時生 トキオ

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評判

時生 トキオの評価:

7.42/10点 レビュー 19件。 A ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点7.42pt

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全5件 1〜5 1/1ページ
No.5
(6pt)

一風変わったSF感動物語

本作は、序章で現在の物語を、そして大半がSF要素のある活劇物語を描く構成となっています。
主人公は宮本拓海。妻と共に病室の廊下で息子の病態を見守っています。息子は、伴性遺伝の難病で長く生きられない病気を持って産まれ、案の定、まだ若くして病床で臥せっている状態です。
時生(トキオ)と名づけられたその息子を見守るうち、拓海は妻に語りかけます。俺は昔、こいつに会ったことがあるんだ――。
そんな不思議な語りから始まり、拓海がまだ23歳のとき、出会った不思議な少年との長い物語が描写されていきます。

冒頭はいかにも東野圭吾っぽい物語の始まりと思いました。ところが徐々に読み進めるうち東野っぽさのない、荒削りな物語だなという印象を持ちました。
登場する人物たちはそれぞれ個性があり高ポイントでした。ろくに就活しようとせず、恋人の収入にたかり、いつか自分は大きなことを成し遂げると考える拓海。読んでいるうち、なんてバカな奴なんだと呆れますが、反面、金のために詐欺をする仕事に我慢できない正義感や、持ち前の愚かしさがトキオのリアリスティックな考えと反し、いいコンビだと思いました。
物語の謎は、突然消えた恋人の行方を追うことと、拓海の出自が徐々に明らかになることです。恋人の行方を探すうちに怪しげな男たちに捕まってしまったりと、かなりボリュームがありました。
なかなか話が進展しない部分が目立ち、そこがマイナスポイントでした。ミステリ要素がなかったことも物足りなかったです。途中で謎解きめいたものがありますが、子供騙しのようなものでした。

新人作家の作品なら☆7にしたところですが、東野圭吾という看板を鑑み、☆6と少し厳しく評価しました。
終盤、母親からの手紙を読んだ拓海にぶつけた時生の熱い言葉にはグッと来るものがありました。そこが一番感動しました。魂の込もったメッセージだったと思います。
最後のとあるアクシデントについては、少し内容が異なりますが『フォルトゥナの瞳』に似たオチでした。
少し厳しめなレビューをしましたが、心に残る名作なことにちがいありません。

bamboo
NU17PFML
No.4
(4pt)

時生 トキオの感想

東野の古い作品を読んでみた。
タイムスリップ物で親子物の前評判は良く
内容は知らなかったので、期待して読み進めたが
裏切られた気分。
映画「天国から来たチャンピオン」みたいな
ファンタジーと笑いと切なさを想像してたが、
わけのわからない主人公の行動と
出来の悪い2時間ドラマのようなサスペンスを
延々読まされる。
東野の文章で、わかりやすく読めるのが救い。
主人公がトキオと会って時、結婚前、子供ができた時
何をしてたのかな
最後の言葉は素敵でした

jethro tull
1MWR4UH4
No.3
(5pt)

時生 トキオの感想

良くも悪くも普通のSF小説。
読みやすくはあったが

mick
M6JVTZ3L
No.2
(5pt)

トキオの感想

う~ん、俺の期待にはそぐわない内容でした、2年前に読んだのですが今ではその厚さの割にはほとんど覚えていません。まぁ、悪い印象も残っていないので可もなく不可もなくといったところでしょうか。(出だしは当時似たような状況だったので印象深く惹き込まれました、それだけにその後の展開が残念)

東野圭吾さんとは相性が悪いのかなぁ?「容疑者Xの献身」は映画で見たので読む気しないしなぁ・・・。

mkaw11
HAAP6CBX
No.1
(6pt)

タイムトラベル&成長物語

グレゴリウス症候群という難病で高校生の息子・時生が死期を迎えたとき、主人公は妻に「二十年以上前に、花やしきで息子にあった」という話を始めた。
ジュリー(沢田研二)の「TOKIO」が街に流れていた時代、どうしようもない負け犬の日々を送っていた23歳の主人公は、トキオと名乗る青年と出会い、同居することになる。同じ頃、恋人が書き置きを残して失踪し、恋人を探そうとし始めた主人公の周辺に胡散臭い人物が出没するようになった。恋人は何やら訳ありの男と大阪に逃走したらしいという情報をつかんだ主人公とトキオは、正体不明のグループを相手に恋人奪還作戦を繰り広げ、その後の人生を決定づける出来事に出会うことになる・・・。
トキオの正体は時生が20年タイムスリップした若者という設定で、どうしようもない父親を叩き直すというのがメインテーマ。過去にタイムトラベルした人物は歴史に手を加えてはいけないというのが鉄則のようだが(このジャンルには詳しくないので不明だが)、トキオは大胆に歴史を変えてしまう。このあたり、作者の主眼がタイムスリップより成長物語の方にあることを明かしているのだろう。
東野作品のミステリーとしてはあまりいい出来だとは思わないが、青春物や家族物のバリエーションとしてはよく出来ていると思う。

iisan
927253Y1