天空の蜂

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天空の蜂の評価:

4.12/5点 レビュー 179件。 B ランク

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平均点4.12pt

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全542件 381〜400 20/28ページ
No.162
(5pt)

「答え」はどこに

私は著者の東野圭吾先生のファンです。『天空の蜂』も何年か前に読んだ東野先生の一作品でした。しかし、当時は「サスペンス作品の本」というくらいの認識で、原発問題についてあまり強く意識する本ではなかったと思います。また、数ある東野先生の作品の中でもマイナーに位置付けされる本です。東野先生も「自信作だけど、まるで無反応だった。」と語っていました。

ですが、2011年3月11日、原発事故は、未曾有の大震災という最悪の形で私達に降りかかり、そしてその深刻さを露呈することになりました。この事故を受け、自分も数年ぶりにこの『天空の蜂』を再読することにしました。それは、原発問題に対して「自分自身、何か考えることは出来ないか?」というヒントを本著に求めたからです。

そして、あらためて本著が原発問題において、的確にその警鐘を鳴らしていることを知りました。本著はサスペンス小説ではありますが、他方で原発を様々な視点で考えることのできる本です。なかでも、物語の鍵を握る三島幸一の存在が大きいです。原発を飛行機に例え事故の確率をゼロには出来ないことや、他にも原発は必要悪な存在であることを読者に投げかけています。実際、未曾有の大震災によって蜂に刺された日本は、今も困難な状況の中にあり、未だに事故の収束には至っておりません。

「成功が目的ではない、実行することに意味があるんだ――。」
三島は自己を犠牲にし犯行を実行する道を選びました。彼の悲壮な決意が胸に響きます。しかし、その果てにあったものは「虚しさ」でした。彼は「答え」が欲しかったのです。三島の「答え」を導くのは、他でもなく私達なのです。今、問いかけられています。それでも、初めて読んだ時に気付くことが出来なかった部分を発見しても、私の力では三島が求めた「答え」を導くことが出来ません。自分の不甲斐なさを深く痛感しました。

そもそも、その「答え」に正解があるのかも不明です。「こういう事故があるから原発はいらない」という反対派も、「電気というエネルギーを欲するためには、原発は必要だ」という賛成派も、現実的に見れば、どちらも正しいからです。おそらく、作中で出てきた多くの「沈黙する群集」でさえ、正しいのかもしれません。三島が求めた「答え」は、それくらい大きな枠組みの中にあるのです。

三島が求めた「答え」を導くことは難しいです。ですが、原発事故を受け、私達が必要とする様々なエネルギーついて深く考えることについては可能だと思います。私達は今回、日々の生活において、どれだけ電気というエネルギーを必要としていたかを知りました。それが、薄い氷の上を歩くような危険を伴ったものであることも。また、それを受けた停電もあったり、節電への心掛けもより一層強いものになりました。

しかし、皮肉にもそれを知ったのは「蜂に刺された後」でした。三島が言うように、「蜂に刺される前」から知っていなければならなかったのです。それは、私が「沈黙する群集」の中の一人だったということを思い知らされました。私達はそこから脱することで初めて、原発の在り方を追求する位置に立つことが出来るのです。そして、三島が求めた「答え」はその遥か先にあるものだと考えます。

本著が刊行されたのは1998年。10年以上も前に東野先生が送り出した本です。あらためて、物語の緻密な構成と、そのための原発やヘリコプターの知識を得るために費やした時間に賞賛を送りたいです。当時の東野先生の想いに応えるためにも、本著がより多くの人に読んでもらいたいと願わずにはいられません。
天空の蜂 Amazon書評・レビュー: 天空の蜂より
4062077043
No.161
(5pt)

「答え」はどこに

私は著者の東野圭吾先生のファンです。『天空の蜂』も何年か前に読んだ東野先生の一作品でした。しかし、当時は「サスペンス作品の本」というくらいの認識で、原発問題についてあまり強く意識する本ではなかったと思います。また、数ある東野先生の作品の中でもマイナーに位置付けされる本です。東野先生も「自信作だけど、まるで無反応だった。」と語っていました。

ですが、2011年3月11日、原発事故は、未曾有の大震災という最悪の形で私達に降りかかり、そしてその深刻さを露呈することになりました。この事故を受け、自分も数年ぶりにこの『天空の蜂』を再読することにしました。それは、原発問題に対して「自分自身、何か考えることは出来ないか?」というヒントを本著に求めたからです。

そして、あらためて本著が原発問題において、的確にその警鐘を鳴らしていることを知りました。本著はサスペンス小説ではありますが、他方で原発を様々な視点で考えることのできる本です。なかでも、物語の鍵を握る三島幸一の存在が大きいです。原発を飛行機に例え事故の確率をゼロには出来ないことや、他にも原発は必要悪な存在であることを読者に投げかけています。実際、未曾有の大震災によって蜂に刺された日本は、今も困難な状況の中にあり、未だに事故の収束には至っておりません。

「成功が目的ではない、実行することに意味があるんだ――。」
三島は自己を犠牲にし犯行を実行する道を選びました。彼の悲壮な決意が胸に響きます。しかし、その果てにあったものは「虚しさ」でした。彼は「答え」が欲しかったのです。三島の「答え」を導くのは、他でもなく私達なのです。今、問いかけられています。それでも、初めて読んだ時に気付くことが出来なかった部分を発見しても、私の力では三島が求めた「答え」を導くことが出来ません。自分の不甲斐なさを深く痛感しました。

そもそも、その「答え」に正解があるのかも不明です。「こういう事故があるから原発はいらない」という反対派も、「電気というエネルギーを欲するためには、原発は必要だ」という賛成派も、現実的に見れば、どちらも正しいからです。おそらく、作中で出てきた多くの「沈黙する群集」でさえ、正しいのかもしれません。三島が求めた「答え」は、それくらい大きな枠組みの中にあるのです。

三島が求めた「答え」を導くことは難しいです。ですが、原発事故を受け、私達が必要とする様々なエネルギーついて深く考えることについては可能だと思います。私達は今回、日々の生活において、どれだけ電気というエネルギーを必要としていたかを知りました。それが、薄い氷の上を歩くような危険を伴ったものであることも。また、それを受けた停電もあったり、節電への心掛けもより一層強いものになりました。

しかし、皮肉にもそれを知ったのは「蜂に刺された後」でした。三島が言うように、「蜂に刺される前」から知っていなければならなかったのです。それは、私が「沈黙する群集」の中の一人だったということを思い知らされました。私達はそこから脱することで初めて、原発の在り方を追求する位置に立つことが出来るのです。そして、三島が求めた「答え」はその遥か先にあるものだと考えます。

本著が刊行されたのは1998年。10年以上も前に東野先生が送り出した本です。あらためて、物語の緻密な構成と、そのための原発やヘリコプターの知識を得るために費やした時間に賞賛を送りたいです。当時の東野先生の想いに応えるためにも、本著がより多くの人に読んでもらいたいと願わずにはいられません。
天空の蜂 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 天空の蜂 (講談社ノベルス)より
4061819895
No.160
(5pt)

「答え」はどこに

私は著者の東野圭吾先生のファンです。『天空の蜂』も何年か前に読んだ東野先生の一作品でした。しかし、当時は「サスペンス作品の本」というくらいの認識で、原発問題についてあまり強く意識する本ではなかったと思います。また、数ある東野先生の作品の中でもマイナーに位置付けされる本です。東野先生も「自信作だけど、まるで無反応だった。」と語っていました。

ですが、2011年3月11日、原発事故は、未曾有の大震災という最悪の形で私達に降りかかり、そしてその深刻さを露呈することになりました。この事故を受け、自分も数年ぶりにこの『天空の蜂』を再読することにしました。それは、原発問題に対して「自分自身、何か考えることは出来ないか?」というヒントを本著に求めたからです。

そして、あらためて本著が原発問題において、的確にその警鐘を鳴らしていることを知りました。本著はサスペンス小説ではありますが、他方で原発を様々な視点で考えることのできる本です。なかでも、物語の鍵を握る三島幸一の存在が大きいです。原発を飛行機に例え事故の確率をゼロには出来ないことや、他にも原発は必要悪な存在であることを読者に投げかけています。実際、未曾有の大震災によって蜂に刺された日本は、今も困難な状況の中にあり、未だに事故の収束には至っておりません。

「成功が目的ではない、実行することに意味があるんだ――。」
三島は自己を犠牲にし犯行を実行する道を選びました。彼の悲壮な決意が胸に響きます。しかし、その果てにあったものは「虚しさ」でした。彼は「答え」が欲しかったのです。三島の「答え」を導くのは、他でもなく私達なのです。今、問いかけられています。それでも、初めて読んだ時に気付くことが出来なかった部分を発見しても、私の力では三島が求めた「答え」を導くことが出来ません。自分の不甲斐なさを深く痛感しました。

そもそも、その「答え」に正解があるのかも不明です。「こういう事故があるから原発はいらない」という反対派も、「電気というエネルギーを欲するためには、原発は必要だ」という賛成派も、現実的に見れば、どちらも正しいからです。おそらく、作中で出てきた多くの「沈黙する群集」でさえ、正しいのかもしれません。三島が求めた「答え」は、それくらい大きな枠組みの中にあるのです。

三島が求めた「答え」を導くことは難しいです。ですが、原発事故を受け、私達が必要とする様々なエネルギーついて深く考えることについては可能だと思います。私達は今回、日々の生活において、どれだけ電気というエネルギーを必要としていたかを知りました。それが、薄い氷の上を歩くような危険を伴ったものであることも。また、それを受けた停電もあったり、節電への心掛けもより一層強いものになりました。

しかし、皮肉にもそれを知ったのは「蜂に刺された後」でした。三島が言うように、「蜂に刺される前」から知っていなければならなかったのです。それは、私が「沈黙する群集」の中の一人だったということを思い知らされました。私達はそこから脱することで初めて、原発の在り方を追求する位置に立つことが出来るのです。そして、三島が求めた「答え」はその遥か先にあるものだと考えます。

本著が刊行されたのは1998年。10年以上も前に東野先生が送り出した本です。あらためて、物語の緻密な構成と、そのための原発やヘリコプターの知識を得るために費やした時間に賞賛を送りたいです。当時の東野先生の想いに応えるためにも、本著がより多くの人に読んでもらいたいと願わずにはいられません。
天空の蜂 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 天空の蜂 (講談社文庫)より
4062639149
No.159
(5pt)

原子力問題を問う

東野圭吾の作品で、一番好きな本です。
今、福島原発の問題が、日本を危機に向かわせています。
今こそ、この天空にいる蜂の一刺しが、原子力行政に警鐘を鳴らします。
ちょう、お勧めです。
天空の蜂 Amazon書評・レビュー: 天空の蜂より
4062077043
No.158
(5pt)

原子力問題を問う

東野圭吾の作品で、一番好きな本です。
今、福島原発の問題が、日本を危機に向かわせています。
今こそ、この天空にいる蜂の一刺しが、原子力行政に警鐘を鳴らします。
ちょう、お勧めです。
天空の蜂 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 天空の蜂 (講談社ノベルス)より
4061819895
No.157
(5pt)

原子力問題を問う

東野圭吾の作品で、一番好きな本です。
今、福島原発の問題が、日本を危機に向かわせています。
今こそ、この天空にいる蜂の一刺しが、原子力行政に警鐘を鳴らします。
ちょう、お勧めです。
天空の蜂 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 天空の蜂 (講談社文庫)より
4062639149
No.156
(5pt)

原発について考えさせる作品

他の方も書いていますが、作品の中の

「そもそも夏ってのは暑いものなんだ」

というセリフが、非常に印象的で、
今回の災害が起きたときに、真っ先にこの本を思い出しました。

原発や原子炉の説明にかなりのページを使っていて
テロ小説と言うのはちょっとアクションが足りず、
ミステリ部分は弱い(しかも謎解き部分そのものには原発は関係ない)ため
東野圭吾ファンの人でも、この作品はつまらないという人は多いです。

でも、
本当に原発は制御できるのか?
という命題をテロ小説という形で書き上げた作者は、やはりすごいと思います。
また、
自分たちの町や村に原発が来るというのはどういうことか、
についても、登場人物たちの会話を通していろいろ見えてきます。

「その本を読み終えたら、世界が今までとは変わって見える」

そういう本のひとつです。
今からでも、ぜひ皆さんに読んで欲しいです。
天空の蜂 Amazon書評・レビュー: 天空の蜂より
4062077043
No.155
(5pt)

原発について考えさせる作品

他の方も書いていますが、作品の中の

「そもそも夏ってのは暑いものなんだ」

というセリフが、非常に印象的で、
今回の災害が起きたときに、真っ先にこの本を思い出しました。

原発や原子炉の説明にかなりのページを使っていて
テロ小説と言うのはちょっとアクションが足りず、
ミステリ部分は弱い(しかも謎解き部分そのものには原発は関係ない)ため
東野圭吾ファンの人でも、この作品はつまらないという人は多いです。

でも、
本当に原発は制御できるのか?
という命題をテロ小説という形で書き上げた作者は、やはりすごいと思います。
また、
自分たちの町や村に原発が来るというのはどういうことか、
についても、登場人物たちの会話を通していろいろ見えてきます。

「その本を読み終えたら、世界が今までとは変わって見える」

そういう本のひとつです。
今からでも、ぜひ皆さんに読んで欲しいです。
天空の蜂 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 天空の蜂 (講談社ノベルス)より
4061819895
No.154
(5pt)

原発について考えさせる作品

他の方も書いていますが、作品の中の

「そもそも夏ってのは暑いものなんだ」

というセリフが、非常に印象的で、
今回の災害が起きたときに、真っ先にこの本を思い出しました。

原発や原子炉の説明にかなりのページを使っていて
テロ小説と言うのはちょっとアクションが足りず、
ミステリ部分は弱い(しかも謎解き部分そのものには原発は関係ない)ため
東野圭吾ファンの人でも、この作品はつまらないという人は多いです。

でも、
本当に原発は制御できるのか?
という命題をテロ小説という形で書き上げた作者は、やはりすごいと思います。
また、
自分たちの町や村に原発が来るというのはどういうことか、
についても、登場人物たちの会話を通していろいろ見えてきます。

「その本を読み終えたら、世界が今までとは変わって見える」

そういう本のひとつです。
今からでも、ぜひ皆さんに読んで欲しいです。
天空の蜂 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 天空の蜂 (講談社文庫)より
4062639149
No.153
(3pt)

ホワイトアウトの方が

結構、尻すぼみ感が強く、ミステリーとしても、アクション小説としても、今ひとつかな。

日本を舞台にしたテロリストモノなら『ホワイトアウト』の方が数段面白い。


ただ、原発を多面的に描きつつ、しっかりエンタメしてるので、今の時期に読む価値はあると思います。

面白くはないが、巧い。いつも通りに。
天空の蜂 Amazon書評・レビュー: 天空の蜂より
4062077043
No.152
(3pt)

ホワイトアウトの方が

結構、尻すぼみ感が強く、ミステリーとしても、アクション小説としても、今ひとつかな。

日本を舞台にしたテロリストモノなら『ホワイトアウト』の方が数段面白い。


ただ、原発を多面的に描きつつ、しっかりエンタメしてるので、今の時期に読む価値はあると思います。

面白くはないが、巧い。いつも通りに。
天空の蜂 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 天空の蜂 (講談社ノベルス)より
4061819895
No.151
(3pt)

ホワイトアウトの方が

結構、尻すぼみ感が強く、ミステリーとしても、アクション小説としても、今ひとつかな。

日本を舞台にしたテロリストモノなら『ホワイトアウト』の方が数段面白い。


ただ、原発を多面的に描きつつ、しっかりエンタメしてるので、今の時期に読む価値はあると思います。

面白くはないが、巧い。いつも通りに。
天空の蜂 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 天空の蜂 (講談社文庫)より
4062639149
No.150
(5pt)

2011年3月11日、『天空の蜂』は墜ちてきた

今こそぜひ、日本中の方に読んでもらいたい本です。

私たちの生活(収入)に無理のない範囲で
昼夜を問わず自由に電気を使えるのは
薄氷の上を歩むような、危険と紙一重の技術や努力と、
『今のところ何も起こってない』だけの
運の上に成り立っていることが分かるでしょう。

この作品が単なる娯楽小説であるだけなら、
犯人はこんな犯罪を行いません。

犯人はこう言います。
『原発は必要だけれども、事故は起こすなというのは、
交通手段が他にないから飛行機には乗るけれど、
事故を起こすなと言うのと同じ。技術と努力で
事故を起こす確率を下げることはできるが、
決してゼロにはできない。

搭乗券を買った覚えはないかもしれないが、
日本国民は原発という飛行機にもう乗ってしまっている。
ただ、その飛行機を飛ばさないという選択もできる。
一部の活動家は主張をするが、大部分は沈黙の乗客だ。
彼らが何を考えているかはどこにも誰にも伝わらない』


作中の災厄である『天空の蜂』は、
未曾有の地震と津波という形で私たちの現実に墜ちてきました。

犯人はむき出しの燃料プールを傷つけることを恐れ
あえて地下にプールがある高速増殖炉を狙いましたが、
現実はもっと悲惨なものとなりました。


立場が偏らないよう気をつけて書いたという言葉どおり、
作者自身の主義は作中では表現されていません。

しかし、原発を推進する立場、反対する立場、無関心な立場、
様々な立場の登場人物が、様々な立ち位置から
原発を捉え、語っています。

危険=反原発と短絡的になるのではなく、
『見たくないもの、目をつぶって済むならそうしたいものにも
目を向けなければならない。
事実を正しく知った上で、YesかNoを選択せねばならない。
知らないところで勝手に決まってしまったから仕方がないではない。
知ることが、利便や利益を享受する国民の義務なのだ』

それこそが作者の伝えたいことではないでしょうか。

『そもそも夏ってのは暑いものなんだ』
とある登場人物の言葉です。
計画停電で不便をこうむっている今、そして来る夏こそ
エネルギーについて真摯に知る、考えるチャンスが
私たちに与えられているのかもしれません。


天空の蜂 Amazon書評・レビュー: 天空の蜂より
4062077043
No.149
(5pt)

2011年3月11日、『天空の蜂』は墜ちてきた

今こそぜひ、日本中の方に読んでもらいたい本です。

私たちの生活(収入)に無理のない範囲で
昼夜を問わず自由に電気を使えるのは
薄氷の上を歩むような、危険と紙一重の技術や努力と、
『今のところ何も起こってない』だけの
運の上に成り立っていることが分かるでしょう。

この作品が単なる娯楽小説であるだけなら、
犯人はこんな犯罪を行いません。

犯人はこう言います。
『原発は必要だけれども、事故は起こすなというのは、
交通手段が他にないから飛行機には乗るけれど、
事故を起こすなと言うのと同じ。技術と努力で
事故を起こす確率を下げることはできるが、
決してゼロにはできない。

搭乗券を買った覚えはないかもしれないが、
日本国民は原発という飛行機にもう乗ってしまっている。
ただ、その飛行機を飛ばさないという選択もできる。
一部の活動家は主張をするが、大部分は沈黙の乗客だ。
彼らが何を考えているかはどこにも誰にも伝わらない』


作中の災厄である『天空の蜂』は、
未曾有の地震と津波という形で私たちの現実に墜ちてきました。

犯人はむき出しの燃料プールを傷つけることを恐れ
あえて地下にプールがある高速増殖炉を狙いましたが、
現実はもっと悲惨なものとなりました。


立場が偏らないよう気をつけて書いたという言葉どおり、
作者自身の主義は作中では表現されていません。

しかし、原発を推進する立場、反対する立場、無関心な立場、
様々な立場の登場人物が、様々な立ち位置から
原発を捉え、語っています。

危険=反原発と短絡的になるのではなく、
『見たくないもの、目をつぶって済むならそうしたいものにも
目を向けなければならない。
事実を正しく知った上で、YesかNoを選択せねばならない。
知らないところで勝手に決まってしまったから仕方がないではない。
知ることが、利便や利益を享受する国民の義務なのだ』

それこそが作者の伝えたいことではないでしょうか。

『そもそも夏ってのは暑いものなんだ』
とある登場人物の言葉です。
計画停電で不便をこうむっている今、そして来る夏こそ
エネルギーについて真摯に知る、考えるチャンスが
私たちに与えられているのかもしれません。


天空の蜂 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 天空の蜂 (講談社ノベルス)より
4061819895
No.148
(5pt)

2011年3月11日、『天空の蜂』は墜ちてきた

今こそぜひ、日本中の方に読んでもらいたい本です。

私たちの生活(収入)に無理のない範囲で
昼夜を問わず自由に電気を使えるのは
薄氷の上を歩むような、危険と紙一重の技術や努力と、
『今のところ何も起こってない』だけの
運の上に成り立っていることが分かるでしょう。

この作品が単なる娯楽小説であるだけなら、
犯人はこんな犯罪を行いません。

犯人はこう言います。
『原発は必要だけれども、事故は起こすなというのは、
交通手段が他にないから飛行機には乗るけれど、
事故を起こすなと言うのと同じ。技術と努力で
事故を起こす確率を下げることはできるが、
決してゼロにはできない。

搭乗券を買った覚えはないかもしれないが、
日本国民は原発という飛行機にもう乗ってしまっている。
ただ、その飛行機を飛ばさないという選択もできる。
一部の活動家は主張をするが、大部分は沈黙の乗客だ。
彼らが何を考えているかはどこにも誰にも伝わらない』


作中の災厄である『天空の蜂』は、
未曾有の地震と津波という形で私たちの現実に墜ちてきました。

犯人はむき出しの燃料プールを傷つけることを恐れ
あえて地下にプールがある高速増殖炉を狙いましたが、
現実はもっと悲惨なものとなりました。


立場が偏らないよう気をつけて書いたという言葉どおり、
作者自身の主義は作中では表現されていません。

しかし、原発を推進する立場、反対する立場、無関心な立場、
様々な立場の登場人物が、様々な立ち位置から
原発を捉え、語っています。

危険=反原発と短絡的になるのではなく、
『見たくないもの、目をつぶって済むならそうしたいものにも
目を向けなければならない。
事実を正しく知った上で、YesかNoを選択せねばならない。
知らないところで勝手に決まってしまったから仕方がないではない。
知ることが、利便や利益を享受する国民の義務なのだ』

それこそが作者の伝えたいことではないでしょうか。

『そもそも夏ってのは暑いものなんだ』
とある登場人物の言葉です。
計画停電で不便をこうむっている今、そして来る夏こそ
エネルギーについて真摯に知る、考えるチャンスが
私たちに与えられているのかもしれません。


天空の蜂 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 天空の蜂 (講談社文庫)より
4062639149
No.147
(5pt)

天空の蜂

東野作品の中では最もおもしろい作品の一つだ。事件解決までの時間が早すぎる点を除けば素晴らしい設定と内容だ。同一会社内の人間が他事業所のヘリに細工をして、無人で飛ばす設定に難はあるものの緊張の連続が心地よい。一般文学332作品目の感想。2011/02/09

天空の蜂 Amazon書評・レビュー: 天空の蜂より
4062077043
No.146
(5pt)

天空の蜂

東野作品の中では最もおもしろい作品の一つだ。事件解決までの時間が早すぎる点を除けば素晴らしい設定と内容だ。同一会社内の人間が他事業所のヘリに細工をして、無人で飛ばす設定に難はあるものの緊張の連続が心地よい。一般文学332作品目の感想。2011/02/09

天空の蜂 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 天空の蜂 (講談社ノベルス)より
4061819895
No.145
(5pt)

天空の蜂

東野作品の中では最もおもしろい作品の一つだ。事件解決までの時間が早すぎる点を除けば素晴らしい設定と内容だ。同一会社内の人間が他事業所のヘリに細工をして、無人で飛ばす設定に難はあるものの緊張の連続が心地よい。一般文学332作品目の感想。2011/02/09

天空の蜂 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 天空の蜂 (講談社文庫)より
4062639149
No.144
(3pt)

2回目読みたいが

いつもの東野作品のように伏線が多く張られた作品だと思うのだが、ヘリコプターや原子炉に関する解説が多くて読みにくかった。のでなかなか2回目を読む気になれない。 原発に関する知識がないし関心も薄いので私も仮面の群集に分類されてしまいそうだ。蜂に刺されることにより怖さを知るとあるが、そうなる前に仮面を取っ払う方法を三島さんに考えほしいものだ。眠いから私には難しい。
天空の蜂 Amazon書評・レビュー: 天空の蜂より
4062077043
No.143
(3pt)

2回目読みたいが

いつもの東野作品のように伏線が多く張られた作品だと思うのだが、ヘリコプターや原子炉に関する解説が多くて読みにくかった。のでなかなか2回目を読む気になれない。 原発に関する知識がないし関心も薄いので私も仮面の群集に分類されてしまいそうだ。蜂に刺されることにより怖さを知るとあるが、そうなる前に仮面を取っ払う方法を三島さんに考えほしいものだ。眠いから私には難しい。
天空の蜂 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 天空の蜂 (講談社ノベルス)より
4061819895