皆川博子随筆精華II 書物の森への招待



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    皆川博子随筆精華II 書物の森への招待: 皆川博子随筆精華

    2021年07月23日 皆川博子随筆精華II 書物の森への招待: 皆川博子随筆精華

    単行本や文庫の解説・書評・推薦文など74篇を集成。小説の女王が読み解いた本を一望できる、随筆集にして至高のブックガイド。(「BOOK」データベースより)




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    No.1:
    (5pt)

    『万葉集』まで好きな皆川博子さんによる読書案内

    本書の帯には「ブックガイド」とあります。
    確かに読書案内です。
    読みたくなった本が何冊もありました。

    英語で「My Favourite Books」。これも帯。
    でも、皆川博子さんの好きな本はベストセラーになるような本ではないようです。

    編者の日下三蔵さんは、本書を「皆川博子解説&書評集成」(324頁)と名付けています。

    皆川さんの読書の幅の広さには、ただただ感心するばかり。
    こんなに広範囲の文学に好奇心を持てるなんて、驚くばかりです。

    日本の文学のジャンルは年々細分化していくように見えます。
    本好きの自分は、好きなジャンルの本にばかり集中しがちです。

    一方、世間の注目を浴びるジャンル以外の本は、絶版になりがち。
    例えば、エドワード・ケアリーの『望楼館追想』(190頁)なんか、古本も今や在庫なし。

    手に入らない本を読んでみたくさせる、皆川さんの書評は、ある意味で罪です。

    でも、ケアリーの愛好する作家名を、この本で知ることができたので、よかったです。
    <ケアリーの愛好する作家>
       ブルーノ・シュルツ
       カーソン・マッカラーズ
       イタロ・カルヴィーノ
       村上春樹を「敬愛している」(192頁)

    さて、本書『書物の森への招待』の目次は、四部構成。
    第二部と第三部の「幕間」には、「推薦文」が収められています。
    「幕間」があるなんて、お芝居のようですね。

    第一部 ミステリ
    第二部 時代小説
    幕間|推薦文
    第三部 海外文学/コミック/現代文学/ノンフィクション
    第四部 幻想/SF/ホラー

    笑ったのは、コミックまで文学の仲間入り。
    『犬神家の一族』が漫画(222頁)になったものが入っています。

    本書の書名は「書物の森への招待」となっていますが、
    皆川さんの解説&書評は、かなり辺境の書物についてのもの。
    辺境の迷宮のような、奥深い書物の森になっています。

    第三部には、『万葉集』について書かれた文章(240頁)がありました。
    『万葉集』まで好きな皆川さんとは驚きました。
    『万葉集』は、海外文学ではないし、もちろんコミックでもない。
    なんで、ここに? 入れられたの、と笑いましたけど。
    現代文学でもないし、ノンフィクションでもないし。

    読者としては『万葉集』を無理やり「現代文学」に入れたいと思いました。
    現代は、『万葉集』に由来する<令和>の時代だから。

    編者の日下さんが、『万葉集』は「書影の入れようがないため、空欄としてある」(331頁)
    とわざわざ断り書きしているのがおかしかったです。苦しそうで。

    編者も変じゃ。『万葉集』の原作者も空欄となっているし。
    表紙カバーの装画は、植物の花や葉っぱの万葉調のイラストですし。

    『万葉集』は、日本文学から外せない書物なんですね。
    日本文学の原点。
    皆川博子随筆精華II 書物の森への招待: 皆川博子随筆精華Amazon書評・レビュー:皆川博子随筆精華II 書物の森への招待: 皆川博子随筆精華より
    4309029744



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