ダナスの幻影
評判
ダナスの幻影の評価:
4.00/5点 レビュー 2件。 - ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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ダナスの幻影の評価:
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城壁、十メートル置きに設置された防犯カメラ、24時間体制の警備員
外部の人間は住民の招待がなければ、その敷地に一歩足りとも
足を踏み入れることが出来ない「安全の要塞」。
この中で繰り広げられるセレブ妻たちの嫉妬、妬み、中傷、不倫…。
主人公、藤堂玲花は誰から見ても欲しいもの全てを兼ね備えた
ミセス・パーフェクトの称号を持つ美貌の持ち主でもあるが
決して知られてはならない過去を抱え、その虚飾が
当時、肉体関係にあった高校時代の教師、辻沢との
再会によって剥がされ、崩壊していく。
警察官僚で厳格な父親を持ち徹底した管理の中で
育った玲花には普通にある筈の感情が欠落していて
それが辻沢との関わりの中で初めて生きていることを
実感していく。
そして辻沢も「本気にならない人生で満足、その満足すら
知らない人生を最高だ」と思っている人間で
そうなってしまったのには母親との関係が背景にあり
心に真逆の闇を抱えた二人が求め合うのが
分かるような気がします。
虚飾が剥がされ、自ら崩壊への道を選び
壊れ、変貌していく玲花と彼女を取り巻くセレブ妻たちの
欲望と悪意に潜む腹黒さ、それに加え度々出てくる
愛の無い生々しい性描写は読んでいて
決して心地いいものではないのですが
先が気になって読み進めてしまう
飽きさせないストーリー展開でした。