パラドックス実践 雄弁学園の教師たち
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門井慶喜さんの本です。 この人の本ははじめてですね。 雄弁を重んじる雄弁学園。 その雄弁を徹底的に仕込まれた生徒たちと、その生徒たちの雄弁に振り回される先生の物語、という感じです。 メインというか、視点人物は先生方ですね。 ただ、学校経営的に考えると、雄弁学園は1学年1クラスって、成り立たないように思えるんだけど。 あと、口八丁の人間を育てるというのが、いまいちリアリティはないですが、 リアリティという点で言えば、まったくないところで、 ここは先生と生徒の論理の組み立て方を楽しむのが正しいのでしょう。 ラノベっぽく、さらっと読める本です。 | ||||
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タイトルや惹句や表紙イラストから 「奇想天外な設定の中登場人物達が屁理屈や詭弁を延々述べるコメディーなのかな」と思って買いました。 違いました。 一話こそ詭弁や屁理屈っぽい証明ではあるものの 後の三話は なんか普通にまともで正しい、しかも暖かい話でした。 予想と違ったけど良い本だった。満足です。 …かと言って学園ものや人情ものを売りにするには設定がやっぱりふざけてるしなあ。 とにかく私にはとても合った話だったので、 この作者の他の作品を買おうという気にはなりました。 | ||||
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弁論術に特化したカリキュラムを組む一貫校という舞台設定。 ひねくれて弁の立つ秀才生徒から無理難題で試される新任教師…、的な要素が強調されていますが、 読後感は、普通に読みやすい日常系ミステリーでした。 確かに、弁論を戦わせ相手を説得するようなところは特徴ではありますが、 連作短編の本筋とはあまり関係ありません。 言葉を戦わせるところを誇張気味に描くことで「対立」を強調して、 その後に来る「和解」や「解決」への引き立て役に利用しているくらいの感じです。 学園ミステリー的な雰囲気で第一話は始まりますが、 その後はあまり「生徒」の存在感は大きくなく教師側がメインに描かれます。 (意味ありげに冒頭で登場した生徒達がそのままになって終わった気もしましたが…) 弁論部分の細部にこだわらずにさらっと読めるなら、それなりに面白いのではないでしょうか。 人情話みたいな結末の話もありますし、ある意味、ほのぼのした印象さえ受けます。 この作品の「雄弁」部分以外を普通に楽しめた方は、系統や舞台設定の近いところで、 伊岡瞬「教室に雨は降らない」などをおすすめします。 | ||||
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09年06月の単行本の文庫化.08-09年に『メフィスト』で掲載された四篇の連作短篇集です. 学園でのディベートバトル的な内容かと思いきや,サブタイトルの通り教師たちの物語であり, 投げ掛けられたテーマを通し,彼らの抱えている問題をも打破,再び,前へ…といった内容です. そのため,丁々発止とやり合う場面は少なく,自問自答の末の答え合わせといった流れになります. 始まりの篇こそ,唐突で脈略のない難題に,かなり面倒で取っつきにくい印象を受けますが, 最後,見事(?)に問題が解決されるあたりから,この作品の面白さのようなものが見え始め, 以降は,雄弁なのか詭弁なのかはさておき,読みやすくなっていくやり取りに引かれていきます. また,全四篇,初等部から大学まで,四つの世代と場所で,登場人物を変えて進んでいきますが, 連作といっても,そこまでの繋がりがあるわけではなく,時間と場所,主要人物が軽くと言う程度. ただ,最後の篇では一篇目との関連を強め,それでいてぼかし気味の締めがほどよい余韻を残します. その反面,語られるテーマの数々,答えが完全に理解,納得できるものなのかと言われれば疑問で, それこそ詭弁に翻弄され,分かったような気になっているのを自覚,ちょっとスッキリしない感も…. | ||||
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待ちに待った門井慶喜氏の新刊である。残念ながら、小難しい論理学を扱っているということもあり、ちょっとなじめなかった。この物語の中の論理展開が正しいのかどうか検証できなくて残念。僕が当事者なら納得はしないだろう。大衆向けとするなら「うそつき地蔵(天使)」を物語に組みなおしたものなど、もっと明確で簡単な論理学の初歩を使った方が良かったのでは?僕は、「雄弁」というと弁士が一方的に語りかけ、聴衆が心から納得できるような演説に使われるような言葉として捉えている。この物語の展開では、ディベートを連想させ、「雄弁」より「詭弁」を題材にしている印象なのだ。確かに、「雄弁」ではミステリーにしにくいし、自分の学校に「詭弁」学園とつける人もいないだろうから、このタイトルで良いのだが、全体にちょっとしっくり来ない感じがした。 | ||||
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