半パン・デイズ

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半パン・デイズの評価:

4.52/5点 レビュー 25件。 C ランク

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平均点4.52pt

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未読の方はご注意ください

全48件 41〜48 3/3ページ
No.8
(5pt)

ぼくたちみんなの自叙伝として、全世代小説として

転勤族だった家庭に育った重松清自身の、もし、自分が引越しを重ねず、ひとつの地域で育っていったら
どんな人生を送っていただろうか、という疑問から生まれた、ヒロシの成長を描く小説。
誰もが体験したことがあるような出来事を温かく描いていてひどく共感してしまいます。「ぼくたちみんなの自叙伝」というキャッチコピーはあながちハズレではないな、と思います。
吃音を持っていて、引越しを重ねる少年きよしを描いた『きよしこ』と対を成す重松清の少年時代を描いた、
本当に気持ちのこもった力作だな、と個人的に位置づけています。私個人は20代前半で全く重松清とは同年代ではないのですが、本当にじわじわと泣かされてしまって、
ああ、そんなこと自分もあったなぁ、そんなこと自分も考えたなぁ、そんな友達いたなぁ、そんな悩みも持ったし、
そんなアヤシイ行動も取った、と妙に自分と重ね合わせてしまって、心にネチネチ訴えかけてきます。妙に懐かしくて、共感してしまって、温かさに触れられて、全てが夕日色に染まっているような、そんな印象の小説です。
だれもが無意識にうちにやっていたり、思ってたり、そんな行動、気持ちを文章にしてしまう重松清の描写力は素晴らしいと思います。「あさがお」「二十日草」「しゃぼんだま」「ライバル」特に中盤のこの辺りの作品は登場人物たちが本当に生き生きしていて、
懐かしくて温かくて、何度も泣いてしまいました。主人公とともに自分の小学生時代を追体験しているような、
そんな感覚さえ持ちました。感動なんだけれど、それだけではなくて、それ以上のものを感じてしまうような、よくわからないけれどもそんな作品だと思います。重松清は大ファンで、ほとんどの作品を読んでいますが、重松清の気持ちがこもった『きよしこ』と『半パン・デイズ』
はその中でもずば抜けて名作だと思います。
この本はもうただ感情的にあぁ、みんなにこの本を読んでもらいたいなぁ、とそれだけを思ってしまいます。また、一部『ナイフ』など過剰描写な小説はありますが、重松清は数少ない、子どもも大人も楽しめる小説を書ける
作家だと思います。おかげで中学入試問題によく出題される作家としても定着していますが、親子で読んで欲しいなぁ、
と思います。オトナは団塊世代の子ども時代が懐かしい色彩で描かれていて心に来るものがあると思うし、子どもも楽しく読んでくれる小説です。親子で語り合える、そんな小説でもあるのではないでしょうか。
半パン・デイズ (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 半パン・デイズ (講談社文庫)より
4062735970
No.7
(5pt)

心地良い空気が流れています。

「流星ワゴン」以来、重松清の長編を読みたかったのですが、短編が多く、また、この長編は、どうもタイトルが気になって、二の足を踏んでいましたが、先日やっと読みました。
しかし、この作品も一人の少年を主人公にしているとは言え9つのエピソードから成りたっており、ようは短編集のようなものでした。しかし、各編に存在する、なんとも言えないイイ雰囲気、また、全編を通して流れる心地良い空気。
この作家が、短編を中心に仕事をする訳が分かりました。いまさらながらですが、短編の名手なのですね・・・。事件はなにも起こりません。誰にでも起きそうな日常が淡々と続くだけです。しかし、気が付くと、オネショで泣いていた小学1年生が、いつのまにか、逞しい立派な中学生に成長していました。
また、中場利一の解説が的確でイイんです。私は、本編では平気でしたが、この解説を読んで、我慢していた涙が一気に溢れてしまいました。
半パン・デイズ (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 半パン・デイズ (講談社文庫)より
4062735970
No.6
(5pt)

心地良い空気が流れています。

「流星ワゴン」以来、重松清の長編を読みたかったのですが、短編が多く、また、この長編は、どうもタイトルが気になって、二の足を踏んでいましたが、先日やっと読みました。
しかし、この作品も一人の少年を主人公にしているとは言え9つのエピソードから成りたっており、ようは短編集のようなものでした。
しかし、各編に存在する、なんとも言えないイイ雰囲気、また、全編を通して流れる心地良い空気。
この作家が、短編を中心に仕事をする訳が分かりました。いまさらながらですが、短編の名手なのですね・・・。
事件はなにも起こりません。誰にでも起きそうな日常が淡々と続くだけです。しかし、気が付くと、オネショで泣いていた小学1年生が、いつのまにか、逞しい立派な中学生に成長していました。
また、中場利一の解説が的確でイイんです。私は、本編では平気でしたが、この解説を読んで、我慢していた涙が一気に溢れてしまいました。
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4062735970
No.5
(4pt)

少年の目から見た世界

父が体を壊したことをきっかけに、ヒロシは田舎にやってきます。はじめは言葉の違いや、転校生的な扱いも受けますが、友達と触れ合いながら、成長していく様子が描かれています。クラスの障害児について悩んだり、親友の喧嘩につきあったり、万引きするクラスメートと関わったり、イレズミを入れたお兄さんと交流したり、さまざまな体験が子供の視点からうまく描かれているので、引き込まれます。著者の表現力のうまさに感動するとともに、その背後にある温かいハートを感じました。
半パン・デイズ (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 半パン・デイズ (講談社文庫)より
4062735970
No.4
(4pt)

ほのぼの

小学校入学から小学校卒業までの、6年間の出来事を綴った連続短編です。重松さんの作品にはめずらしく、ほのぼのとしていて胸に突き刺さるような描写のすくない作品で、ライバルができたり、好きな女の子を追ってみたり、思わず自分の少年時代と比べて懐かしさがこみ上げてきます。特に最後の少年時代から青春時代に飛び込むシーンは格別に感慨深いものがあります。
半パン・デイズ (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 半パン・デイズ (講談社文庫)より
4062735970
No.3
(4pt)

「半パン・デイズ」

私は今までに、重松清さんの書いた物語をいくつか読んでいる。書店で彼の本を見つけると、オッ、と嬉しいような恥ずかしいような気持ちになり、自分ではすっかり重松ファンだと思っている。さて、そんな私が、今まで読んだ重松物語の中で一番気に入っているのが本書である。私はこの物語を読み終えた時、温かくて、幸せな気持ちになった。それは、宝くじで一億五千万円を当てたようなもの凄い幸せではないけれど、一日一生懸命働いた後の入浴みたいな素朴な幸せだ。心が温泉に入ったみたいに温かい気持ちになれたのである。「半パン・デイズ」は主人公・ヒロシの六年間の成長物語。予定の無い週末など、懐かしい自分の半パン・デイズに思いを馳せるのもいいのではないだろうか。
この本で、もう一つ面白いのは、中場利一氏の解説である。レビューを書いている今でもパソコンの前で誰か私のように中場氏の罠に引っかからないかとワクワクしている。
半パン・デイズ (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 半パン・デイズ (講談社文庫)より
4062735970
No.2
(4pt)

忘れていた昔を思い出しました

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半パン・デイズ (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 半パン・デイズ (講談社文庫)より
4062735970
No.1
(5pt)

心がじんわり温かくなります

主人公のヒロシの小学校時代が7つのお話で構成されています。1~6年生までのそれぞれの時代のお話なのですが、1年生でかわいくかったヒロシが中学校の制服を試着するその日にはずいぶんたくましくなってます。このお話を読んで私も小学校時代はいろんなことを考えて一生懸命生きてたなぁって、自分の子ども時代を懐かしく思い出しました。さらに私には小学校5年生と2年生の子供がいるのですが、うちの子ども達もこうしていろいろ悩んだりしながら一生懸命に生きているのだなぁとしみじみ思いました。頭では子どもだってひとりの人間だということはわかっているのですが、やっぱり自分の思う枠にはめようとしているな・・・と反省しちゃいました。子どものいない方が読んでももちろんおもしろいと思います。き!っとヒロシに共感できるはず。だれでもヒロシのような子ども時代を過ごしていると思います。
半パン・デイズ (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 半パン・デイズ (講談社文庫)より
4062735970