四畳半神話大系
評判
四畳半神話大系の評価:
4.10/5点 レビュー 197件。 B ランク
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全313件 161〜180 9/16ページ
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四畳半神話大系の評価:
4.10/5点 レビュー 197件。 B ランク
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(H20/3/25 ' H20/5/25 3版発行)
主人公は大学三回生。バラ色のキャンパスライフは現実とは程遠い。
悪友の小津に振り回され、樋口師匠には無理な要求をされ、孤高の乙女・明石さんとは中々お近づきになれないまま、並行世界を行き来する。
『太陽の塔』(2006年、新潮社)と似たような世界(というか森見さんの作品はどれも似たような世界観・土地観・人物観)で、繰り広げられる、とても愉快快活な口調で綴られるダメ京大生の恋愛(?)物語。
実は、2.3話をアニメで視聴したことがあり、最終回も偶然見た。
2010年度文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で大賞を受賞したのは、受賞するべくして受賞したような非常に独特な映像が魅力だった。
しかし、アニメを観るのと、字を読むのとはもちろん精神活動が違う。
アニメでは気づかなかった、自分の思う本書の主題は「不可能性」。
言いたいことはTV版エヴァンゲリオン最終話と似ているようで微妙に違う、未来の「可能性」を肯定しつつ、過去の「不可能性」を否定する。
生きていれば「あの時こうしておけばよかったなぁ。。。」と思うことは数知れず、しかし、どの選択肢を選んでいても実際、「今」に大差はない。
そんな無意味な精神活動をするのであれば、前を向いて、これからだけを考えろよ、紳士淑女たち、未来は明るいぞ、と言われている気がした。
アニメは独特のテンポが魅力的だったが、本書は途中、同型反復がクドい気さえする…『太陽の塔』の方が読み物としては好みかもしれない。
───「可能性という言葉を無限定に使ってはいけない。我々という存在を規定するのは、我々が持つ可能性ではなく、我々が持つ不可能性である」(p.150-151)
───「ほんの些細な決断の違いで私の運命は変わる。日々私は無数の決断を繰り返すのだから、無数の異なる運命が生まれる。無数の私が生まれる。無数の四畳半が生まれる」(p.374)