代理妻殺人事件
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山村美沙さんが自作短編を基にして長編化した何時もと一風変わった新傾向の倒叙ミステリーの秀作です。本書にはお馴染みの名探偵キャサリンは登場せず、京都府警の刈谷警部と橋口警部補が出て来るだけですが、まあ彼女向けの事件ではなく割と解き易い部類の謎だったからでしょうか、何とか単独で事件を解決する事ができて少しだけプロの面目を保ちましたね。 お腹に我が子を妊娠していながら愛する恋人に捨てられた和美は、職も失って絶望的になり自殺を決意して四国行きのフェリーから身を投げようとしたが、危ない所を同船していた夫婦に助けられる。夫婦から「代理妻になって、私達二人の子を産んでくれ」と懇願された和美は、お腹の子をどうするかについての明暗を思いつくが、さらにその先にはとんでもない悪事を実行に移して行くのだった。 天国から地獄へ突き落された女が一転して命を助けられて絶望から復活するのですが、幾ら何でも人の道を外れるような所業を働いてはいけませんね。自分の幸福の為に命の恩人の恩を仇で返すような振る舞いが許される筈もなく最後には天罰が下るのですが、終章でのこの悪のヒロイン・和美に訪れる不幸の数々は本当に情け容赦なくてその凄まじい迫力に圧倒されましたね。そして読みながら珍しく不可能トリックの謎解きが皆無だなと思っていたら、著者は最後の最後にここまで周到に仕掛けておいた隠し玉とも言える、とっておきのサプライズを白日の下にさらして見せて和美に残酷な真実を突きつけるのですね。少しだけ不満なのは京都府警の逮捕の決め手が省略されている点ですが、でも見事に練り上げられた倒叙ミステリーの秀作として私にとって十分に楽しめた満足のいく一冊でしたね。 | ||||
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代理妻のふりをして、子供を出産した主人公。 子供の実の父親と幸せに暮らしているときに現れた元看護婦。 そこで殺人に走るのは、一度殺人を犯して,成功したと思っているからだろうか。 殺人者の心理の真実性は分からない。 話題を分岐して、なんとかお金で済ませるようにする話もあってもよいかと思った。 | ||||
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