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妨害電波
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妨害電波の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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アメリカの一都市であるクインシガモントで神父の虐殺が起こり・・・というお話。 この小説の主人公は腐食し殺伐とした都市であるクインシガモントだと思いました。著者はこの小説の中で殺人、民族派ギャング団どうしの抗争、ラジオの電波妨害などを描くことによってこの狂ったクインシガモントを描きたかったように読めました。犯人当てなどは端から眼中になく、腐敗し堕落した都市を描くことで、アメリカの病んだ部分の象徴にしようとしてこの作品を創作したように感じました。その禍々しさは、なるほど、病んだアメリカを想起させなかなかの迫力があります。読み手を不安にさせる不穏な小説。 翻訳が途絶えていますが、著者はまだこのクインシガモントのシリーズを書き継いでいるようなので是非読んでみたいです。 蛇足ですが、翻訳について一言。欧米の人はロックやポップスが人格に多大な影響を及ぼしているのでその辺を理解していないと翻訳が少しおかしくなりますよ。特に90年代のグランジ/オルタナティヴ革命の洗礼を受けた人は。日本発売されたアルバムタイトルが原題表記だったり、アーティストの名前が定まってる人の名前がおかしかったり。この翻訳家の方だけでなく、翻訳小説界全般に対して言っておきます。 | ||||
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