(短編集)

6ステイン

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評判

6ステインの評価:

4.38/5点 レビュー 45件。 B ランク

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平均点4.38pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全80件 41〜60 3/4ページ
No.40
(4pt)

「日常」から急転直下、一気に「非日常」に!

今年(’05年)は福井晴敏の当たり年で、『終戦のローレライ』、『戦国自衛隊1549』、『亡国のイージス』と彼の原作・原案の作品が3つも映画化された。

本書は、重厚長大な大作(長〜い作品)を書くというイメージの強い著者の初めての短編集である。直木賞の候補にもなった本書だが、6編のうち5編は’98年から’00年に月刊小説誌に初出された比較的前の作品だ。

いずれも存在を秘匿された組織、通称“市ケ谷”と呼ばれる防衛庁情報局の正局員や非常勤の警補官(AP)、つまり秘密工作員たちの活動を描いている。

ふだんは別の仕事を持っていたり、普通の主婦だったりする男たち、女たちがひとたび本部からの「指令」があれば、一転、命のやり取りすら当たり前の過酷な「任務」に身を投じる。彼ら、彼女らがそんな「仕事」をしているとは世間ではまったく知られない。しかも思いのほか報酬は少ない。

なんでもない日常を描くような書き出しから、急にハードボイルドで非日常的なまったく別の世界が展開する。最初の1,2編は違和感すら感じたが、読み進んでいって、特におしまいの2編、「断ち切る」と「920を待ちながら」は短編というより中編位の長さの佳作で、福井節といってもいい独特の言い回しの文章はそれ自体、重々しく存在感があり、次第に物語に引き込まれていった。


6ステイン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 6ステイン (講談社文庫)より
4062757087
No.39
(4pt)

「日常」から急転直下、一気に「非日常」に!

今年(’05年)は福井晴敏の当たり年で、『終戦のローレライ』、『戦国自衛隊1549』、『亡国のイージス』と彼の原作・原案の作品が3つも映画化された。

本書は、重厚長大な大作(長〜い作品)を書くというイメージの強い著者の初めての短編集である。直木賞の候補にもなった本書だが、6編のうち5編は’98年から’00年に月刊小説誌に初出された比較的前の作品だ。

いずれも存在を秘匿された組織、通称“市ケ谷”と呼ばれる防衛庁情報局の正局員や非常勤の警補官(AP)、つまり秘密工作員たちの活動を描いている。

ふだんは別の仕事を持っていたり、普通の主婦だったりする男たち、女たちがひとたび本部からの「指令」があれば、一転、命のやり取りすら当たり前の過酷な「任務」に身を投じる。彼ら、彼女らがそんな「仕事」をしているとは世間ではまったく知られない。しかも思いのほか報酬は少ない。

なんでもない日常を描くような書き出しから、急にハードボイルドで非日常的なまったく別の世界が展開する。最初の1,2編は違和感すら感じたが、読み進んでいって、特におしまいの2編、「断ち切る」と「920を待ちながら」は短編というより中編位の長さの佳作で、福井節といってもいい独特の言い回しの文章はそれ自体、重々しく存在感があり、次第に物語に引き込まれていった。


6ステイン Amazon書評・レビュー: 6ステインより
4062126419
No.38
(4pt)

空の青さが目にしみます…なんでだろ

なんでもない日常を描くような書き出しから、ぐいっと別の世界に引き込まれる。
そして読み終わった瞬間顔を上げて、あ、空が青い、道行く車の音も普通に聞こえてくる、とほっとする。

福井作品は「Twelve Y. O.」と「イージス」を読み、「ローレライ」「戦国自衛隊1549」を映画で観たくらいの新参者ですが、そんな私には「いまできる最善のこと」がいちばん魅力的で臨場感がありました。「媽媽」のラストには、ひとりの30代の女として泣けてしまったけれど。人それぞれにさまざまな楽しみ方ができるのが、短編小説集の素敵なところですよね。
6ステイン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 6ステイン (講談社文庫)より
4062757087
No.37
(4pt)

空の青さが目にしみます…なんでだろ

なんでもない日常を描くような書き出しから、ぐいっと別の世界に引き込まれる。
そして読み終わった瞬間顔を上げて、あ、空が青い、道行く車の音も普通に聞こえてくる、とほっとする。

福井作品は「Twelve Y. O.」と「イージス」を読み、「ローレライ」「戦国自衛隊1549」を映画で観たくらいの新参者ですが、そんな私には「いまできる最善のこと」がいちばん魅力的で臨場感がありました。「媽媽」のラストには、ひとりの30代の女として泣けてしまったけれど。人それぞれにさまざまな楽しみ方ができるのが、短編小説集の素敵なところですよね。
6ステイン Amazon書評・レビュー: 6ステインより
4062126419
No.36
(5pt)

是非TV化、映画化!

短編集ながらも、骨太なストーリーは健在!
「畳算」では今までとは少し違ったテイストでほろ苦く哀しかった。
「媽媽」と「断ち切る」は両編合せて映画化して欲しいぐらい心に
沁みるストーリーだった。場面映えする内容だと思いましたし。
「920」は亡国ファンなら見逃せません。
普段の日常とは少し違った世界を見ているのに、感情移入し易いのが福井作品。是非、ご一読を!
6ステイン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 6ステイン (講談社文庫)より
4062757087
No.35
(5pt)

是非TV化、映画化!

短編集ながらも、骨太なストーリーは健在!
「畳算」では今までとは少し違ったテイストでほろ苦く哀しかった。
「媽媽」と「断ち切る」は両編合せて映画化して欲しいぐらい心に
沁みるストーリーだった。場面映えする内容だと思いましたし。
「920」は亡国ファンなら見逃せません。
普段の日常とは少し違った世界を見ているのに、感情移入し易いのが福井作品。是非、ご一読を!
6ステイン Amazon書評・レビュー: 6ステインより
4062126419
No.34
(4pt)

和製本格スパイ小説

オーソドックスなスパイ・ハードボイルド「いまできる最善のこと」。日本的な陰影を持ったスパイ小説「畳算」。長編のサイドストーリー「920を待ちながら」。連作短編「媽媽」「断ち切る」。
 いろんな変化をつけながら、日本という地に立脚した本格スパイ小説を楽しませてくれる。しかも、ラストにいつも希望を残す。絶望を投げ出したまま終わることはない。そういう力強さを持つ。
 私は特に、「サクラ」の叙情性に魅かれた。このヒロインはいい。この一編は、特に短編としての完結性が高いように思う。
6ステイン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 6ステイン (講談社文庫)より
4062757087
No.33
(4pt)

和製本格スパイ小説

オーソドックスなスパイ・ハードボイルド「いまできる最善のこと」。日本的な陰影を持ったスパイ小説「畳算」。長編のサイドストーリー「920を待ちながら」。連作短編「媽媽」「断ち切る」。
 いろんな変化をつけながら、日本という地に立脚した本格スパイ小説を楽しませてくれる。しかも、ラストにいつも希望を残す。絶望を投げ出したまま終わることはない。そういう力強さを持つ。
 私は特に、「サクラ」の叙情性に魅かれた。このヒロインはいい。この一編は、特に短編としての完結性が高いように思う。
6ステイン Amazon書評・レビュー: 6ステインより
4062126419
No.32
(5pt)

市井愛、城東愛

6本すべてに防衛庁の情報局員が登場。ただし、彼らは如月行や渥美大輔のような“超人”ではない。家庭と仕事の狭間で悩む有職主婦だったり、中年太りの内勤専門だったりと、どこにでもいる市井の人々だ。精神的にも経済的にも一般市民と変わらない人たちが、複雑な組織と境遇に翻弄されながらも“筋”を通そうとする様は、サラリーマンのハートをガッチリ掴んで離さない(苦笑)
いつもの長編だと、ここまで平凡な人たちを主役級に据えるわけにはいかない。福井氏はその辺をよく心得ているのだと思う。
個人的には「920を待ちながら」。構成密度は長編級だし、通勤中に読み終えて不覚にも泣きそうになった。福井氏の長編を一通り読んでいる人は、本作を避けると後悔しますぜ。いろんな意味で。
蛇足ながら、この短編集には福井氏が生まれ育った城東地区が徹底的に描き込まれている。宮部氏も同じ界隈をよく描くが、長いこと墨田区から葛飾区辺りを転々としている立場から言わせてもらうと、福井氏の城東のほうがリアルで切実で愛情に満ちている。
6ステイン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 6ステイン (講談社文庫)より
4062757087
No.31
(5pt)

市井愛、城東愛

6本すべてに防衛庁の情報局員が登場。ただし、彼らは如月行や渥美大輔のような“超人”ではない。家庭と仕事の狭間で悩む有職主婦だったり、中年太りの内勤専門だったりと、どこにでもいる市井の人々だ。精神的にも経済的にも一般市民と変わらない人たちが、複雑な組織と境遇に翻弄されながらも“筋”を通そうとする様は、サラリーマンのハートをガッチリ掴んで離さない(苦笑)
いつもの長編だと、ここまで平凡な人たちを主役級に据えるわけにはいかない。福井氏はその辺をよく心得ているのだと思う。
個人的には「920を待ちながら」。構成密度は長編級だし、通勤中に読み終えて不覚にも泣きそうになった。福井氏の長編を一通り読んでいる人は、本作を避けると後悔しますぜ。いろんな意味で。
蛇足ながら、この短編集には福井氏が生まれ育った城東地区が徹底的に描き込まれている。宮部氏も同じ界隈をよく描くが、長いこと墨田区から葛飾区辺りを転々としている立場から言わせてもらうと、福井氏の城東のほうがリアルで切実で愛情に満ちている。
6ステイン Amazon書評・レビュー: 6ステインより
4062126419
No.30
(5pt)

よく練られた作品

6編の中編を集めた作品。
どの作品のプロットも、長編にしてもおかしくないくらい、よく練られており、その分無駄がない作品と感じた。
どの作品にも、作者の全作品に共通する「個人」対「組織・国家」というテーマが盛り込まれており、ミステリーの枠にとどまらず、メッセージ性にあふれた作品となっている。
本作品は第132回直木賞の候補作となったが、残念ながら受賞を逃した。
6ステイン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 6ステイン (講談社文庫)より
4062757087
No.29
(5pt)

よく練られた作品

6編の中編を集めた作品。
どの作品のプロットも、長編にしてもおかしくないくらい、よく練られており、その分無駄がない作品と感じた。
どの作品にも、作者の全作品に共通する「個人」対「組織・国家」というテーマが盛り込まれており、ミステリーの枠にとどまらず、メッセージ性にあふれた作品となっている。
本作品は第132回直木賞の候補作となったが、残念ながら受賞を逃した。
6ステイン Amazon書評・レビュー: 6ステインより
4062126419
No.28
(5pt)

ファン必見、市ヶ谷シリーズ!!!

福井さんはどうも長編作家のイメージがありますが、なかなかどうして短編だって充分読ませます。「亡国のイージス」「終戦のローレライ」など超弩級の長編に手を出す事を渋るファンには福井氏作品入門編として適度な6つの物語が楽しめると思います。
 この本には「川の深さは」からスタート(デビューは「Tweive Y.O.」ですが、執筆はこちらが先らしい)した、氏のライフワークである市ヶ谷シリーズの小ネタが満載なので、にやりとする場面が多多あるのは、ファン冥利に尽きるところ。
 個人的には「畳算」が一番のおすすめ。堤と老女将のやり取りと、悲しいラストながら読後の爽快感は群を抜いています。
 ただ他の人も指摘してますが、本書を読む前に「亡国のイージス」は読んでいた方が絶対に良いでしょう。大筋には余り影響は与えませんが、序盤の雰囲気はそれによってかなり違ってきます。もちろん知らないほうが面白いです。
 なので入門編と言いましたが、先に「亡国のイージス」だけは読んでおきましょうね。矛盾してごめんなさい(笑)。
6ステイン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 6ステイン (講談社文庫)より
4062757087
No.27
(5pt)

ファン必見、市ヶ谷シリーズ!!!

福井さんはどうも長編作家のイメージがありますが、なかなかどうして短編だって充分読ませます。「亡国のイージス」「終戦のローレライ」など超弩級の長編に手を出す事を渋るファンには福井氏作品入門編として適度な6つの物語が楽しめると思います。
 この本には「川の深さは」からスタート(デビューは「Tweive Y.O.」ですが、執筆はこちらが先らしい)した、氏のライフワークである市ヶ谷シリーズの小ネタが満載なので、にやりとする場面が多多あるのは、ファン冥利に尽きるところ。
 個人的には「畳算」が一番のおすすめ。堤と老女将のやり取りと、悲しいラストながら読後の爽快感は群を抜いています。
 ただ他の人も指摘してますが、本書を読む前に「亡国のイージス」は読んでいた方が絶対に良いでしょう。大筋には余り影響は与えませんが、序盤の雰囲気はそれによってかなり違ってきます。もちろん知らないほうが面白いです。
 なので入門編と言いましたが、先に「亡国のイージス」だけは読んでおきましょうね。矛盾してごめんなさい(笑)。
6ステイン Amazon書評・レビュー: 6ステインより
4062126419
No.26
(4pt)

評価にまだ迷いが残る

終戦のローレライを読んで面白かったので、短編だから気楽に読めるなと思い手に取りました。
確かに読みやすいし面白い。
でも、盛り上がった時にその話が終わってしまうので、何だか勿体無いような気になります。
読みながら頭の中で映像化していくとその終わり方に満足出来るのですが、小説としてどうなのか私には判断出来ませんでした。
星5つとしてもいいのですが、読み終えた後のこのモヤモヤ感と葛藤しました。
星4つ半があるのならそうしたい。そんな気分です。
申し分の無い福井ワールドは読めます。
ただ、それを語るにはやはり短編では短過ぎるのかも知れません。
6ステイン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 6ステイン (講談社文庫)より
4062757087
No.25
(4pt)

ぜひ,映画化を!

骨太なんだけど娯楽性も抜群という著者の持ち味が,
短いながらも存分に堪能できます。6つとも短編集で映画化してほしい!!
6ステイン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 6ステイン (講談社文庫)より
4062757087
No.24
(4pt)

組織と個の構図

防衛庁情報局の工作員・狙撃手たちが密命を帯び、それを非情に遂行してゆく中で、組織と個の構図を描き出していくハードボイルドで面白く読んだ。主人公には鍛えられた肉体がある。家庭や職業といった別の顔がある。個人として「生きる」ために、どうしても拘らなければならない信念を胸に秘めて、身体を張る。何のために戦うのか?ささいなきっかけやおよそ関係なさそうな導入シーンから核心に迫る人間の深淵に引き込む構成がうまい。「畳算」「920」って何だろう?という興味もそそる。「920を待ちながら」は中篇の心理ゲームで一番読み応えがある。どれもテレビや映画になりそうな映像が浮かんでくる。
6ステイン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 6ステイン (講談社文庫)より
4062757087
No.23
(4pt)

評価にまだ迷いが残る

終戦のローレライを読んで面白かったので、短編だから気楽に読めるなと思い手に取りました。
確かに読みやすいし面白い。
でも、盛り上がった時にその話が終わってしまうので、何だか勿体無いような気になります。
読みながら頭の中で映像化していくとその終わり方に満足出来るのですが、小説としてどうなのか私には判断出来ませんでした。
星5つとしてもいいのですが、読み終えた後のこのモヤモヤ感と葛藤しました。
星4つ半があるのならそうしたい。そんな気分です。
申し分の無い福井ワールドは読めます。
ただ、それを語るにはやはり短編では短過ぎるのかも知れません。
6ステイン Amazon書評・レビュー: 6ステインより
4062126419
No.22
(4pt)

ぜひ,映画化を!

骨太なんだけど娯楽性も抜群という著者の持ち味が,
短いながらも存分に堪能できます。6つとも短編集で映画化してほしい!!
6ステイン Amazon書評・レビュー: 6ステインより
4062126419
No.21
(4pt)

組織と個の構図

防衛庁情報局の工作員・狙撃手たちが密命を帯び、それを非情に遂行してゆく中で、組織と個の構図を描き出していくハードボイルドで面白く読んだ。主人公には鍛えられた肉体がある。家庭や職業といった別の顔がある。個人として「生きる」ために、どうしても拘らなければならない信念を胸に秘めて、身体を張る。何のために戦うのか?ささいなきっかけやおよそ関係なさそうな導入シーンから核心に迫る人間の深淵に引き込む構成がうまい。「畳算」「920」って何だろう?という興味もそそる。「920を待ちながら」は中篇の心理ゲームで一番読み応えがある。どれもテレビや映画になりそうな映像が浮かんでくる。
6ステイン Amazon書評・レビュー: 6ステインより
4062126419