マンチュリアン・リポート

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評判

マンチュリアン・リポートの評価:

3.89/5点 レビュー 82件。 C ランク

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平均点3.89pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全136件 41〜60 3/7ページ
No.96
(4pt)

何となーく地味な感じの張作霖爆殺事件を扱っているという点では面白いが・・

清朝末期からの激動の歴史の中では比較的地味な感のある張作霖爆殺事件(高校世界史の教科書は一行で終わり?)が主題。そのせいもあってか新鮮な気分で読めた。張作霖爆殺事件の真相究明のため若き昭和天皇の密使として遣わされた陸軍少尉の報告書(A Manchurian Report)と、張作霖が爆殺時に乗った蒸気機関車の独白(A Monologue of Iron)が二つ並行しながら展開してゆくというユニークな構成で面白い。が、読後感はあっさり。ちょっと物足りない感じ。理由としはやはり、事件の真相究明を目的とするA Manchurian Reportと、事件の背景、張作霖の人となりを語ったA Monologue of Ironの二本立てにしてしまったことにあったのではないか。読む方としてはなんだか別の物語を読まされているような気がしなくもないのである。事件の真相が「想定内」であったことで何となく期待を裏切られたような気分にもなった。もっと別の切り口があったんではないかな、と、期待値が高かった分だけそんな感想をもったわけであるが、まあ、そこそこは楽しく読めるし、爆殺事件の背景、利害関係などもよく整理させているので、歴史好きな人にもいいんじゃないかと思う。
マンチュリアン・リポート (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (講談社文庫)より
4062775042
No.95
(4pt)

何となーく地味な感じの張作霖爆殺事件を扱っているという点では面白いが・・

清朝末期からの激動の歴史の中では比較的地味な感のある張作霖爆殺事件(高校世界史の教科書は一行で終わり?)が主題。そのせいもあってか新鮮な気分で読めた。張作霖爆殺事件の真相究明のため若き昭和天皇の密使として遣わされた陸軍少尉の報告書(A Manchurian Report)と、張作霖が爆殺時に乗った蒸気機関車の独白(A Monologue of Iron)が二つ並行しながら展開してゆくというユニークな構成で面白い。が、読後感はあっさり。ちょっと物足りない感じ。理由としはやはり、事件の真相究明を目的とするA Manchurian Reportと、事件の背景、張作霖の人となりを語ったA Monologue of Ironの二本立てにしてしまったことにあったのではないか。読む方としてはなんだか別の物語を読まされているような気がしなくもないのである。事件の真相が「想定内」であったことで何となく期待を裏切られたような気分にもなった。もっと別の切り口があったんではないかな、と、期待値が高かった分だけそんな感想をもったわけであるが、まあ、そこそこは楽しく読めるし、爆殺事件の背景、利害関係などもよく整理させているので、歴史好きな人にもいいんじゃないかと思う。
マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし)より
4062165007
No.94
(3pt)

これで終わりにはしてほしくない

蒼穹の昴から中原の虹へと読み込んできた最期がこれではあまりに味気ない。

調査の冒頭からやや無理やり感がある上に、鋼鉄の巨人に語らせるという意気込みは買うとしてもやや無理がある。
そうなるとたまに出てくる浅田次郎の白けるような泣かせの文体が余計白々しく感じてしまう。
よくもまぁそんな試みをしたものだがうまく機能しているとはいいがたく、これまでの物語の中で馴染みのない存在なので思い入れも持ちづらい。

張作霖に言わせたこのセリフは素晴らしかった
「たとえ百万に愛されても一人に心底憎まれれば命をなくす。
だが大勢の人間に愛されるには大勢の人間の恨みを買わきゃならねぇ。
俺様が神様と勝負して負けたわけも、それだろうぜ」

張学良のその後を知りたいものだ。
マンチュリアン・リポート (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (講談社文庫)より
4062775042
No.93
(3pt)

これで終わりにはしてほしくない

蒼穹の昴から中原の虹へと読み込んできた最期がこれではあまりに味気ない。

調査の冒頭からやや無理やり感がある上に、鋼鉄の巨人に語らせるという意気込みは買うとしてもやや無理がある。
そうなるとたまに出てくる浅田次郎の白けるような泣かせの文体が余計白々しく感じてしまう。
よくもまぁそんな試みをしたものだがうまく機能しているとはいいがたく、これまでの物語の中で馴染みのない存在なので思い入れも持ちづらい。

張作霖に言わせたこのセリフは素晴らしかった
「たとえ百万に愛されても一人に心底憎まれれば命をなくす。
だが大勢の人間に愛されるには大勢の人間の恨みを買わきゃならねぇ。
俺様が神様と勝負して負けたわけも、それだろうぜ」

張学良のその後を知りたいものだ。
マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし)より
4062165007
No.92
(5pt)

忠義であるよりも、正義でなければならぬ

東北・満州を掌中に収め、ついには河北・北京をわがものにした張作霖。あえて皇帝を名乗らず、自らを大元帥と称したのは何故か。勝利が確実視されていたにもかかわらず、蒋介石との決戦を回避し、北京を手放して東北へ引き上げたのは何故か。
で、事実上の国家元首である張作霖を爆殺した犯人は誰なのか。

事件の解明は、陸軍刑務所に収監されていた志津中尉に委ねられた。
夜間に突然、皇居に招集された志津の驚きと、その度胸が心地よい。

もう一人の主人公は"鋼鉄の公爵"だ。そのモノローグが物語にハマリ、実に良い味を醸し出している。

著者の立場は明快だ。品格も矜持も恥も捨て去った昭和日本の、他国へのあからさまな侵略行為を辛辣に批判している。

昭和時代初期からの中国進出。特に満州事変を中心に関東軍の暴走、と言うのが定説だが、その根は深い。幼年学校から予科を経て、士官学校で共通の価値観を身につけた「陸軍大家族」全体の問題であり、軍人が政権を担ったことが悲劇を招いたことが志津の内部批判として表明される。

中国を愛する著者のメッセージは様々に読み取れるが、西洋文明の功罪に対し、中華文明の真髄を説く西太后の言葉に想いが集約されているのだろう。
「……中華という呼び名は、世界の中心という意味じゃないのよ。この地球のまんなかに咲く、大きな華。それが中華の国。人殺しの機械を作る文明など信じずに、たゆみなく、ゆっくりと、詩文を作り花を賞で、お茶を淹れおいしい料理をこしらえ、歌い、舞い踊ることが文化だと信じて疑わぬ、中華の国よ」

最終章に登場するは蒼穹の昴の主人公、春児。こうでなくっちゃ! 愛新覚羅家の没落を目の当たりにしつつ、いつか皇帝になりたいと希望する幼い溥儀に"是"と答える姿には、希望が持てる。

帰国前日に、すべてを理解した志津。彼の苦渋の決断が、第6章と第7章の間隙にみえた。
「軍人は忠義であるよりも、正義でなければならぬ」
肝要なのは"日本人の誇り"を思い出せ、と言うことだな。
マンチュリアン・リポート (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (講談社文庫)より
4062775042
No.91
(5pt)

忠義であるよりも、正義でなければならぬ

東北・満州を掌中に収め、ついには河北・北京をわがものにした張作霖。あえて皇帝を名乗らず、自らを大元帥と称したのは何故か。勝利が確実視されていたにもかかわらず、蒋介石との決戦を回避し、北京を手放して東北へ引き上げたのは何故か。
で、事実上の国家元首である張作霖を爆殺した犯人は誰なのか。

事件の解明は、陸軍刑務所に収監されていた志津中尉に委ねられた。
夜間に突然、皇居に招集された志津の驚きと、その度胸が心地よい。

もう一人の主人公は"鋼鉄の公爵"だ。そのモノローグが物語にハマリ、実に良い味を醸し出している。

著者の立場は明快だ。品格も矜持も恥も捨て去った昭和日本の、他国へのあからさまな侵略行為を辛辣に批判している。

昭和時代初期からの中国進出。特に満州事変を中心に関東軍の暴走、と言うのが定説だが、その根は深い。幼年学校から予科を経て、士官学校で共通の価値観を身につけた「陸軍大家族」全体の問題であり、軍人が政権を担ったことが悲劇を招いたことが志津の内部批判として表明される。

中国を愛する著者のメッセージは様々に読み取れるが、西洋文明の功罪に対し、中華文明の真髄を説く西太后の言葉に想いが集約されているのだろう。
「……中華という呼び名は、世界の中心という意味じゃないのよ。この地球のまんなかに咲く、大きな華。それが中華の国。人殺しの機械を作る文明など信じずに、たゆみなく、ゆっくりと、詩文を作り花を賞で、お茶を淹れおいしい料理をこしらえ、歌い、舞い踊ることが文化だと信じて疑わぬ、中華の国よ」

最終章に登場するは蒼穹の昴の主人公、春児。こうでなくっちゃ! 愛新覚羅家の没落を目の当たりにしつつ、いつか皇帝になりたいと希望する幼い溥儀に"是"と答える姿には、希望が持てる。

帰国前日に、すべてを理解した志津。彼の苦渋の決断が、第6章と第7章の間隙にみえた。
「軍人は忠義であるよりも、正義でなければならぬ」
肝要なのは"日本人の誇り"を思い出せ、と言うことだな。
マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし)より
4062165007
No.90
(5pt)

面白い本です。

この本は、以前に単独で読んだことがあったのですが、蒼穹の昴、中原の虹を読み終えもう一度読みたくなったので購入しました。
マンチュリアン・リポート (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (講談社文庫)より
4062775042
No.89
(5pt)

面白い本です。

この本は、以前に単独で読んだことがあったのですが、蒼穹の昴、中原の虹を読み終えもう一度読みたくなったので購入しました。
マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし)より
4062165007
No.88
(4pt)

皇太子裕仁は隠れキリスト教徒であった

裕仁皇太子は何故張作霖暗殺に怒ったのか、その点がいまひとつ曖昧だ。張作霖が日本の要請で国賓訪日させた東北のプリンス張学良とのキリスト教的な友誼が根底にあったと河信基著『二人のプリンスと中国共産党』にあるが、その友誼を関東軍が踏みにじったことが日中戦争に繋がっていった。皇太子裕仁は昭和天皇となり、敗戦で軍部の呪縛から解放されて米国人宣教師と頻繁に会い、キリスト教の洗礼を受けようとしたが、象徴となった立場を弁えて断念したという。それこそ昭和最大の謎であった。
マンチュリアン・リポート (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (講談社文庫)より
4062775042
No.87
(4pt)

皇太子裕仁は隠れキリスト教徒であった

裕仁皇太子は何故張作霖暗殺に怒ったのか、その点がいまひとつ曖昧だ。張作霖が日本の要請で国賓訪日させた東北のプリンス張学良とのキリスト教的な友誼が根底にあったと河信基著『二人のプリンスと中国共産党』にあるが、その友誼を関東軍が踏みにじったことが日中戦争に繋がっていった。皇太子裕仁は昭和天皇となり、敗戦で軍部の呪縛から解放されて米国人宣教師と頻繁に会い、キリスト教の洗礼を受けようとしたが、象徴となった立場を弁えて断念したという。それこそ昭和最大の謎であった。
マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし)より
4062165007
No.86
(5pt)

歴史の説明が詳しい

次の天子蒙塵に続く清国、満州国の繋がりがよく分かるように書かれている。
マンチュリアン・リポート (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (講談社文庫)より
4062775042
No.85
(5pt)

歴史の説明が詳しい

次の天子蒙塵に続く清国、満州国の繋がりがよく分かるように書かれている。
マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし)より
4062165007
No.84
(2pt)

何のための調査なのかわからない・・・ラノベっぽい

初浅田次郎です。

当初から、主人公が一体全体何を明らかにするために調査をしているのか全く不明で、読むのが辛かったです。田中が総辞職し、関係者を処分した時点で爆殺事件からすでに一年たっています。また、爆殺事件は満州の権益を守るための関東軍のひいては陸軍の総意であるということが自明の前提として描かれてしまっていて、今更何を明らかにするための調査なのかがいまいちわかりませんでした。どの車両を狙って爆薬を置いたとか、そんなの日本側から見ればどうでも良くないですか?読みが足りないのかもしれないですが・・・

あと、ファンならなんとも思わないのかもしれないですが、機関車トーマスならぬ鋼鉄の公爵(アイアン・デュークとルビが入る)とか、伝説の蒸気機関車(レジェンド・エンジン)とか、気恥ずかしかったです。
マンチュリアン・リポート (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (講談社文庫)より
4062775042
No.83
(2pt)

何のための調査なのかわからない・・・ラノベっぽい

初浅田次郎です。

当初から、主人公が一体全体何を明らかにするために調査をしているのか全く不明で、読むのが辛かったです。田中が総辞職し、関係者を処分した時点で爆殺事件からすでに一年たっています。また、爆殺事件は満州の権益を守るための関東軍のひいては陸軍の総意であるということが自明の前提として描かれてしまっていて、今更何を明らかにするための調査なのかがいまいちわかりませんでした。どの車両を狙って爆薬を置いたとか、そんなの日本側から見ればどうでも良くないですか?読みが足りないのかもしれないですが・・・

あと、ファンならなんとも思わないのかもしれないですが、機関車トーマスならぬ鋼鉄の公爵(アイアン・デュークとルビが入る)とか、伝説の蒸気機関車(レジェンド・エンジン)とか、気恥ずかしかったです。
マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし)より
4062165007
No.82
(5pt)

ヒーローの最期に傷心

「中原の虹」で初めて張作霖が登場したときは、史実を知っていたので、「今度はこの人が主人公なんだな」くらいの気持ちでいました。
でも2巻、3巻…と読み進めるうちにあっという間に白虎の虜になり、空しいとは分かっていながらも、小さな胸を焦がし続けてまいりました。

だからこそ、本書はずっと手に取ることができずにいたのですが…シリーズ新作が出たこともあり、とうとう読んでしまいました。
悲しいです。長く大切にしてきた恋が終わってしまったような気持ちです。

本書での彼の最期の場面を読むと、「中原~」の頃に胸をときめかせていた彼の言葉や姿を思い出してしまいますね。
この数年の間、彼は私の心のヒーローでした。
なので、しばらくしょんぼりしていると思います。(笑い

物語の感想ばかり書いてしまいましたが、本書は素晴らしい1冊だと思います。
読後間もないので今は悲しい気持ちでいっぱいですが、いつまでも大切に持っておきたいと思います。
マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし)より
4062165007
No.81
(5pt)

ヒーローの最期に傷心

「中原の虹」で初めて張作霖が登場したときは、史実を知っていたので、「今度はこの人が主人公なんだな」くらいの気持ちでいました。
でも2巻、3巻…と読み進めるうちにあっという間に白虎の虜になり、空しいとは分かっていながらも、小さな胸を焦がし続けてまいりました。

だからこそ、本書はずっと手に取ることができずにいたのですが…シリーズ新作が出たこともあり、とうとう読んでしまいました。
悲しいです。長く大切にしてきた恋が終わってしまったような気持ちです。

本書での彼の最期の場面を読むと、「中原~」の頃に胸をときめかせていた彼の言葉や姿を思い出してしまいますね。
この数年の間、彼は私の心のヒーローでした。
なので、しばらくしょんぼりしていると思います。(笑い

物語の感想ばかり書いてしまいましたが、本書は素晴らしい1冊だと思います。
読後間もないので今は悲しい気持ちでいっぱいですが、いつまでも大切に持っておきたいと思います。
マンチュリアン・リポート (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (講談社文庫)より
4062775042
No.80
(1pt)

浅田次郎氏にしては、どうにも退屈な作品でした。

「蒼穹の昴」があまりに傑作だっただけに、その余韻を引いた作品を書きたくなる気持ちはわかりますが、「珍妃の井戸」・「中原の虹」にしても、どうにも無理矢理に書いたという印象を持ったのは、自分だけでしょうか? この作品もその範疇を抜けておらず、途中で読むのが嫌になりました。特に「中原の虹」に於いてもそうでしたが、著者の張作霖に対する賞賛と美化は、一体どうしてなのかと疑問を持ちます。歴史的な資料を調べた上でのことなのでしょうが、それが人物像として書き切れておらず、結局は曖昧なままでは読者としては退屈の一言です。吉村昭氏ならば読者を満足させるだけの記述があったでしょうにと思わされます。
 「蒼穹の昴」の登場人物を出しても、それがあたかも話をつなぐ為だけのものになっているのは、あまりにアザトイと言うしかありません。天皇の密使というような人物の描き方にしても、その設定が十分に描き切っておられず、残念ながら締めきりに追われて書いた物では?という感想しか持てませんでした。浅田氏の愛読者だけに、妙に浪花節的な安易な展開という、残念な印象しか持てなかった一作です。
マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし)より
4062165007
No.79
(1pt)

浅田次郎氏にしては、どうにも退屈な作品でした。

「蒼穹の昴」があまりに傑作だっただけに、その余韻を引いた作品を書きたくなる気持ちはわかりますが、「珍妃の井戸」・「中原の虹」にしても、どうにも無理矢理に書いたという印象を持ったのは、自分だけでしょうか? この作品もその範疇を抜けておらず、途中で読むのが嫌になりました。特に「中原の虹」に於いてもそうでしたが、著者の張作霖に対する賞賛と美化は、一体どうしてなのかと疑問を持ちます。歴史的な資料を調べた上でのことなのでしょうが、それが人物像として書き切れておらず、結局は曖昧なままでは読者としては退屈の一言です。吉村昭氏ならば読者を満足させるだけの記述があったでしょうにと思わされます。
 「蒼穹の昴」の登場人物を出しても、それがあたかも話をつなぐ為だけのものになっているのは、あまりにアザトイと言うしかありません。天皇の密使というような人物の描き方にしても、その設定が十分に描き切っておられず、残念ながら締めきりに追われて書いた物では?という感想しか持てませんでした。浅田氏の愛読者だけに、妙に浪花節的な安易な展開という、残念な印象しか持てなかった一作です。
マンチュリアン・リポート (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (講談社文庫)より
4062775042
No.78
(4pt)

魅力的な中華の人々

蒼穹の昴や中原の虹の張作霖、張学良、吉永中尉、岡、春雷、好大人、そして春児。彼らのその後。再び彼らに会えてうれしかった。そうそう、あっと驚く白太太も登場!全編、日本人の若い軍人と英国生まれの機関車の語りという形で、中国人からの視点が少なかったのはちょっと寂しかったかな。でも、楽しめました。
マンチュリアン・リポート (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (講談社文庫)より
4062775042
No.77
(4pt)

魅力的な中華の人々

蒼穹の昴や中原の虹の張作霖、張学良、吉永中尉、岡、春雷、好大人、そして春児。彼らのその後。再び彼らに会えてうれしかった。そうそう、あっと驚く白太太も登場!全編、日本人の若い軍人と英国生まれの機関車の語りという形で、中国人からの視点が少なかったのはちょっと寂しかったかな。でも、楽しめました。
マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし) Amazon書評・レビュー: マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし)より
4062165007