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月のさなぎ



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【この小説が収録されている参考書籍】
月のさなぎ

月のさなぎの評価: 3.63/5点 レビュー 8件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.62pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(5pt)

ファンタジーにみせかけたSF

心と体の性の不均衡に悩む10代が描かれた青春小説かと思いきや、終盤 話のスケールはどんどん大きくなり、やがては"人類滅亡"、"世界の浄化"。
こんなに素晴らしい作品があまり世に知られていないのはとても惜しい。
月のさなぎAmazon書評・レビュー:月のさなぎより
4103286210
No.4:
(4pt)

独特の美しい世界は素晴らしい

ファンタジーノベル大賞優秀作。
性別のない、少年とも少女ともつかない子どもたちが学園生活を送る閉鎖世界……。
この設定自体は少女漫画などでありがちなパターンです。
しかし丁寧に描写された世界は大変美しく、独特の味わいがありました。
ストーリーも、ミステリーとしてはやや物足りない点はありつつも、最後までぐいぐいと読ませてくれる展開でした。

惜しむらくは、登場人物たちに感情移入しづらいこと。
他の方のレビューでも書かれていますが、登場人物の心理が伝わりにくいし、共感しづらい。
風景や世界の描写は非常にうまいだけに、心理描写の物足りなさが目立ちます。
各章ごとに話の語り手が変わっていることが原因の一つかな、と思います。
多面的な角度から物語を進めていく意図でしょうが、この話ならば誰か一人に視点を絞って書いても良かったのでは…という気もしました。
短いスパンで視点が変わると、読者は誰の気持ちに沿って読み進めていけばよいのか、戸惑ってしまいます。

あともう一歩、という感じです。
受賞後第一作がまだ出ていないようですが(2012年現在)、次回作も注目したい作家です。
月のさなぎAmazon書評・レビュー:月のさなぎより
4103286210
No.3:
(4pt)

この人には注目していました

小学館文庫大賞を受賞したパークチルドレン。
今回も閉じ込められた空間で生きる性別の判別していない子供たち・・・
設定がどことなく似ているような・・・
そして恩田陸の六番目の小夜子を彷彿とさせる状況・・・
でも、この人は新鮮でみずみずしい感性が全体に光っているんですね。
もっと違った作品を読ませて欲しいです。
月のさなぎAmazon書評・レビュー:月のさなぎより
4103286210
No.2:
(4pt)

情景描写はピカイチ

情景描写がとても上手く、想像して楽しめる文章でした。
ファンタジーより個人的にミステリーに近いと感じました。
他の方も仰っているように恩田さんの作品に雰囲気は似ています。
学園を抜け出したあたりから恩田さんの『ロミオとロミオは永遠に』のような
ドキドキ感が味わえるのかと思いましたが、あっさりした感じでした。
『月童子』と呼ばれる性別のわからない子供たちという設定は面白かったです。
『月童子』の生まれた経緯と学園で隔離されている謎を読み明かしていくのは
ワクワクしました。
淡々としていて、読み終えた後はあっさりしているなと感じました。
個人的に心理描写が伝わりにくかったです。
学園もの+特異な存在の話が好きな方にはそれなりに楽しめると思います。
月のさなぎAmazon書評・レビュー:月のさなぎより
4103286210
No.1:
(4pt)

描写はすごいけど……

情景描写がすばらしく、それで賞を取ったんじゃないかと思うほどでした。
文章力や感性はすごいんだと思います。
ただ、ストーリーについては、可もなく不可もなく。
恩田陸さん風です。好きな人は好きなんだろうけれど。
個人的にはキャラクタがどうも理解できないので、感情移入ができず、どきわく感が薄い感じでした。
また、ミステリ風味をちょい足ししてあるのですが、結末が強引すぎるように思います。ミステリの味付けはもっと薄くてもよかったかなと思いました。
月のさなぎAmazon書評・レビュー:月のさなぎより
4103286210

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