今様楊貴妃とまでうたわれた美女が、山口県の二尊院境内で首を吊っているのが発見された。

「ダムの底から死体が」赤かぶ検事に奇怪な報が飛び込んだ。

赤かぶ検事が拾った九官鳥には「お前バカ!」「ぶっ殺すぞ!」などと罵る口癖があった。

香川県観音寺市を訪れた赤かぶ検事は巨大な寛永通宝の砂絵を見学中、奇妙な事件に遭遇した。

京都上賀茂にある通称「牡丹屋敷」。広大な庭には、約八十種、三千株の牡丹が、色とりどりの花を咲かせていた。

京都・清滝トンネル内で幼稚園児の送迎車が消失!この奇怪な誘拐事件の現場には、赤かぶ検事の息子・柊正雄判事補が居合わせていた。

高校生の村松光輝は、コンサート会場で、探し求めていた女性との再会を果たした。

その美貌と境遇から“現代の楊貴妃”と呼ばれた和漢薬老舗の内妻が、楊貴妃伝説の残る寺院で死んでいた。

大井川鉄道SL展望車の展望デッキから姿を消し、死体で発見された若い女は、宝石商殺しの容疑者だった。

知事が、坂本龍馬が血しぶいて倒れた。絢爛たる歴史絵巻、京都時代祭りのさなかに起こった連続殺人。

冬の渡月橋を臨む旅館で赤かぶ検事夫人と行天燎子警部補は、白い幽霊を見た。

ゴシップ誌に誹謗記事を書かれた人気作家・三上周司が突然、失踪。その後、半ば白骨化した三上の遺体が京都奥嵯峨で見つかった。

奇妙な小箱を手に、老弁護士猪狩文助のもとへ瓜実顔の美女が現れた。

保険金殺人の容疑者、寺田春夫は警察の厳しい追及に一度は犯行を自供するが、公判段階で自白をひるがえし、犯行を全面否認する…。

古都の奥庭、嵯峨野の竹林に女の悲鳴が響き渡った。それが、世にも奇怪な連続女性殺人の幕開きだった。

資産家の未亡人が自宅で殺された。逃亡する犯人を目撃した家政婦の証言から、外車セールスマンの浦上が逮捕された。

京都地裁の裁判官・松宮亜紀子は、写真週刊誌やストーカー傍聴人に追われる美貌の持ち主。

滋賀県警の行天珍男子巡査部長から、“赤かぶ検事”柊茂検事のもとへ相談が持ち込まれた。

向こうのビルの屋上から人間が落ちていく!高級ホテルの回転式レストランで食事をしていた四人の男女は、その光景に息を呑んだ。

古来より奥飛騨に伝わる呪殺の紙草履。ある日、その紙草履が家々の軒下に置かれ、村は騒然となった。

赤かぶ検事の相棒・行天燎子警部補が殺人事件の容疑者に!明治時代に惨殺された呉服商夫妻の怨念が、今甦った。

天橋立を望む一軒家で血の惨劇。目撃者の証言で、夫を刺した妻が起訴された。

若い女性の変死体が発見され、捜査に奔走する赤かぶ検事や行天燎子警部補。

地上げ屋の悪質な営業妨害を老弁護士猪狩文助に相談していたパスタ屋「Z」の主人浜崎隆雄が、殺人罪で勾留された。

山口地検の赤かぶ検事・柊茂は痩せて頼りなげな男である。しかし赤かぶ検事に不可能はない。

赤かぶ検事の娘・柊葉子弁護士が婦人警官を装い犯人逮捕。

早朝、宇治橋の川原で首を切断された男性の死体とその傍らに出刃包丁を持って立ち尽くす女性が発見された。

夫の暴力に耐えかね家出し、豪邸の住みこみメイドになった志津子。

阿波おどりに沸く四国・徳島で、祭りの最中に男が射殺される事件が起こる。

美人ホステスをレイプするつもりで誘い出し、崖から突き落として殺害したという容疑で二人の若者が起訴された。

二十数年前、誤って人を殺し、逃亡し名を変えて弁護士になった男、藤岡信夫こと萩野泰彦。

私立探偵・朝岡彩子は、恋人ポールとともに彼の故郷のテキサスへ婚前旅行に旅立った。

すすり泣く胡弓の音に、踊り子の編笠が揺れる。

検事・風巻やよいが再び京都地検宇治支部へ着任、その直後、残酷な暴行殺人事件が起きた。

古都のホテルで挙式直後の新郎が殺害された。そもそも怪しげな披露宴であった。

老舗「櫟本呉服店」の御曹子・櫟本宗太郎の変死体が一条戻橋で発見された。

萩の有名料亭『あずみ』の主人が亡くなり遺産相続会議が開かれた。

スイスに旅行中の行天燎子警部補が誘拐された。仕事も家事も忘れ、観光を楽しんでいた行天燎子と柊春子がなぜ事件に…。

飛騨高山は赤かぶ検事スタートの地。そこで相棒の行天燎子警部補の車に殺人予告が投げ込まれる。

京都五条大橋で女性を轢き殺した久世山朝子は、「幽霊が牙を剥き、私を襲ってきたのでアクセルを踏んだ。

法廷に立つや、ヨレヨレ爺さんから熱闘弁護士に大変身する猪狩文助の痛快事件簿。

祭り見物の赤かぶ仮装行列殺人に遭遇！！ 信州名物、五平餅の“元祖と本家”争いをめぐる複雑な人間模様が！？ 祭りに沸く木曽妻籠宿。

豪華列車「ななつぼし」へ十津川警部が潜入捜査! 警視庁副総監からの命令で、九州を走る豪華列車「ななつ星」へ乗り込んだ十津川警部。

その屋敷には古井戸があった。江戸時代から何人もの血を吸ったという呪われた井戸から、当主・吉沢の射殺体が発見された。

信州松本から京都地検に転勤になった赤かぶ検事は哲学の道を夫婦で散策中に変死体を発見した。

弁護士の菊間武郎の息子が誘拐された。

春待ち遠しい京都で首吊り事件発生!老舗呉服屋「沢宗」の元常務・浜野修吉は、五千万円着服の発覚を苦に自殺したのか?…だが、暗号めいた検眼表(!?)のメモが遺留されているなど、状況には不審な点が多い。

「この人、痴漢です!」車内の携帯電話を注意された腹いせに訴えた夕季子の、それが死への第一歩だった。

美貌の資産家が自己所有の高級旅館で謎の首つり死体として発見され、夫が逮捕された…。

「ひかり41号」で香原夫妻が取り違えたバッグに、鶏卵大のダイヤが!?米露のマフィアが手を組み盗んだチェコの至宝“プラハの太陽”だった。

実業家・浦上修介が妻の秋津子に暴力をふるったとされる事件が訴訟に発展。

われらが赤かぶ検事・柊茂に転任の辞令がくだる。今度の舞台は下関、そして萩。

最近では、赤かぶ検事の息子としてよりも、ケン玉名人の裁判官として有名な柊正雄。

恋多き妻に捨てられた石川泰生は、魅力的で聡明な美女・三浦希美子と恋に落ちる。

およそ弁護士のイメージとはほど遠いすりきれたワイシャツ、手垢で黒光りした寝巻の紐のようなネクタイ、二十年以上にもなろうかという着古したヨレヨレの背広、塗りの剥げたステッキ―これが法廷荒らしの異名をもつ弁護士猪狩文助の昨日までの姿だ。