少女キネマ 或は暴想王と屋根裏姫の物語
評判
少女キネマ 或は暴想王と屋根裏姫の物語の評価:
4.00/5点 レビュー 3件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1〜2 1/1ページ
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少女キネマ 或は暴想王と屋根裏姫の物語の評価:
4.00/5点 レビュー 3件。 B ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
そこへ奇妙な出来事や古めかしい言い回しと,その作風は森見登美彦さんに似たものが.
とはいえ,主人公がたぎらせる情熱と鬱屈は,氏のそれとはまた違う熱さを見せつけ,
親友の背中を追いかけ,沈んでは浮かびを繰り返し,それでも届かず,時に自分を責め,
ついには鬼神のごとく,『向こう』に手を掛ける姿には,ただただ圧倒されるばかりです.
また,少女が覗かせる小さな思い,そして大きな優しさは静かながらもじわりと響き,
かと思えば,一時の戯れとなる真夏の逃避行は,何とも言えない甘酸っぱさが漂います.
何より,なぜ彼女は彼の前へ現れたのか,胸の痛む『告白』とその訪れはあまりに突然で,
おおよそ予想通りではあったものの,目にした瞬間,体から力が抜けていくのを感じました.
そのため,結末は出来過ぎにも映り,素直に受け容れられない部分もあったのですが,
明るい光が差し込む『最後の言葉』は,春という季節を嫌っていた彼に再び希望を与え,
居場所を見失い,朽ちかけていたこれまでから,一気に開けていくような余韻を残します.
ただ,彼が探し求め,たどり着く真実の内,とある人物の背景にだけは違和感が拭えず,
あふれる青春の感情と幻想の儚さの中,ここだけがどうしてもズレて見えてしまいました.