュー:影が行く (1967年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)より
B000JA6O42
No.2:
(1pt)

こんなに面白くない本が二度も映画化されるとはこれ如何に。

少年向けSF本『謎の宇宙物体X』を読んだのは1970年。私は当時小六。特に挿絵が印象に残っています。
50年代に『遊星よりの物体X』という映画があると知り、テレビで見たのが1973年頃。舞台が南極から北極へ変えられており、怪物がドロドロのお化けではなく人型(扮するはピーター・グレーブスの兄ジェームズ・アーネス)だったけど、面白い映画でした。流石ハワード・ホークス。
1982年、ジョン・カーペンターが『遊星からの物体X』を発表。とても知的生命体に見えないグチャグチャ怪物が衝撃的、モリコーネの音楽が秀逸。今見るとSFXもローテクですが、私は好きです。
そして、遂にその原作を、少年向けではない完全な形で読めるときがきた!
そして!
表題作含めて全編、がっかりした!
理由は。
1衒学的。自然科学の専門用語を多用すればリアルに見えると思っているのが見え見え。
2登場人物が口にするジョーク(数は少ない)が全部面白くない。
3物語の起承転結がはっきりしない。
4何がいいたいのか分からない。

どうしてこんな愚作が映画製作者の目を引いたのだろうか。不思議です。
映画は二本とも面白くなっている。
三文小説を映画化したら名作ができた(『第三の男』のように)ということなのでしょうか。
影が行く (1967年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)Amazon書評・レビュー:影が行く (1967年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)より
B000JA6O42
No.1:
(3pt)

『遊星からの物体X』の原作本ですね。

レアなSF小説本ですね、『遊星からの物体X」の原作がこれに当たります。
影が行く (ハヤカワ・SF・シリーズ (3161))Amazon書評・レビュー:影が行く (ハヤカワ・SF・シリーズ (3161))より
4152079436

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