四畳半神話大系

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評判

四畳半神話大系の評価:

4.10/5点 レビュー 197件。 B ランク

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平均点4.10pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全313件 281〜300 15/16ページ
No.33
(5pt)

運命論

最終章のみ、パラレルワードを扱っているので、SFなのかもしれませんが、他章は主人公の懊悩する青春が可笑しく描かれています。
『太陽の搭』でも思ったのだが、解説が良い。
人生には無限の可能性があると思いがちなのですが、実は自分の不可能性に大きく制約を受けるという但し書きがあるということを本書を読んでいて実感しました。
作者はパラレルワードを描きながら、実のところ運命論をを説いているように思えました。
四畳半神話大系 Amazon書評・レビュー: 四畳半神話大系より
4872339061
No.32
(5pt)

無類の語り口には微塵の揺らぎもないっ!

のだが、そうした見栄えの良い形容が似合わないところが魅力なんである。無駄に多くを語らない、という美徳があるとすれば、これは斯様な美徳に真っ向からお尻を向けている。フリフリしているかもしれない。見る人の視点によっては、そのお尻は大変にキタナイものかもしれない。しかしまた別の視点から眺めると、そうして世に向け放たれたお尻達は、珍妙ながらたいそう愛しくも映るのだ。

本作は4つの章から成っている。描かれる世界はある意味とても小さい。そしてそこに意味がある。4話を通して読むと、最後にそのことが実に自然にふはふはと浮かび上がってくる。ほとんど悪ノリの態で紡がれる言葉に立ち向かう術はない。読めば呑まれる。無用の長物こそを武器に選び出すような、どうしようもない阿呆さと愛しさは、その人物造形や世界観と共に通底した魅力となって、ぐるぐると活発に、半ば無駄に動き回っている。

舞台設定は『太陽の塔』に近しい。だけどここには、前作には無かったような一つの仕掛けが用意されている。その仕掛けが分からないぶん、第2章あたりで一瞬躓く。現に自分も「なんたる怠慢!」「これでは体の良いコピー&ペースト地獄ではないか!」と憤りかけたりもした。しかし、その作りこそが肝だったのだね。

可能性ではなく、不可能性の認識から振り返り見た世界。その鮮やかな感触を最後にふわりと描き出した本作は、私的には稀に見る傑作。巻末解説は同じく大好きな作家/佐藤哲也氏が書いている。森見作品が好きな人は、一度佐藤氏の諸作も読んでみると面白いかもしれない。
四畳半神話大系 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 四畳半神話大系 (角川文庫)より
404387801X
No.31
(5pt)

無類の語り口には微塵の揺らぎもないっ!

のだが、そうした見栄えの良い形容が似合わないところが魅力なんである。無駄に多くを語らない、という美徳があるとすれば、これは斯様な美徳に真っ向からお尻を向けている。フリフリしているかもしれない。見る人の視点によっては、そのお尻は大変にキタナイものかもしれない。しかしまた別の視点から眺めると、そうして世に向け放たれたお尻達は、珍妙ながらたいそう愛しくも映るのだ。

本作は4つの章から成っている。描かれる世界はある意味とても小さい。そしてそこに意味がある。4話を通して読むと、最後にそのことが実に自然にふはふはと浮かび上がってくる。ほとんど悪ノリの態で紡がれる言葉に立ち向かう術はない。読めば呑まれる。無用の長物こそを武器に選び出すような、どうしようもない阿呆さと愛しさは、その人物造形や世界観と共に通底した魅力となって、ぐるぐると活発に、半ば無駄に動き回っている。

舞台設定は『太陽の塔』に近しい。だけどここには、前作には無かったような一つの仕掛けが用意されている。その仕掛けが分からないぶん、第2章あたりで一瞬躓く。現に自分も「なんたる怠慢!」「これでは体の良いコピー&ペースト地獄ではないか!」と憤りかけたりもした。しかし、その作りこそが肝だったのだね。

可能性ではなく、不可能性の認識から振り返り見た世界。その鮮やかな感触を最後にふわりと描き出した本作は、私的には稀に見る傑作。巻末解説は同じく大好きな作家/佐藤哲也氏が書いている。森見作品が好きな人は、一度佐藤氏の諸作も読んでみると面白いかもしれない。
四畳半神話大系 Amazon書評・レビュー: 四畳半神話大系より
4872339061
No.30
(5pt)

著者の筆力を物語る一冊

同じ題材やキャラクターを用いて、四つの話が平行して繰り広げられる。
太陽の塔さながらのユーモラスで軽快な語り口調は健在です。
各話で同じ文章が何度も繰り返し出てくるのですが、
不思議と飽きることなく、洗練されていて心地良い気分にさせてくれます。
そして主人公である私を取り巻く小津や明石さんや樋口師匠といった
一癖も二癖もあるキャラクターが魅力的です。

賛否分かれる作品ではありますが、
僕にとっては手放すことの出来ない貴重な一冊です。
四畳半神話大系 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 四畳半神話大系 (角川文庫)より
404387801X
No.29
(5pt)

著者の筆力を物語る一冊

同じ題材やキャラクターを用いて、四つの話が平行して繰り広げられる。
太陽の塔さながらのユーモラスで軽快な語り口調は健在です。
各話で同じ文章が何度も繰り返し出てくるのですが、
不思議と飽きることなく、洗練されていて心地良い気分にさせてくれます。
そして主人公である私を取り巻く小津や明石さんや樋口師匠といった
一癖も二癖もあるキャラクターが魅力的です。

賛否分かれる作品ではありますが、
僕にとっては手放すことの出来ない貴重な一冊です。
四畳半神話大系 Amazon書評・レビュー: 四畳半神話大系より
4872339061
No.28
(5pt)

文句なし!

文句なしの星5つ。
森見登美彦にしか書けないであろう、アホさといい軽快さといい。
舞台が回る回る。それにつられて喋り捲る登場人物たち。
パラレルワールドというのだろうか、有ったかもしれない過去の選択。しかし、どの選択肢の先にも…
緻密なアホさ、精密な無駄、大迫力の空振り、広大な京都で、絶大な馬鹿達を引っさげて、主人公の青春群像が咲き乱れる。
行き着く先は大円満か異次元か。京都の魔物、森見登美彦の真骨頂。
四畳半神話大系 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 四畳半神話大系 (角川文庫)より
404387801X
No.27
(5pt)

文句なし!

文句なしの星5つ。
森見登美彦にしか書けないであろう、アホさといい軽快さといい。
舞台が回る回る。それにつられて喋り捲る登場人物たち。
パラレルワールドというのだろうか、有ったかもしれない過去の選択。しかし、どの選択肢の先にも…
緻密なアホさ、精密な無駄、大迫力の空振り、広大な京都で、絶大な馬鹿達を引っさげて、主人公の青春群像が咲き乱れる。
行き着く先は大円満か異次元か。京都の魔物、森見登美彦の真骨頂。
四畳半神話大系 Amazon書評・レビュー: 四畳半神話大系より
4872339061
No.26
(5pt)

デジャヴュを見るかのような世界観

05年01月刊行の単行本を文庫化,4編の短編集になります.

主人公で大学生である『私』が4つのサークルに興味を惹かれ,
4編で4つ,それぞれに入っていた場合の日常が描かれています.

これが,ただの『もしも…?』でおわらないのがおもしろく,
同じ人やアイテムでも,編が違えば別の経緯や役割があるなど,
微妙に大胆に交わりつつも,繋がりのない別物語になっています.
また,舞台となる京都や和の香りがするファンタジも大きな魅力で,
デジャヴュを見るかのような不思議な感覚に引き込まれてしまいます.

はじまりやおわり,ほかのいくつかに同じ文章や表現があるのも,
手抜きなどではなく,この世界観を描くための演出と思えば納得で,
ひねりの効いた最終話では,ラストにもニヤリとさせられるはずです.

主人公の偏屈で小むずかしい物言いや,たくましすぎる妄想など,
全編を通じたクセのある言葉まわしは好みがわかれるところですが,
これがこの作品の楽しさのひとつで,おかしな掛け合いにもなるので,
はまれればよいものの,そうでない人にはとことんダメだと思います….

なお,巻末の記載によれば,単行本からの加筆・修正があるとのことです.
四畳半神話大系 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 四畳半神話大系 (角川文庫)より
404387801X
No.25
(5pt)

デジャヴュを見るかのような世界観

05年01月刊行の単行本を文庫化,4編の短編集になります.

主人公で大学生である『私』が4つのサークルに興味を惹かれ,
4編で4つ,それぞれに入っていた場合の日常が描かれています.

これが,ただの『もしも…?』でおわらないのがおもしろく,
同じ人やアイテムでも,編が違えば別の経緯や役割があるなど,
微妙に大胆に交わりつつも,繋がりのない別物語になっています.
また,舞台となる京都や和の香りがするファンタジも大きな魅力で,
デジャヴュを見るかのような不思議な感覚に引き込まれてしまいます.

はじまりやおわり,ほかのいくつかに同じ文章や表現があるのも,
手抜きなどではなく,この世界観を描くための演出と思えば納得で,
ひねりの効いた最終話では,ラストにもニヤリとさせられるはずです.

主人公の偏屈で小むずかしい物言いや,たくましすぎる妄想など,
全編を通じたクセのある言葉まわしは好みがわかれるところですが,
これがこの作品の楽しさのひとつで,おかしな掛け合いにもなるので,
はまれればよいものの,そうでない人にはとことんダメだと思います….

なお,巻末の記載によれば,単行本からの加筆・修正があるとのことです.
四畳半神話大系 Amazon書評・レビュー: 四畳半神話大系より
4872339061
No.24
(5pt)

神話的な奥深さと笑いが同居する傑作

京都を舞台に、大学生の怠惰でエキセントリックな日常が描かれる一冊。

主人公の最初の選択によって4つの平行世界が分岐して現れ、その物語が順々に描かれる、という構成になっている。
とはいえ、それぞれの話でまったく同じ出来事が起こったり(その際は、文章すら一字一句同じだったりする)、あるいは経緯はまったく違うのに同じ結果に落ち着いたりと、結果的にはまぁ大体同じようなことになる。
というと、なんだか同じ話ばかり読まされて飽きそうな気がするが、決してそんなことはない。
綿密に構成されたストーリーとネタが一体となった、極上のエンターテインメント小説に仕上がっている。

しかも、少々毛色の違う4つめの物語のバカバカしくも圧倒的なラストは、ちょっと感動的だ。
ゆるい作品のはずなのに、なぜか最後は感動してしまうというのは、同著者の『太陽の塔』と同様。
著者の筆力を何よりも物語っている。

本書の読後感は、村上春樹の『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』と似ている気がする。
どちらの作品が優れているかなんて比べることはできないが、『世界の終わり』になくて『四畳半』にあるものは「笑い」だろう。
というわけで、村上作品と「笑い」が好きな人には、必ず面白く読んでもらえる作品かと。
四畳半神話大系 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 四畳半神話大系 (角川文庫)より
404387801X
No.23
(5pt)

神話的な奥深さと笑いが同居する傑作

京都を舞台に、大学生の怠惰でエキセントリックな日常が描かれる一冊。

主人公の最初の選択によって4つの平行世界が分岐して現れ、その物語が順々に描かれる、という構成になっている。
とはいえ、それぞれの話でまったく同じ出来事が起こったり(その際は、文章すら一字一句同じだったりする)、あるいは経緯はまったく違うのに同じ結果に落ち着いたりと、結果的にはまぁ大体同じようなことになる。
というと、なんだか同じ話ばかり読まされて飽きそうな気がするが、決してそんなことはない。
綿密に構成されたストーリーとネタが一体となった、極上のエンターテインメント小説に仕上がっている。

しかも、少々毛色の違う4つめの物語のバカバカしくも圧倒的なラストは、ちょっと感動的だ。
ゆるい作品のはずなのに、なぜか最後は感動してしまうというのは、同著者の『太陽の塔』と同様。
著者の筆力を何よりも物語っている。

本書の読後感は、村上春樹の『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』と似ている気がする。
どちらの作品が優れているかなんて比べることはできないが、『世界の終わり』になくて『四畳半』にあるものは「笑い」だろう。
というわけで、村上作品と「笑い」が好きな人には、必ず面白く読んでもらえる作品かと。
四畳半神話大系 Amazon書評・レビュー: 四畳半神話大系より
4872339061
No.22
(4pt)

ぐるぐる回る物語!

四畳半という空間に潜む謎。
ぐるぐると回り続ける物語。

謎があるわけでもない。
だから謎が解けるわけでもない。

でも、絶妙な設定による絶妙な妄想による味付け。
それがたまりません。
四畳半神話大系 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 四畳半神話大系 (角川文庫)より
404387801X
No.21
(4pt)

ぐるぐる回る物語!

四畳半という空間に潜む謎。
ぐるぐると回り続ける物語。

謎があるわけでもない。
だから謎が解けるわけでもない。

でも、絶妙な設定による絶妙な妄想による味付け。
それがたまりません。
四畳半神話大系 Amazon書評・レビュー: 四畳半神話大系より
4872339061
No.20
(4pt)

「夜は短し歩けよ乙女」の原点

主人公は迷ってます。
薔薇色のキャンパスライフを手に入れるにはどのサークルに入れば良いのか。
気になるサークルは4つ。
しかし薔薇色の大学生活を必死につかもうとしてるのに、
他人の不幸をおかずにして飯が3杯食える男・小津の策略により
望まぬ方向へ転がり落ちていく主人公の滑稽さがたまりません。
第2章を読みはじめると、この作品の仕掛けに気づくでしょう。
パラレルワールドのように展開していくのですが、
もどかしく、やるせなく、悲しみつつ笑えます。

各章、内容はまったく違うのに
起承転結の起と結だけはしっかり形がある。
その組て方の見事さにも注目です!

著者は1979年生まれ。今現在、まだ20代。
この年で言葉をここまで巧みに操れるなんてそれだけで凄い。
1ページ読んだだけでその言葉のセンスにやられるはずです。
四畳半神話大系 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 四畳半神話大系 (角川文庫)より
404387801X
No.19
(4pt)

「夜は短し歩けよ乙女」の原点

主人公は迷ってます。
薔薇色のキャンパスライフを手に入れるにはどのサークルに入れば良いのか。
気になるサークルは4つ。
しかし薔薇色の大学生活を必死につかもうとしてるのに、
他人の不幸をおかずにして飯が3杯食える男・小津の策略により
望まぬ方向へ転がり落ちていく主人公の滑稽さがたまりません。
第2章を読みはじめると、この作品の仕掛けに気づくでしょう。
パラレルワールドのように展開していくのですが、
もどかしく、やるせなく、悲しみつつ笑えます。

各章、内容はまったく違うのに
起承転結の起と結だけはしっかり形がある。
その組て方の見事さにも注目です!

著者は1979年生まれ。今現在、まだ20代。
この年で言葉をここまで巧みに操れるなんてそれだけで凄い。
1ページ読んだだけでその言葉のセンスにやられるはずです。
四畳半神話大系 Amazon書評・レビュー: 四畳半神話大系より
4872339061
No.18
(5pt)

森見ワールド炸裂です。

4編からなる物語。
第1話を読んだ後、第2話を読み出すと、
「???」これって?
思わず何かの間違い?と思うほどでした。
その先を読むと分かりましたが・・・。

ある大学生が選んだとあるサークル。
4つ気になったサークルがあり、
選択肢は当然4つ。
そのどれかを選ぶことで彼の大学生活がどう変わっていったのか?
昔テレビでやってた「if・・・」という番組を思い出しました。

彼の場合どの選択肢をとっても 
結局は同じような運命になってしまったわけで・・・。
何とも辛いなぁ〜。
物語自体は非常に面白かったんですけどね。

こういうのもありかな、と。

文章は森見さん独特の文章で
読みにくいと思う人にはものすごく読みにくい文章です。
好き嫌いが分かれるかもしれないです。
しかも4作とも同じような展開で
飽きる人も多いかな、と。

自分はその物語の微妙な違いを楽しむことができましたが、
第4話は特にお薦め。
四畳半である自分の部屋がドアを開けても開けても
自分の四畳半から出ることはできない。
でも、少しずつ部屋の様子は変わっていって・・・。
財布の中身の部分を読んで
そうなるんだったら自分も同じ経験がしたい!と思ってしまいました。
四畳半神話大系 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 四畳半神話大系 (角川文庫)より
404387801X
No.17
(5pt)

森見ワールド炸裂です。

4編からなる物語。
第1話を読んだ後、第2話を読み出すと、
「???」これって?
思わず何かの間違い?と思うほどでした。
その先を読むと分かりましたが・・・。

ある大学生が選んだとあるサークル。
4つ気になったサークルがあり、
選択肢は当然4つ。
そのどれかを選ぶことで彼の大学生活がどう変わっていったのか?
昔テレビでやってた「if・・・」という番組を思い出しました。

彼の場合どの選択肢をとっても 
結局は同じような運命になってしまったわけで・・・。
何とも辛いなぁ〜。
物語自体は非常に面白かったんですけどね。

こういうのもありかな、と。

文章は森見さん独特の文章で
読みにくいと思う人にはものすごく読みにくい文章です。
好き嫌いが分かれるかもしれないです。
しかも4作とも同じような展開で
飽きる人も多いかな、と。

自分はその物語の微妙な違いを楽しむことができましたが、
第4話は特にお薦め。
四畳半である自分の部屋がドアを開けても開けても
自分の四畳半から出ることはできない。
でも、少しずつ部屋の様子は変わっていって・・・。
財布の中身の部分を読んで
そうなるんだったら自分も同じ経験がしたい!と思ってしまいました。
四畳半神話大系 Amazon書評・レビュー: 四畳半神話大系より
4872339061
No.16
(4pt)

理屈ぬきで面白い

平行して語られる4つの物語。「太陽の塔」と設定が似ている気がしたが、そんなことはすぐに忘れて抱腹絶倒の世界にいざなわれた。確かに4作目には飽きが来た。もし、4作目のラストにどんでん返しのサプライズがあれば、もっと面白く読めたと思う。「平行」させなくてはならない物語の設定上それは無理か?
 こらえきれず夜中に笑ってしまい、妻に怒られた。何故面白いのかよくわからない。構成や文章に、特に工夫があるとも思えない。おそらく、作者自身がこのままの面白い人なのだろう。思わず笑ってしまう自分もどこか似ているところがあるからなのか?
四畳半神話大系 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 四畳半神話大系 (角川文庫)より
404387801X
No.15
(4pt)

理屈ぬきで面白い

平行して語られる4つの物語。「太陽の塔」と設定が似ている気がしたが、そんなことはすぐに忘れて抱腹絶倒の世界にいざなわれた。確かに4作目には飽きが来た。もし、4作目のラストにどんでん返しのサプライズがあれば、もっと面白く読めたと思う。「平行」させなくてはならない物語の設定上それは無理か?
 こらえきれず夜中に笑ってしまい、妻に怒られた。何故面白いのかよくわからない。構成や文章に、特に工夫があるとも思えない。おそらく、作者自身がこのままの面白い人なのだろう。思わず笑ってしまう自分もどこか似ているところがあるからなのか?
四畳半神話大系 Amazon書評・レビュー: 四畳半神話大系より
4872339061
No.14
(4pt)

彼は私のただ一人の友人であった

凝っている小説だ。バッハの遁走曲のような綿密さを持つ四つの平行した物語。
幻の至宝「薔薇色で有意義なキャンパス」から遠のくばかりの二年間を送り、ふと我に返った三回生である大学生が主人公である。主人公は現実から遁走しかねんばかりの、ぎりぎりの直前で四畳半で踏みとどまっている。四畳半は主人公にとって、仮屋である。
最初の3章のある種のくどさがあるからこそ、4章の孤独感が際立つ。誰もいないのであれば自分すらいなくてもよい。究極の孤高の生活を強いられて、他者の必要を痛感する。もっと広い世界を。
作者の文体の妙味が活きており、ばかばかしくも微笑ましく、涙ぐましく、健気でいじましく、しかも珍しいことに、主人公の恋愛は成就する。友愛も。
二十歳過ぎたむさ苦しい男を誰が抱きしめてやりたいと言われれば、私がしてやりたいと挙手せんばかりに、私からしてみれば主人公達が十二分に可愛いかった。
四畳半神話大系 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 四畳半神話大系 (角川文庫)より
404387801X