血と骨

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評判

血と骨の評価:

4.12/5点 レビュー 74件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.12pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全63件 61〜63 4/4ページ
No.3
(5pt)

眠れないほどの興奮

つらい物語で主人公の俊平もとてもひどい信じられない位ひどい人間像なのだが、読んでいくうち、その人間像がどんどん魅力的に感じてしまう。 不思議。 ヤンソギルの本はこれが初めてだったのだが、もうその独特の世界にひきこまれて、眠れず一気に読んでしまった!嫌いな人もいるだろうけれど、はまる人はとことんはまる本だと思います。 価格的に損はなし!
血と骨〈上〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 血と骨〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344401050
No.2
(4pt)

悲惨!だけどリアル

餓死寸前になり汚い身なりをして浮浪する母娘を,自分は助けるだろうか。 おにぎりのひとつも手渡しはしても,それ以上のことは私にはできないだろう。 身勝手で暴力をふるう夫,耐える女,当然のように行われる朝鮮人に対する差別(小説の舞台は1920年代頃から),そして戦争。 すべてが理不尽で胸が痛い!
血と骨〈上〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 血と骨〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344401050
No.1
(5pt)

ふつうの人たちのエゴが生み出した化け物

主人公・金俊平はひどい人間である。酒を飲んで暴力をふるう。大金持ちになってもケチ。誰も信じようとしない。女は性の対象としては必要、子供も必要だが、絶対信用しない。気をゆるせる人はほとんどいない。型破りな行動と体力があり、極道さえも恐れる。
 ただ、常識的な見方をした場合、少しだけいいところもある。比較的きれい好き、自分で手と時間をかけて料理を作る・・・ゲテモノ料理だが食べてみるととてもおいしいものもある。ケチな反面、節約もする。服を着飾ったりして見栄をはることは一切しない。そして、徹底した個人主義を守るためならば極道とでも戦う意志と体力がある。
 多くの日本人たちは、金俊平とは逆の性格だろう。人と協調(するふりを)しているが実は迎合している。ちょっとお金があれば外見を整えて見栄を張りたがる。料理はインスタント化、料理に限らず自分ではなるべく手をかけずサボろうとする。
 金俊平という化け物は、そんな周囲のふつうの人たちのエゴが生み出した化身ではないか。そして、俊平が借金を取り立てる相手や見栄っ張りな極道に対して破天荒な暴力を容赦なくふるう時、一瞬だが快感を覚えた。体裁で改まったフリをしている世の中をぶっこわす快感だった。
 通読すると、いろいろな人の一生を短時間で見せらた気になる。苦労し耐えながら生きた俊平の本妻も病気が見つかった後はすぐに鬼籍の人に。超人俊平も時間の流れには逆らえない。人は何のために苦労して生きるのか、はかない気持ちになる。
血と骨〈下〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 血と骨〈下〉 (幻冬舎文庫)より
4344401069