イヴの七人の娘たち
評判
イヴの七人の娘たちの評価:
4.37/5点 レビュー 43件。 A ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全156件 81〜100 5/8ページ
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イヴの七人の娘たちの評価:
4.37/5点 レビュー 43件。 A ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
DNA核内にある膨大な量の配列を解読し、個人個人の比較データを取るという事は気の遠くなる作業となります。 しかし著者ブライアン・サイクス氏は、母からのみ遺伝されるという“ミトコンドリアDNA”の小規模で組み換えが行われないという特性を持つ配列を解読することにより、人間(ホモ・サピエンス)のルーツがどこで生まれてどう世界に移動していったのかという疑問に対して、遺伝子学の見地から解答の糸口を掴みます。
これまでに発見された人骨化石やミイラなどから採取されたミトコンドリアDNAと現代人のそれとは、ほぼ変わらない配列を持っていたからです。
更には、母方の祖先を辿っていくとピラミッド型に直属の先祖を絞っていくことができ、6億5000万人にものぼるヨーロッパ系人種の母系先祖は七人の女性に帰属するという発表に至りました。
この七人の女性達は同年代に生きていたのではなく、ネアンデルタール人と呼ばれる集団であった4万5千年前に生きた一人から、クロマニョン人時代に突入していた6千年前に生きた一人まで年代には差があります。 もちろんその時代の女性が彼女達だけだったわけではなく、他にも女性はたくさんいたのですが、七人の彼女達だけが先祖で有り得る条件としては、彼女達が二人以上の女児を生んでいたこと、そして各々の女児達が成長して子孫を残し、その子孫がさらに子孫を残し続けている結果なのだとしています。
個人的にはブライアン氏の飽くなき探究心と論理の立て方にとても惹き込まれ勉強にもなりました。 また、科学者達が学会や名誉ある研究誌などで定説を覆し、新論を掲げることの達成感や度を越えたストレスがよく伝わる本でもありました。
全くその分野には素人な私にも解るように書かれていて、とても好奇心が満たされました。 日本人のルーツと母系先祖についても記載されています。
この本の後半には七人の女性達の生活模様が、当時の地理的状況や気候、食料としていたであろう動植物などが加味されて描かれており、遠すぎる過去に確かに生きていた彼女達を、より身近な存在として想像できました。
これまでの遺伝子学的な論調から一転し(読者の気分の柔軟性が求められますが)、動物との命を懸けた駆引きを前にした緊張感や、大自然の中を通り抜ける風を感じるようでした。
読み応えのある一冊です。単行本で出版されたので更にお薦めです。