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言語を生みだす本能
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言語を生みだす本能の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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人は摂取した食物を消化することを学ばなくていい。 胃腸などの消化器官がすでに体内にあり、 それらは学習せずとも、必要な機能を自動的に発揮するから。 言葉もそのように、脳のどこかに言語脳のようなものがあり (まだ位置などは特定されていない)、言語能力が既得であるという立場の論者による説。 各母語の細かな文法や語彙、正確な発声などは後から学習されるが、 言語の根本的な能力は。そういった形で人の中にすでに先天的に組み込まれている。 そのことが重点的に詳しく書かれている本かと思ったが、違った。 そういう内容ももちろん含まれているが、著者の記述は、文法、音声など、言語学全般に行き渡る。 それはアメリカの学者(学界)の現在の考え方を伝えてくれるもので興味深い。 特に文法に関する記述は刺激的。日本語を「トピック先導型言語」とすぱっと言い切っていたりする。 「が」と「は」の文法的混乱や、それについて正しく指摘した学者の説を長く黙殺した日本の国語学界とは、 ずいぶん違う。事実や特徴をそのままズバリと取り上げる手法は効果的。 それと「動詞主導型の文法理論」。 著者は「動詞は文の中で、専制君主のように、各部に適語を置くことを要求する」という。 これが上記の既得言語脳からの命令で、非学習的なもの。 これらが書かれている第四章「言語の仕組み」は、面白く読めた。 言語の文法について語っていても、日本で流通している日本人の著者たちとは違った 角度や用語、論点を持っているので新鮮。 | ||||
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