贖い

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贖いの評価:

4.14/5点 レビュー 49件。 B ランク

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平均点4.14pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全54件 41〜54 3/3ページ
No.14
(5pt)

双葉社さん、がんばって!

何がすごいって、犯人の生き方の描写。わざと離婚し、出世を放棄し、人間関係を拒み、一切の娯楽を捨て、ストイックに、慎ましく、貧しく、きまじめに生きる(ように見せかける)。健康に細心の注意を払い、肉体の鍛練を怠らず、ターゲットを綿密に調べ、入念に熟考し、強い意志と忍耐で、来るべき「贖い」の時をじっと待ち続ける。20年も――。いやあ、久しぶりに手ごたえ充分な、骨太のミステリーを堪能しました。コーネル・ウールリッチの『黒衣の花嫁』みたいに、一見すると関連性のないかに思える殺人事件が徐々に繋がっていく中で深く大きい心の翳が明らかになる過程も醍醐味があります。にしても、各種ミステリーランキングからことごとく抜け落ちているのはどうして? 版元のプロモーション不足なのではないのですか?
贖い Amazon書評・レビュー: 贖いより
4575239038
No.13
(3pt)

刑事の捜査状況がリアル

他の方もレビューで述べていたが、刑事の捜査状況の表現が非常にきめ細かく書かれておりリアリティがあった。
テーマは、所謂、「自殺した我が子へ残忍ないじめを行ってきたものたちへの復讐」ではあるが、かなり無理な展開でもあるように思う。
ストーリーのはじめのほうに、ほぼ犯人と思われる人物が登場するので犯人はわかるが、その動機がなかなかみえてこない。
そのテンについては巧い構成の仕方だったと思う。
そして、最後の最後まで、どう復讐するのか?ということについても読者の想像を超える展開と思わせる。

昨今、同じような「いじめを苦にしての自殺」の事件のニュースを目にするが、少年法である程度保護されてしまい、被害者が納得できる判決には至らず、あまり良い表現ではないが「殺され損」みたいな面がある。「命」を失えば、すべてが「無」になり何もやり直しがきかないということを、想像できないとこういう痛ましい犯罪がなくならないのではと思う。
贖い Amazon書評・レビュー: 贖いより
4575239038
No.12
(5pt)

2015年最高の一冊

本作は五十嵐貴久の最高傑作であるとともに、2015年を代表するミステリ、それどころかオールタイムでも十分高位に入りうる傑作であると思う。
何より登場人物、とりわけ犯人の造形が素晴らしい。
常識で考えたらありえないと思われる犯罪に手を染める犯人の行動には微塵のぶれも見られず、だからこそ読む側も読後一種の共感とともに巻を閉じることができるのである。
それにしてもこの作者がこれほどの小説をものにするとは想像もしなかったが、残念ながらこの小説、2015年のミステリ界ではほとんど顧みられることもなかったようで、信じられないことだが、このミスの投票者もただの1票すら本作に票を投じることは無かった。
これに対して一般読者からはほぼ絶賛の嵐といった感じで、個人的には直木賞くらいとらせても少しもおかしくないくらいの出来と感じられる。
あとは現時点でノミネート作しか発表されていない本屋大賞でどのあたりにランクインしているのかわからないが、全国書店員の皆様の良識を信じて、今後もう少しは注目される作品となってほしいものである。
贖い Amazon書評・レビュー: 贖いより
4575239038
No.11
(5pt)

償い

途中から展開が見えていたが、どう解決するのか、読みごたえがありました。 お気に入りの一つになりそうです。 ゆっくり読んでください。
贖い Amazon書評・レビュー: 贖いより
4575239038
No.10
(5pt)

このコンビで続編が読みたいものです。

昔、NHKで「凍える牙」という刑事ドラマがありました。 大地康雄と天海祐希のコンビでした。 星野警部のイメージが大地康雄とかぶってしまい頭のなかから消えませんでした。 大地は相方の天海には厳しかったですが。 3カ所それぞれに個性ある刑事ドラマがあり、会話を通して物語りが展開していくのですが、その会話に引き込まれてワクワクしながら面白く読了しました。 このコンビで続編が読みたいものです。
贖い Amazon書評・レビュー: 贖いより
4575239038
No.9
(4pt)

事件の背景への興味と刑事たちの人間ドラマの二本立てのようなミステリー

上下段490ページの力作です。 東京、埼玉、愛知で子供たちが連続で殺害されるという事件がおきる。 都県に跨るため捜査機関も別々になる上に、被害者の結びつきもないように思われ、各事件の捜査は難航します。 それぞれの刑事たちが、自分の過去に苦しめられたり仲間に助けられたりしながら、地を這うような捜査を行う姿が丹念に書かれています。 事件の本筋とは関係がないところまでも丁寧に人物・感情描写され、刑事の信念や矜持が伝わってきます。 事件の真相はシンプルですが、決して気分の良いものではなく不快で遣り切れませんが、ラストにはタイトルの「贖い」の意味するところの本当の奥深さに感じ入ります。
贖い Amazon書評・レビュー: 贖いより
4575239038
No.8
(5pt)

素晴らしかったです!!!

衝撃的でした。 最初は許せないと思いながら読み進めましたが、読み終えるころには復讐が悪いとは思えなくなりました。 子供を失う親の気持ちが痛いほど書かれてあり、五十嵐貴久は天才ですね!誘拐も好きでした!
贖い Amazon書評・レビュー: 贖いより
4575239038
No.7
(5pt)

地道な捜査を行いながら、3つの事件がどう関連性、犯人の動機が丁寧に描かれている

東京、埼玉、愛知で相次いで発生した子どもが殺害される事件を描いたミステリ小説。

3つの事件の捜査員の視点から描かれており、それぞれの事件で犯カメラの解析、Nシステムの全車両の洗い出し、ローラー作戦など大規模な捜査が行われるが、これといった手がかりがなく捜査は難航する。

3つの事件が同時進行で描かれていくのだが、読みにくさはなく、続きが気になって一気に読んだ。地道な捜査を行いながら、3つの事件がどう関係していくのか、なぜ何の罪もない子どもが殺害されなければならなかったのかが徐々に明らかになっていく。

また、東京の星野、埼玉の中江、愛知の坪川といった捜査の中心となる刑事がそれぞれ抱える暗い過去や、捜査員間の人間関係が丁寧に描かれていたのがよかった。犯人と星野の頭脳戦も読み応えがあった。犯人を追い詰めたあとも驚きの展開が待っていたり、犯人の隠れた思惑があったりと最後まで楽しめた。
贖い Amazon書評・レビュー: 贖いより
4575239038
No.6
(5pt)

良い

残酷さの中にホロっとさせる人情もあり読後感が良い。 著者の作品を初めて読んだがテンポのいい話の進め方でサクサク読めた。 違う作品も読んでみたいと思う。
贖い Amazon書評・レビュー: 贖いより
4575239038
No.5
(5pt)

濃い時間を過ごすことができました.

通勤時の空き時間用にKindle版を購入.結果として,寝る間も惜しんで読む羽目になりました.

一見無関係に見える3つの殺人事件.事件のパターンはバラバラ.現場が3県にまたがることもあり,3組の刑事の地道な捜査に読者は付き合うことになります.この捜査のプロセスには,各刑事の個人的な事情も絡み,なかなか飽きさせません.天才的なひらめきの刑事もいれば,過去を引きずるものもいる.その描き分けがきっちりとしているので,3件の捜査の並列進行でも読者は混乱しません.

しかし読者には,これらの事件が互いに「関係」することは最初から分かっているわけで,しかも犯人らしき人物は早々に明らかになるので,読者の関心は「犯人はなぜこれら3件を起こすことなったのか」という理由探しとなります.刑事たちのほうにも,ちらちらと犯人の姿が見えてきて,刑事と読者の立場が次第に接近してくる.このあたりは著者のうまさを感じます.

この理由が明らかになる後半からは,今度は,この事件をどう落着させるのかに読者の関心が移ります.スピーディな展開.冷静さと狂気の入り混じった犯人像.犯人の告白には納得できない方も多いかもしれませんが,同じ世代の子を持つ(持っていた)親なら共感する部分があるはず.私は全く違和感を持ちませんでした.

私にとっては(最高とは言いませんが)今年最大の収穫の一つでした.64を素晴らしいドラマに仕上げたNHKあたりに,この作品の映像化を期待したいところです.
贖い Amazon書評・レビュー: 贖いより
4575239038
No.4
(5pt)

素晴らしい!

今年ダントツ。リカを書いた五十嵐貴久さんが、ここまでやるか!物語は3カ所で別々に起きた子供の殺害事件。そのそれぞれがひとつひとつのの別の事件のように描かれるので、とにかく読むのに時間がかかる。文字数も通常の単行本の倍はあるのでは無いか?しかし、量に全く劣らない内容の濃い深い作品になっている。
贖い Amazon書評・レビュー: 贖いより
4575239038
No.3
(4pt)

人間の怨恨の深さを描いた重厚な作品

最近あまり見かけなくなった1ページ上下段構成の469ページもある長編です。

贖い(あがない)とは、賠償の古語で、一般には罪を償う、あるものを代償にして手に入れると言う意味があります。
きっと重いテーマなんだろうと思い読み始めました。

東京・埼玉・愛知、この3箇所で起きた殺人事件
この3つの事件はそれぞれ手口も違えば互いの関連性もありません。
これらの事件を追う捜査員の姿が丁寧な人物描写で描かれています。

犯人は途中から読者にも見えて来ますがその動機には過去の辛く悲しい事実が隠されていて切なくなりました。

手に掛けられた何の罪もない3人の子供達を思うとこの復讐は絶対あってはならないものだと思うと同時に
犯人の20年にも及ぶ心の葛藤や決意を想像すると胸が締め付けられ堪らなくなります。

これが「可愛いベイビー」を書かれた五十嵐さんと同一人物だと思うと幅の広い作家さんだと改めて感じました。
重いテーマですが読み応えありの1冊です。
贖い Amazon書評・レビュー: 贖いより
4575239038
No.2
(4pt)

あまりにもタイミングが悪すぎ・ネタバレアリです

話自体は面白い。
が、余りにもタイミング悪い。もしくは良すぎ?
故に、読んでる最中、ずっと「良識に反した読んではいけないモノ」読んでる気分だった。
作家読みだったんで、内容全く知らないで読み始めたが、少し間を置いてから読めばよかった。
少なくとも今のタイミングでなかった方が、屈託なく楽しめた筈。と思った。

正しい読み方ではないでしょうが、率直な感想は「あっぱれ」。
この手の話で「目標達成」するのは珍しいと思った。通常は「やりそこない」と「未達成」で、それでも無理くり「反省」させて、そこで読者をゆすぶるのが定石。そういう点ではある意味胸がすいた。
彼は「後悔はしない」と決めているんだと思う。因果応報の後の事は「つけたし」でしかないんだと思った。
自殺を完遂できなくても、できても、死刑になろうが、なるまいが、おそらく関係ないんだろうと。
諦念を持って受け入れるんだと思う。
稲葉に共感してはいけない事は分かっているが、共感するなという方が無理。
贖い Amazon書評・レビュー: 贖いより
4575239038
No.1
(3pt)

あまりにもタイミングが悪すぎ

もしくは良すぎ?
故に読んでる最中、ずっと「読んではいけないモノ」読んでる気分だった。
作家読みだったんで、内容全く知らないで読み始めたが、少し間を置いてから読めばよかった。
贖い Amazon書評・レビュー: 贖いより
4575239038