(アンソロジー)

新編 怪奇幻想の文学5 幻影



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初公開日(参考)2024年06月
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新編 怪奇幻想の文学5 幻影 (5)

2024年06月25日 新編 怪奇幻想の文学5 幻影 (5)

海外幻想文学紹介の礎石を築き、長年にわたり先導してきた紀田順一郎・荒俣宏の監修のもと、新生『幻想と怪奇』の企画・編集者が、名作を全6巻に集大成するアンソロジー。古典はもとより、20世紀半ばの準古典作品までを新訳と名訳再録でおくる。本巻では「幻影」の題のもと、生と死、現実と幻想、正気と狂気のはざまの世界の物語を収録。鏡の向こう側から幽冥の境を経て無限の庭園まで、13人の作家が目も彩な幻影の世界へと御招待!(「BOOK」データベースより)




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No.1:
(4pt)

名作揃いだが一つだけ残念

近年新紀元社が精力的に怪奇幻想文学の出版を進めてくれて大変喜ばしい。今回の配本も名作ぞろいで、簡にして要を得た巻末解説にもある通り、必ずしも超自然的要素がなくとも幻想文学が立派に成立することを教えてくれる。精神科医リンドナーのノンフィクション「宇宙を駆ける男」はさながらSF版のヘンリー・ダーガーの趣で文字通り圧巻。他にも同じ精神科医であったケラーの陰惨なサイコホラー「死んだ女」、ちょっとフロイト風の予知夢を思わせるウィルキンズ=フリーマンの本邦初訳作「薄紫色のシンフォニー」も興味深い。怪奇ジャンルの名手ブロックがスランプ作家にインスピレーションを与える奇妙な帽子をめぐり、ひねりのある「悪魔との契約」テーマを展開するダークファンタジー「創造の帽子」やコッパーのマニアックな映画ホラー「アンバー・プリント」、クラシックでは過去の惨劇が幻視として蘇るブラックウッド「古い衣」、オニオンズ「紫檀の扉」、バレイジ「主のいない家」も王道の安定感。悲惨な人生に一瞬現れる聖なるもの(?)を描くアンダーソン「森のなかの死」、忍び寄る不安と不条理の巨匠ブッツァーティの不可思議な奇譚「山崩れ」も一筋縄ではいかぬ幻影の現れ方を見せる。そして巻頭と巻末にマイリンクとボルヘスの寓話「鏡像」「あまたの叉路の庭」(従来は「八岐の園」という邦題で知られるが、当代随一の幻想作家である西崎憲による意欲的新訳)を置く構成もにくい。
このように良い事ずくめなのだが、ただ一つだけ玉に瑕がある。20世紀英国を代表する怪奇譚作家ロバート・エイクマンの新訳「ヴェネツィアを訪(おとな)うなかれ」が収録されているのはファンとして嬉しいかぎりなのだが、原文と照らし合わせるとその翻訳にかなり不満があり、特に最後の一文の訳はどうしても承服できない。どう考えてもこんな悠長な事を言えるような状況ではなく、ほとんど致命的な誤訳だと思う。ネタバレは避けるが「あの決意通り○○が○○前に○○を○○したのだった」のような意味のはず。他に一か所だけ指摘すればp378で言及される「モンセラート」は「モンサルヴァート」(ワーグナー「パルジファル」の舞台の一つ)の間違い。
苦言を呈したが次回でいよいよ全6巻完結なので大いに期待しています。
新編 怪奇幻想の文学5 幻影 (5)Amazon書評・レビュー:新編 怪奇幻想の文学5 幻影 (5)より
4775321501



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