京都祇園殺人事件
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山村美紗というミステリ作家の才能は、残念ながら、初期の創作活動で枯渇してしまったのだろう。『花の棺』『マラッカの海に消えた』『黒の環状線』『葉煙草(シガリロ)の罠』『鳥獣の寺』あたりが五指に入る佳作。短編集も含めてせいぜい多めに見積もっても、読むべき本は十指に満たないと思う。そして、あとは坂を転げ落ちるように凡百のミステリを量産し続けた。本書もそんな膨大な死屍累々のうちの1冊。 なんたらかんたら殺人事件という判で押したようなタイトルが付いているやつは、まあだいたい箸にも棒にもかからないミステリだ(そうじゃなくても、ひどいのもあるけれど)。初期作品を好きな者としては、こんな辛辣な言い方は本意ではないが、お読みになれば「くだらん!」と言いたくなる気持ちも、きっと分かっていただけると思う。それぐらいプロットがダメダメで、推理もグダグダなのだ。ちなみに、テレビドラマで人気が高いのは、単に京都がロケ地だからだろう。 そんなに文句があるなら読まなきゃいいじゃん、と言われれば、まったくその通りなのだけれど、しかし量産態勢以降の作品の中にもキラリと光るものが2、3作はあるのではいか、というような期待が僕の中に少しはあるのである。それは、やはり初期作品の面白かった記憶が、ずっと頭の片隅に残っているからだろう。幻影を追っているのである。 それに何だか急に擁護するようになってしまうが、山村美紗にはいいところもある。そのひとつは、必ず何かトリックを入れよう! という意気込みが感じられること。例えそれが「マジかよ」と言いたくなるような馬鹿げたものでも、トリックメーカーとしての気概は評価していいと思う。もうひとつは、最後にええい! と力技でとんでもない人物を犯人に仕立ててしまう、というデタラメを犯さないこと(僕の読む限りだが)。その部分でも誠実な書き手であったといえるだろう。でも、面白くないものは面白くないので、★は1つ。 | ||||
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祇園を舞台に、過去の殺人事件と進行する殺人事件。東京から来た二人の女性と関西に勤務する二人の男性。素人探偵側が4人構成というところが珍しい。誰が山村美紗の分身かというところがわからないまま読み進みました。結末はどちらかというと読みたくないような気がして、気が進みませんでした。4人の素人探偵と、関係者の4姉妹の人間関係が、やや浅くて残念な気もしました。祇園をはじめとして、京都の地名や文化に親しむことができたました。名古屋がでてきましたが,いつもと同様,御座也な扱いでちょっと残念でした。 | ||||
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せっかく祗園を舞台にするなら、これも小菊シリーズの1つにして欲しかった、という不満があります。 | ||||
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