フレームアウト
評判
フレームアウトの評価:
4.20/5点 レビュー 5件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1〜5 1/1ページ
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フレームアウトの評価:
4.20/5点 レビュー 5件。 C ランク
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作品の舞台は1979年のニューヨーク。映画編集者のデイヴィッド・スローターは、編集スペースから覚えのない16ミリフィルムを見つける。そこに映っていたのは、女優アンジェリカ・チェンバースが自らの身体をナイフで刺す姿だった。これは、本物のスナッフ フィルムか。デイヴィッドは、友人ダイス・ソノダ、ケリー・ウォレス、探偵ミック・ロジェの力を借りフイルムの謎を探り始める。女優アンジェリカ・チェンバースはどこに。そして、行方不明となったケリー・ウォレスの姪 同姓同名のアンジェリカ・チェンバースとの関係は何か ・・・
デイヴィッドの暗い過去とシンクロするように、ストーリーは展開する。本作品は、実は、あらすじを書くのがとても難しい。プロットに巧妙なミスリードをするような仕掛けが埋め込まれているからだ。ありがちなサイコスリラーを逆手にとって、巧みに読者を迷路に誘い込んでしまう。発端となった出来事の顛末より、騙し絵的な展開に妙味があるのだろう。こういうトリッキーさは、好き嫌いが別れてしまいそうではあるのだが。
1979年当時の映画産業や映画の作り手の内幕が詳細に描かれているのだが、私にとってはこれが何より面白かった。翻訳ミステリ風のあざとい書きっぷりが多少嫌味ではあるのだが、映画に関する薀蓄で相殺してしまおう(もっとも、翻訳小説は、本作品のようにやたらと横文字を挿入しないけれど)。
さて、タイトルのフレームアウトとはなんだろう。本作品には、フレームという語が頻出する。映画のシーンのように、主人公の心象風景として投影されるものをフレームという言葉で表しているようだ。そうすると、フレームアウトとは意識の枠組みから外れてしまったもののことだろうか。