京都紅葉寺の殺人

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種別
長編
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あらすじ

2009年11月13日 京都紅葉寺の殺人 (講談社文庫)

高層ビル群やテーマパークの建設計画を打ち立てた「京都再生会議」。その座長塩崎が、謎のメモを残し殺害される。警察は計画に真っ向から反対する東山安寧寺の僧光雲に疑いを向けるが―。紅葉の撮影で京都を訪れたカメラマン星井裕は、元妻で刑事の美雪、科捜研の蘭と共に事件の真相を探る。(「BOOK」データベースより)

評判

京都紅葉寺の殺人の評価:

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No.1
(4pt)

京都好きに贈るミステリー

2009年9月の政権交代や、高層ビルやテーマパークといった京都の景観論争など時事的な話題も形をかえてミステリーの中に盛り込みながら、ストーリーが展開していきます。

『名探偵・星井裕の事件簿』シリーズの第6作にあたります。京都を舞台としたミステリーを精力的に書き下ろしている柏木圭一郎氏は京都在住で、旅のコーディネーターとしての仕事や随筆家としても活躍されていますので、本作品も期待して読みました。
京都の秋の魅力や味覚の話題も豊富で、旅の魅力が小説に盛り込まれていますので、新・旅情シリーズに相応しい設定だと思います。

ミステリーとしての構成も巧みで、読ませます。推理小説ですからあら筋も含めて内容には一切触れられませんが、ストーリーを追いながら、京都の旅をしている気分に浸れるでしょう。京都の知られざる名店や美味しいお店(微妙に名前は変えられていますが、場所やヒントは盛り込まれています)が登場しますし、標題の通り、紅葉の名所もふんだんにストーリーに盛り込まれていますので、京都を旅しているような感覚に入ることができます。様々な楽しみが同時に得られる小説となっています。

今回も有能で特殊な能力を持っている助手の小林健や星井裕の元妻で京都府警にいる安西美雪がストーリーにうまく絡んできます。それぞれの人物描写がよく描けているからこそ小説の味わいも増すというものです。他の登場人物の描き方も同様で上手いものです。

殺人にいたった心情には作者の優しさが感じられ、犯人への悪感情がおきないという不思議な読後感の小説でもありました。京都を扱った小説は近年減ってきていますので、このような水準の小説をこれからも世に出してほしいとファンは願っています。
京都紅葉寺の殺人 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 京都紅葉寺の殺人 (講談社文庫)より
4062765047

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