七つの会議

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

七つの会議の評価:

4.40/5点 レビュー 340件。 S ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.40pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全666件 661〜666 34/34ページ
No.6
(4pt)

単なる企業小説とは一線を画す

企業小説と呼ばれる作品は以前よりたくさんありますが、池井戸氏の小説がそれらとちょっと違うのは、単なるライバルとの出世競争や企業存続にかけた人々の戦いのような勝ち取るためのストーリーではなく、「何のために働くのか?」という命題に対して登場人物の誰もがそれぞれの立ち位置から自分なりの信念をぶつけ合うお互いの存在意義を問う勝ち負けのないストーリのためです。

 本作品も企業のために何を犠牲にしていいのかという命題に対してそれぞれの立場や考え方によっるアプローチの違いがとてもリアリティがあり、自分だったらどうするのか?を問いかけながら読み進むこともできますので、単なる企業小説ではなくビジネス書としても楽しめます。おすすめです。
七つの会議 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 七つの会議 (集英社文庫)より
4087454126
No.5
(5pt)

すかっと爽快感!

最近池井戸作品にはまって読んでます。
普通にありえるサラリーマンの世界で、感情移入もでき一気に読んでしまいました。
何故、人間は責任のなすりあい、嫉妬、あげあし取りなどするのだろうと冷静に考えさせられる作品です。
そして本編のテーマ隠蔽工作は、過去の作品にもありましたがリアルな映像が映し出されています。
私は、民間だけでなく、今の政界にもそっくり言えることであって自分が日々新聞を読むたびに感じる怒りを
作者は見事に描いていると思います。
池井戸作品は、日常のいろんな人間模様を描いていますが、その奥底には怒りや主張を読者が自由に想像できる魅力があります。
「空飛ぶタイヤ」に匹敵する秀作だと思います。
七つの会議 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 七つの会議 (集英社文庫)より
4087454126
No.4
(5pt)

変わらぬリアリティと迫力、第一級のエンターテインメントです

池井戸氏の今年3冊目の小説ですから、読む前に「乱作ではないか」「質が落ちているのではないか」と案じましたが、まったく私の杞憂となりました。

中堅電機メーカーを舞台とした企業不祥事をめぐる物語です。8つの短編の連作なのですが通して読むと長編小説となります。この手法を池井戸氏は「シャイロックの子供たち」や「不祥事」「仇敵」で成功させていて、本作にはさらに凝った仕掛けが施されています。

若手の優秀な営業課長が部下の係長からパワハラを告発されます。大方の予想を裏切り、課長が営業部門から外され「人事部付」との厳しい処分が下ったために社内は騒然となります。やがてその処分の真相を探ろうとする者が現れて。
章ごとに異なる人物を軸として話は進んでいきます。無気力な働きぶりの万年係長、下請けの零細企業の社長、不倫で捨てられたOL、昇進志向の経理課員、叩き上げの営業課長、出世コースから外れた顧客相談窓口、親会社から送り込まれた副社長などです。いつもながら、敗れた人、弱い人、つまずいた人へ作者の優しい視線が注がれています。

厳しい競争にいかに勝つか、利益をどう出すのか、「組織の論理」に押しつぶされていいのか、自分を失わないためにどうすればいいのか、そもそも何のために働くのか。組織で働く上で避けることのできないこれらの問題に悩み、呻吟する人間を描かせたら池井戸氏を凌ぐ作家はいないでしょう。だからこそ彼の作品が多くのビジネスマンに共感されるのだと私は思います。

「客を大事にしないと商売はほろびる。高い志をもって誠実に生きよ。そうすれば必ず道は開かれる」
池井戸氏がかねてより繰り返すメッセージですが、今回も胸が熱くなりました。
七つの会議 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 七つの会議 (集英社文庫)より
4087454126
No.3
(4pt)

これから組織人になる方によませたい。

この本は、組織に働く方におすすめしたいです。

初めて池井戸さんの本を読んだのが、「下町ロケット」。
この本、賞もとり高評価ですが、私は、もう池井戸さんの本は読まないと思いました。
自分には、「下町ロケット」はあいませんでした。

でも「七つの会議」は違う。過去の池井戸作品をぜひ読んでみようと思います。

最初は、平坦な単調なはじまりで、やっぱりつまんないかなぁと思いながらも、次が気になり読み続け、
途中からは一気読みでした。
一人一人の話しが、一つにつながる。それが組織。

組織、その中で働き、食ってく不条理のようなものが、ぎりぎりきます。
これが池井戸作品なんだと分かりました。
今、実にシンプルな、誠実な商売、が人生をかたにわきにやられ、サラリーマンは外ではなく、内にばかり、数字にばかり目がいく結果が、
今の、日本の凋落に思えます。

これからサラリーマンになる学生に、ぜひ読んで欲しいです。

星が一つ少ないのは、これからもがんばって書いてくださいという、塗りあまりです。
七つの会議 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 七つの会議 (集英社文庫)より
4087454126
No.2
(5pt)

文句なし。

また1冊、秀逸な作品が生まれました。
強くなく、カッコよくない市井の人々が、自分にとっての「正義」を追いかけて必死にあがく姿は、
等身大のリアリティがあるストーリーです。
「空飛ぶタイヤ」を思い出させる、読み応え有る作品でした。
衛星のような7つのストーリーを読み継いで最後のセンテンスにたどり着いた時、
ピリリとスパイスが効いていて、でも爽やかな、硬質のシンパシーを感じる読後感が広がります。
欲を言えば、もっともっとディテールを書き込んでもらっても良かったなぁというぐらい。
池井戸さんのファンも、池井戸さんの本を初めて手にとる方にもお勧めの1冊。
池井戸さんの作品を初めて読むなら、「空飛ぶタイヤ」や「鉄の骨」、「下町ロケット」よりも
作品の世界に入り込みやすいかもしれません。
七つの会議 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 七つの会議 (集英社文庫)より
4087454126
No.1
(4pt)

リアル感

一気に読んでしまいました。 筆者らしいテーマであり、まさに日本の会社、サラリーマンの 在り方を生々しく描く確かな力量があると思います。 その中でも、私はそれぞれの家族、家庭の描き方が秀逸だと思いました。 (心がヒリヒリしました・・) ただ、少し構成に中途半端さも感じましたので★4としましたが 是非世の中のサラリーマンに読んでいただきたい作品です。
七つの会議 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 七つの会議 (集英社文庫)より
4087454126