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陰陽師 酔月ノ巻
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陰陽師 酔月ノ巻の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 21~26 2/2ページ
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このシリーズも25年になるのですね。私にとっても定番中の定番で、毎号いつもの晴明と博雅の言葉の掛け合いの雰囲気を楽しんでいます。 ただ、今号でちょっとだけ残念だったのは、二人が出てこない話があったことです。 陰陽師のお話は、つくづくこの二人がいないとダメなんだなぁと思います。 | ||||
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夢枕漠さんのストーリは異世界にはいれていい。 次巻も期待したい。 | ||||
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平安京の闇をつむぐストーリーですが、のんびり流れるときの中に、鬼と人が共存するそんな世界を描き出してくれます。今回も期待したとおりのストーリーで、平安京をあじあわせてくれました。 | ||||
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陰陽師はどれも非常に楽しめます。早く次作が読みたくなります。 | ||||
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陰陽師は相変わらずの安定した面白さです! ほろほろと飲みつつ、起こる事件をほんわりと読んでみてください。 | ||||
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京都という処は空気の密度が、何かこう…液体に近いものがある。息苦しいとか、粘りつくとかじゃなく、海底を散策している感じだ。古より、恩讐の果てにこの地に流された夥しい血涙が、そのまま同じ日本人の美徳によって贖われたことを繰り返ししてきた末に、久遠とも言うべく時を経て結晶化した藍色の空間。 西洋(キリスト教)の『罪』に対する捉え方とは完全に一線を画す『業』というモノに美を見いだす、日本人の感性の凄まじさ。 雅と侘・寂、全ては諸行無常に帰すという理(ことわり)… 京都に身を置けばいつでも眠っていた、大和のDNAが藍色の空気に呼応し、さわさわと色めき立つ。 …そして彼の地を後にした際も、己の分身が記憶としてそこに残されるのだ。 ………いや、俺が書きたかったのは夢枕獏の『陰陽師』についてだった… 昨日、帰省の途中に立ち寄った駅構内のブックセンターで『陰陽師の最新刊」が平積みにされているのを見たのだ。 子が生まれるまでは沢山あった、次に出会うのが待ち遠しい、ささやかなお楽しみの一つだった。 日本人の『業』に対する捉え方は、「笑」うことによって卑近なモノに相対化(フェイドアウト)してしまう落語という伝統がある。 強引な言い方をすれば、落語が市井の哲学から生まれたしたたかな知恵に裏付けされたBLUESならば『陰陽師』はカタルシスによって浄化を図るモーツァルトだ。 『業』をただ「そこにあるもの」として、視る、自然体の潔さをこれ以上ない凛とした文章で書かれた物語を詠むことは、そのまま日本人の美意識に濾過された、濃密な京都の空気を吸うのと似ている。 ワトソンたる源博雅が、依頼すべく事件を晴明の元に持ってくるところからいつも話は始まる… 濡れ縁にて季節そのものを肴につらつらと酒を酌み交わしつつ、二人が語り合うお約束の(起)。 …この二人の掛け合いは絶妙だ。 人の心の深淵がガラス越しに見えてしまうが故に、哀しみを凌駕すべく強さと、諦めを修業の末に身につけざるを得なかった、超然たる晴明… 一方、他者の哀しみ…臓腑を抉るような慟哭すら我が身に受け入れてしまう…………………………………優しさがそのまま優しさとして(無自覚に…無自覚故に)ただそこにあるだけの男、博雅。 事件を語る博雅、吟味する晴明。 形の異なる優しき男たちが掛け合うシーンがいい。 やがて、軽やかに、事件解決に向け腰を上げる二人。 『ゆこう。』 『ゆこう。』 そういうことになった。 (承) …帰ったら、読もう。 | ||||
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