マンチュリアン・リポート

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評判

マンチュリアン・リポートの評価:

3.89/5点 レビュー 82件。 C ランク

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平均点3.89pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全136件 101〜120 6/7ページ
No.36
(3pt)

これでは終われないはず!

『蒼穹の昴』からシリーズを全て読み終えた直後に本作の単行本が刊行されました。 文庫化にずいぶん時間がかかったように思えますが、何か特別な大人の事情があったのでしょうか? まさに首を長くして待ち続けた結果、期待が大きくなり過ぎました。 結果、実際に手にしてみると少しがっかりしたというのが正直な感想です。 この作品がシリーズ完結作だと勝手に思い込んでいましたが、この程度では終われないと思います!

張作霖の時代の人間になると、多数の写真のみならず、映像も資料として残こされるようになってきます。 張作霖を神のごとく美化することにはあまりにも無理があるのではないか。 日本の明治初期までの群雄、あるいは西太后のように、写真が数枚残っているだけの<伝説>に対しては、作家の描写のちからにより、読者がどのようにも想像を膨らませることができると思うのですが。 昭和期からの歴史小説が少ないのは、このあたりの難しさも関係しているのかもしれません。

※「鋼鉄の公爵」の独白、違和感を感じました。 徐々に慣れはしましたが。

※ 龍玉ですが、「それを運ぶ役目の人間」というものを明確に定めてしまうのは如何なものか。 張作霖以降、中国の歴史がどう推移するのかは周知のことですので、次回作における張学良の<落とし所>を予告されてしまったようで、どうも残念でなりません。

※昭和天皇によりマンチュリアン・レポートの作成が命ぜられるわけですが、あれほどまでに明確に政治に関与していたとするならば、確実に戦犯になったと思います。 (著者は昭和天皇を暗黒の時代に抗する聖者、少なくとも賢者として描きたかったのでしょうが。) 昭和天皇との会話にはとにかく当時の状況の説明=情報を入れ込もうとする著者の作為があまりに強く感じられ、読んでいて強く違和感を感じました。

繰り返しになりますが、この素晴らしいシリーズを終わらせるのには十分ではない作品だと思います。 次回作での張学良の描き方、毛沢東の描き方について、読者の想像を良い意味で大きく裏切って頂きたいと思います。
マンチュリアン・リポート (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (講談社文庫)より
4062775042
No.35
(3pt)

これでは終われないはず!

『蒼穹の昴』からシリーズを全て読み終えた直後に本作の単行本が刊行されました。 文庫化にずいぶん時間がかかったように思えますが、何か特別な大人の事情があったのでしょうか? まさに首を長くして待ち続けた結果、期待が大きくなり過ぎました。 結果、実際に手にしてみると少しがっかりしたというのが正直な感想です。 この作品がシリーズ完結作だと勝手に思い込んでいましたが、この程度では終われないと思います!

張作霖の時代の人間になると、多数の写真のみならず、映像も資料として残こされるようになってきます。 張作霖を神のごとく美化することにはあまりにも無理があるのではないか。 日本の明治初期までの群雄、あるいは西太后のように、写真が数枚残っているだけの<伝説>に対しては、作家の描写のちからにより、読者がどのようにも想像を膨らませることができると思うのですが。 昭和期からの歴史小説が少ないのは、このあたりの難しさも関係しているのかもしれません。

※「鋼鉄の公爵」の独白、違和感を感じました。 徐々に慣れはしましたが。

※ 龍玉ですが、「それを運ぶ役目の人間」というものを明確に定めてしまうのは如何なものか。 張作霖以降、中国の歴史がどう推移するのかは周知のことですので、次回作における張学良の<落とし所>を予告されてしまったようで、どうも残念でなりません。

※昭和天皇によりマンチュリアン・レポートの作成が命ぜられるわけですが、あれほどまでに明確に政治に関与していたとするならば、確実に戦犯になったと思います。 (著者は昭和天皇を暗黒の時代に抗する聖者、少なくとも賢者として描きたかったのでしょうが。) 昭和天皇との会話にはとにかく当時の状況の説明=情報を入れ込もうとする著者の作為があまりに強く感じられ、読んでいて強く違和感を感じました。

繰り返しになりますが、この素晴らしいシリーズを終わらせるのには十分ではない作品だと思います。 次回作での張学良の描き方、毛沢東の描き方について、読者の想像を良い意味で大きく裏切って頂きたいと思います。
マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし)より
4062165007
No.34
(5pt)

購入して良かったです。期待した通りの内容でとても満足でした。

購入して良かったです。期待した通りの内容でとても満足でした。
マンチュリアン・リポート (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (講談社文庫)より
4062775042
No.33
(5pt)

購入して良かったです。期待した通りの内容でとても満足でした。

購入して良かったです。期待した通りの内容でとても満足でした。
マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし)より
4062165007
No.32
(5pt)

装丁は奇麗でした。

蒼穹の昴、中原の虹、珍妃の井戸とシリーズで読むことをお勧め
浅田次郎さんは読者を裏切りません。
マンチュリアン・リポート (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (講談社文庫)より
4062775042
No.31
(5pt)

装丁は奇麗でした。

蒼穹の昴、中原の虹、珍妃の井戸とシリーズで読むことをお勧め
浅田次郎さんは読者を裏切りません。
マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし)より
4062165007
No.30
(5pt)

すばらしい書き下ろし

昭和初期の大命題を、浅田さんらしく、事件当時に生きていた人々(今回は語りに汽車も加わり)を軸に一歩踏み込んだシチュエーションを最初に持ってきています。この第一章だけでもすばらしい書き下ろしですが、最後辺りに(ほんのちらっと)息子の張学良に待機の指示を父でなく棟梁として与えたくだりは、満州人ですら関わり方が難しい中国問題の在り方を再認識させてくれました。ぜひ次回はプリンス張学良の後半生を語ってください!
マンチュリアン・リポート (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (講談社文庫)より
4062775042
No.29
(5pt)

すばらしい書き下ろし

昭和初期の大命題を、浅田さんらしく、事件当時に生きていた人々(今回は語りに汽車も加わり)を軸に一歩踏み込んだシチュエーションを最初に持ってきています。この第一章だけでもすばらしい書き下ろしですが、最後辺りに(ほんのちらっと)息子の張学良に待機の指示を父でなく棟梁として与えたくだりは、満州人ですら関わり方が難しい中国問題の在り方を再認識させてくれました。ぜひ次回はプリンス張学良の後半生を語ってください!
マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし)より
4062165007
No.28
(5pt)

パイフーチャン・ワンレンシー

蒼穹の昴シリーズの中で、最も重圧感がある作品だと思いました。
申し上げたいことは大きく2点です。

1 歴史の知識
張作霖爆殺事件について、中学・高校の歴史で習った程度の知識しか持ち合わせていませんでした。
しかしこの本を読んで、「ああ、そういう感じの筋書きなのか」という、おおまかなストーリー観を得ることができました。
この本は小説なので、全てが正しいというyわけではないのでしょうが、これから日中関係を勉強するためには、知っておく方が良い内容だと思います。

2 天下を治めるとはどういうことなのか
小説の中には、天命の具体が登場します。
しかし、張作霖が何者で、何を目的にどうしたのかという、この小説の内容を考えるにつけ、天下を治めるということは、現在日本で行われているような全く危機感のない議論ではないのではないかという気がしてきました。
それだけではなく、この本を読む者は、「生きるとはどういうことなのか」という命題を突きつけられるのではないかと思います。
個々の人間が必至に生きる。その総体である天下を治めるということが、どいういうことなのか。

これからの読書の視点を与えてくれる良い本でした。

ただ、蒼穹の昴シリーズで思ったことは、毛沢東があんまり出てきませんできた。
浅田次郎さんには、今後、毛沢東について書いて欲しいと思います(もうあるのかもしれませんが。)
マンチュリアン・リポート (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (講談社文庫)より
4062775042
No.27
(5pt)

パイフーチャン・ワンレンシー

蒼穹の昴シリーズの中で、最も重圧感がある作品だと思いました。
申し上げたいことは大きく2点です。

1 歴史の知識
張作霖爆殺事件について、中学・高校の歴史で習った程度の知識しか持ち合わせていませんでした。
しかしこの本を読んで、「ああ、そういう感じの筋書きなのか」という、おおまかなストーリー観を得ることができました。
この本は小説なので、全てが正しいというyわけではないのでしょうが、これから日中関係を勉強するためには、知っておく方が良い内容だと思います。

2 天下を治めるとはどういうことなのか
小説の中には、天命の具体が登場します。
しかし、張作霖が何者で、何を目的にどうしたのかという、この小説の内容を考えるにつけ、天下を治めるということは、現在日本で行われているような全く危機感のない議論ではないのではないかという気がしてきました。
それだけではなく、この本を読む者は、「生きるとはどういうことなのか」という命題を突きつけられるのではないかと思います。
個々の人間が必至に生きる。その総体である天下を治めるということが、どいういうことなのか。

これからの読書の視点を与えてくれる良い本でした。

ただ、蒼穹の昴シリーズで思ったことは、毛沢東があんまり出てきませんできた。
浅田次郎さんには、今後、毛沢東について書いて欲しいと思います(もうあるのかもしれませんが。)
マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし)より
4062165007
No.26
(4pt)

歴史から学ぶべきもの。。。

蒼穹の昴に続く、最新作です。

張作霖爆殺事件を題材に、戦時下の混沌がリアルに描かれております。

”運命”を考えさせられる一冊です。
マンチュリアン・リポート (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (講談社文庫)より
4062775042
No.25
(4pt)

歴史から学ぶべきもの。。。

蒼穹の昴に続く、最新作です。

張作霖爆殺事件を題材に、戦時下の混沌がリアルに描かれております。

”運命”を考えさせられる一冊です。
マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし)より
4062165007
No.24
(3pt)

これは微妙ですよ

蒼穹の昴からのファンで本作品を楽しみにしてました。

このシリーズをずっと愛読してた私にはずいぶんと感慨深いものがありましたが、
果たして、初めて本シリーズに触れる読者には多分よくわからないことが
たくさんあるだろうなと思いました。

機関車トーマスのように心をもつ機関車と、それに乗車する張作霖との交流や、
知ってるようで知らない爆殺に至る経緯や状況など、興味深いエッセンスが
盛り込まれていました。

全体を通してしんみりとした印象の本です。
マンチュリアン・リポート (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (講談社文庫)より
4062775042
No.23
(3pt)

これは微妙ですよ

蒼穹の昴からのファンで本作品を楽しみにしてました。

このシリーズをずっと愛読してた私にはずいぶんと感慨深いものがありましたが、
果たして、初めて本シリーズに触れる読者には多分よくわからないことが
たくさんあるだろうなと思いました。

機関車トーマスのように心をもつ機関車と、それに乗車する張作霖との交流や、
知ってるようで知らない爆殺に至る経緯や状況など、興味深いエッセンスが
盛り込まれていました。

全体を通してしんみりとした印象の本です。

マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし)より
4062165007
No.22
(5pt)

次作に続く基本の再確認に思えます

僕は「失われた日本近代史」というテーマで、本を読んでいる。同時に、日本から見た世界史だけではない「北東アジアから見た歴史」を、通史として「体感したい」と願っている。その時期から、素晴らしく読みやすいエンターテイメントとして清朝末期から中国の近代化までを描く『蒼穹の昴』『珍妃の井戸』『中原の虹』そして『マンチュリアンレポート』という作品群に出会えたことは、読書を愛する書痴として、本当に幸せだ。それにしても、浅田次郎さんは、他の作品はともすれば軽過ぎて僕にはあまり会わない文体なのだが(どうせ文学を読むのなら重く堅い文体が僕は好き)、テーマが膨大かつ深く重いだけに、その軽さが逆に素晴らしく味の雰囲気を醸し出して、本当に素晴らしい。特にこの時代を読む補助線になって、本当に分かりやすい。最初に昭和天皇に呼び出されて、ある一大尉が「なぜこうなったか?」ということの意見を述べるシーンがあるんだが、日本側の政治力学を非常に分かりやすく噛み砕いてあり、分かりやすさにぐっとうなった。だれもが、当たり前のように歴史知識を持っているわけではない。ましてやこのシリーズは、きっと中国や韓国や他のアジア諸国でも翻訳されると思う。面白いもの。また若い世代には、そもそも近現代史の共通認識がないのだから、若く読書する世代はかなり第二次世界大戦の認識は希薄だと思うのだ、好きな人以外は。そう考えると、僕はこういった小作品で、まず基本を説明しておくのは、大きなサーガの一部として、非常に価値があると思う。少なくとも僕は再整理の一助になったもの。繰り返しになるが、『珍妃の井戸』と同じくスピアウト的な小作品なので、これ自体では、他のレヴューにあるように、小粒なこともありそれほど最高とは言い難いかもしれないが。『蒼穹の昴』から続く、中国近代史の大河ロマンの一つとして位置付ければ、僕は非常に面白い小説だと思います。『蒼穹の昴』はウルトラ級の作品なので、毎回それを求めると、息切れしてしまうので、僕はこういうふうに挟むのは悪くとないと思うけどなぁ、この大サーガのファンとしては。
マンチュリアン・リポート (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (講談社文庫)より
4062775042
No.21
(5pt)

次作に続く基本の再確認に思えます

僕は「失われた日本近代史」というテーマで、本を読んでいる。同時に、日本から見た世界史だけではない「北東アジアから見た歴史」を、通史として「体感したい」と願っている。その時期から、素晴らしく読みやすいエンターテイメントとして清朝末期から中国の近代化までを描く『蒼穹の昴』『珍妃の井戸』『中原の虹』そして『マンチュリアンレポート』という作品群に出会えたことは、読書を愛する書痴として、本当に幸せだ。それにしても、浅田次郎さんは、他の作品はともすれば軽過ぎて僕にはあまり会わない文体なのだが(どうせ文学を読むのなら重く堅い文体が僕は好き)、テーマが膨大かつ深く重いだけに、その軽さが逆に素晴らしく味の雰囲気を醸し出して、本当に素晴らしい。特にこの時代を読む補助線になって、本当に分かりやすい。最初に昭和天皇に呼び出されて、ある一大尉が「なぜこうなったか?」ということの意見を述べるシーンがあるんだが、日本側の政治力学を非常に分かりやすく噛み砕いてあり、分かりやすさにぐっとうなった。だれもが、当たり前のように歴史知識を持っているわけではない。ましてやこのシリーズは、きっと中国や韓国や他のアジア諸国でも翻訳されると思う。面白いもの。また若い世代には、そもそも近現代史の共通認識がないのだから、若く読書する世代はかなり第二次世界大戦の認識は希薄だと思うのだ、好きな人以外は。そう考えると、僕はこういった小作品で、まず基本を説明しておくのは、大きなサーガの一部として、非常に価値があると思う。少なくとも僕は再整理の一助になったもの。繰り返しになるが、『珍妃の井戸』と同じくスピアウト的な小作品なので、これ自体では、他のレヴューにあるように、小粒なこともありそれほど最高とは言い難いかもしれないが。『蒼穹の昴』から続く、中国近代史の大河ロマンの一つとして位置付ければ、僕は非常に面白い小説だと思います。『蒼穹の昴』はウルトラ級の作品なので、毎回それを求めると、息切れしてしまうので、僕はこういうふうに挟むのは悪くとないと思うけどなぁ、この大サーガのファンとしては。
マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし)より
4062165007
No.20
(3pt)

昭和の初めの”匂い”がしない…。

張作霖の爆殺事件の背後に潜む闇を探る陸軍中尉、志津邦陽。
 これが実は、天皇直々の密命による隠密調査なのだ。
 物語は、志津中尉から鳩山一郎内閣書記官長を通じて天皇宛に
出される満洲報告書(マンチュリアン・レポート)を軸に進んでゆく。
 張作霖の列車を引く英国製の機関車の数奇な運命、張作霖とともに
陪乗し、片足を吹き飛ばされた軍事顧問・吉永中佐などのサイド
ストーリーが重ね合わさり、事件の全貌が明らかになってゆく。

 簡単に書いてしまえば何て事もないストーリーなのだが、
これが浅田節になると、面白く読めるから不思議。

 しかし「支那」とか「ヒトマルサンゴ」とか、当時のことばや
軍隊用語を使ってはいるが、全体として物語に昭和の初めころの
雰囲気を感じない。
 「天切り松」などは時代感にあふれていたように思うが、
本書ではそんな、著者らしい時代感がないのが残念だ。
 最後の「終章」も設定に無理があるだろう。
 「渾身の書き下ろし」とは言い難いのでは…?
マンチュリアン・リポート (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (講談社文庫)より
4062775042
No.19
(3pt)

昭和の初めの”匂い”がしない…。

張作霖の爆殺事件の背後に潜む闇を探る陸軍中尉、志津邦陽。 これが実は、天皇直々の密命による隠密調査なのだ。 物語は、志津中尉から鳩山一郎内閣書記官長を通じて天皇宛に出される満洲報告書(マンチュリアン・レポート)を軸に進んでゆく。 張作霖の列車を引く英国製の機関車の数奇な運命、張作霖とともに陪乗し、片足を吹き飛ばされた軍事顧問・吉永中佐などのサイドストーリーが重ね合わさり、事件の全貌が明らかになってゆく。 簡単に書いてしまえば何て事もないストーリーなのだが、これが浅田節になると、面白く読めるから不思議。 しかし「支那」とか「ヒトマルサンゴ」とか、当時のことばや軍隊用語を使ってはいるが、全体として物語に昭和の初めころの雰囲気を感じない。 「天切り松」などは時代感にあふれていたように思うが、本書ではそんな、著者らしい時代感がないのが残念だ。 最後の「終章」も設定に無理があるだろう。 「渾身の書き下ろし」とは言い難いのでは…?
マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし)より
4062165007
No.18
(4pt)

白虎張の最後

まさか、このような構成で張作霖の終章が綴られるとは思わなかった。
リポートと鋼鉄の独白、淡々として効果的だ。
定まった終わりに向け、徐々に進んでいく。悲しみがじわじわと高まる。
“死なないでくれ”そう思ったのは私だけではないと思う。
この本を手に取る人は「蒼穹の昴」から読んでいる方が多いと思う。
そうであればこそ、高まる思いを押し留めようがない。
「中原の虹」冒頭で、いきなり描かれた爆殺の場面。それが出てくる。
李春雷の慟哭、言いようのない悲しみが押し寄せる。
龍玉の物語はどこまで続くのか。
張作霖は最後まで白虎張だった。
マンチュリアン・リポート (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (講談社文庫)より
4062775042
No.17
(4pt)

白虎張の最後

まさか、このような構成で張作霖の終章が綴られるとは思わなかった。リポートと鋼鉄の独白、淡々として効果的だ。定まった終わりに向け、徐々に進んでいく。悲しみがじわじわと高まる。“死なないでくれ”そう思ったのは私だけではないと思う。この本を手に取る人は「蒼穹の昴」から読んでいる方が多いと思う。そうであればこそ、高まる思いを押し留めようがない。「中原の虹」冒頭で、いきなり描かれた爆殺の場面。それが出てくる。李春雷の慟哭、言いようのない悲しみが押し寄せる。龍玉の物語はどこまで続くのか。張作霖は最後まで白虎張だった。
マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし)より
4062165007