時生 トキオ

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種別
長編
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あらすじ

2005年08月12日 時生 (講談社文庫)

不治の病を患う息子に最期のときが訪れつつあるとき、宮本拓実は妻に、二十年以上前に出会った少年との想い出を語りはじめる。どうしようもない若者だった拓実は、「トキオ」と名乗る少年と共に、謎を残して消えた恋人・千鶴の行方を追った―。過去、現在、未来が交錯するベストセラー作家の集大成作品。(「BOOK」データベースより)

評判

時生 トキオの評価:

7.42/10点 レビュー 19件。 A ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点7.42pt

時生 トキオの総合評価:

8.28/10点 レビュー 278件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全5件 1〜5 1/1ページ
No.5
(6pt)

一風変わったSF感動物語

本作は、序章で現在の物語を、そして大半がSF要素のある活劇物語を描く構成となっています。
主人公は宮本拓海。妻と共に病室の廊下で息子の病態を見守っています。息子は、伴性遺伝の難病で長く生きられない病気を持って産まれ、案の定、まだ若くして病床で臥せっている状態です。
時生(トキオ)と名づけられたその息子を見守るうち、拓海は妻に語りかけます。俺は昔、こいつに会ったことがあるんだ――。
そんな不思議な語りから始まり、拓海がまだ23歳のとき、出会った不思議な少年との長い物語が描写されていきます。

冒頭はいかにも東野圭吾っぽい物語の始まりと思いました。ところが徐々に読み進めるうち東野っぽさのない、荒削りな物語だなという印象を持ちました。
登場する人物たちはそれぞれ個性があり高ポイントでした。ろくに就活しようとせず、恋人の収入にたかり、いつか自分は大きなことを成し遂げると考える拓海。読んでいるうち、なんてバカな奴なんだと呆れますが、反面、金のために詐欺をする仕事に我慢できない正義感や、持ち前の愚かしさがトキオのリアリスティックな考えと反し、いいコンビだと思いました。
物語の謎は、突然消えた恋人の行方を追うことと、拓海の出自が徐々に明らかになることです。恋人の行方を探すうちに怪しげな男たちに捕まってしまったりと、かなりボリュームがありました。
なかなか話が進展しない部分が目立ち、そこがマイナスポイントでした。ミステリ要素がなかったことも物足りなかったです。途中で謎解きめいたものがありますが、子供騙しのようなものでした。

新人作家の作品なら☆7にしたところですが、東野圭吾という看板を鑑み、☆6と少し厳しく評価しました。
終盤、母親からの手紙を読んだ拓海にぶつけた時生の熱い言葉にはグッと来るものがありました。そこが一番感動しました。魂の込もったメッセージだったと思います。
最後のとあるアクシデントについては、少し内容が異なりますが『フォルトゥナの瞳』に似たオチでした。
少し厳しめなレビューをしましたが、心に残る名作なことにちがいありません。

bamboo
NU17PFML
No.4
(4pt)

時生 トキオの感想

東野の古い作品を読んでみた。
タイムスリップ物で親子物の前評判は良く
内容は知らなかったので、期待して読み進めたが
裏切られた気分。
映画「天国から来たチャンピオン」みたいな
ファンタジーと笑いと切なさを想像してたが、
わけのわからない主人公の行動と
出来の悪い2時間ドラマのようなサスペンスを
延々読まされる。
東野の文章で、わかりやすく読めるのが救い。
主人公がトキオと会って時、結婚前、子供ができた時
何をしてたのかな
最後の言葉は素敵でした

jethro tull
1MWR4UH4
No.3
(5pt)

時生 トキオの感想

良くも悪くも普通のSF小説。
読みやすくはあったが

mick
M6JVTZ3L
No.2
(5pt)

トキオの感想

う~ん、俺の期待にはそぐわない内容でした、2年前に読んだのですが今ではその厚さの割にはほとんど覚えていません。まぁ、悪い印象も残っていないので可もなく不可もなくといったところでしょうか。(出だしは当時似たような状況だったので印象深く惹き込まれました、それだけにその後の展開が残念)

東野圭吾さんとは相性が悪いのかなぁ?「容疑者Xの献身」は映画で見たので読む気しないしなぁ・・・。

mkaw11
HAAP6CBX
No.1
(6pt)

タイムトラベル&成長物語

グレゴリウス症候群という難病で高校生の息子・時生が死期を迎えたとき、主人公は妻に「二十年以上前に、花やしきで息子にあった」という話を始めた。
ジュリー(沢田研二)の「TOKIO」が街に流れていた時代、どうしようもない負け犬の日々を送っていた23歳の主人公は、トキオと名乗る青年と出会い、同居することになる。同じ頃、恋人が書き置きを残して失踪し、恋人を探そうとし始めた主人公の周辺に胡散臭い人物が出没するようになった。恋人は何やら訳ありの男と大阪に逃走したらしいという情報をつかんだ主人公とトキオは、正体不明のグループを相手に恋人奪還作戦を繰り広げ、その後の人生を決定づける出来事に出会うことになる・・・。
トキオの正体は時生が20年タイムスリップした若者という設定で、どうしようもない父親を叩き直すというのがメインテーマ。過去にタイムトラベルした人物は歴史に手を加えてはいけないというのが鉄則のようだが(このジャンルには詳しくないので不明だが)、トキオは大胆に歴史を変えてしまう。このあたり、作者の主眼がタイムスリップより成長物語の方にあることを明かしているのだろう。
東野作品のミステリーとしてはあまりいい出来だとは思わないが、青春物や家族物のバリエーションとしてはよく出来ていると思う。

iisan
927253Y1

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.259
(5pt)

私的東野圭吾ランキング第2位の作品です

東野圭吾作品が大好きで、ほぼ全作読んでいますが、私の中のランキングは 1位『白夜行』、2位『トキオ』、3位『秘密』です。

拓実の行動には正直腹立たしい部分もありますが、若い頃というのは内容こそ違えど、誰しもこんなものなのかもしれません。冒頭のシーンから、物語の結末がおそらくこうなるのだろうと予想はつきましたが、読み進めるほどにその結末へ着実に向かっていく“切なさ”が常に漂い、中盤の些細なやり取りでさえ胸に響きました。

ファンタジー要素はありますが、結末にはしっかり納得感があり、『白夜行』と同様に非常によく構成された作品だと思います。「それはないだろう」と感じるような不満もほとんどありませんでした。

賛否両論ある作品ではありますが、若い頃に読むのと、年を重ね家庭を持ってから読み返すのとでは、おそらく全く違う感想になるのではないでしょうか。そういう意味でも、長く心に残る一冊です。
時生 新装版 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 時生 新装版 (講談社文庫)より
4065263131
No.258
(5pt)

まん

問題ナシ。大満足でした。
時生 新装版 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 時生 新装版 (講談社文庫)より
4065263131
No.257
(4pt)

環境、感情、考え方は人それぞれだなぁ…と思いました

序章からは、こんなダメなお父さんの話が長く続くとは思わなかった
行動を共にする息子、時生の立ち回りが一生懸命で(親子だから一生懸命にはなるけど)
さらに色々立場や状況もあって、考え方が大人な所もあるけれどいいヤツで読んでいて気持ちが良かった
育ってきた環境に満足できたら良いけれど、そうもいかない場合もあるわけで…
納得して生きるのは、なかなか難しいよなと思いました
ファンタジーだなとは思うけれど楽しく読めました
時生 新装版 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 時生 新装版 (講談社文庫)より
4065263131
No.256
(5pt)

何とも素敵な、胸が熱くなる話でした。久しぶりの再読なんやけど、またしても泣いてしまいました。

時間旅行を下敷きにして父親と息子の血の繋がり、心を結ぶ強い絆を描き出した、これは実にしびれるエンターテインメント小説でした。

話の序盤ですでに、主人公・宮本拓実(みやもと たくみ)が出会う謎の青年の正体が、読み手の私たちには分かっているんですよね。そのせいで、拓実とトキオの噛み合わないやり取りを聞いていると、つい、くすり、にやりとしてしまうんだな。この辺のコミカルなおかしさの出し方が、作者の東野圭吾さん、上手いよなあと思いました。

胸にびしっと突き立ついい台詞も、いくつかありました。終盤、拓実に向けて涙ながらに言うトキオの台詞にもじーんとしびれましたけど、一番は大阪の女性、竹美(たけみ)さんが言う次の言葉ですね。

《それに悲観しててもしょうがない。そら誰でも恵まれた家庭に生まれたいけど、自分では親を選ばれへん。配られたカードで精一杯勝負するしかないやろ》

ぴしりと、何か鞭打つように放たれたこの言葉には、胸が震えました。「ええ言葉やあ。胸に刻(きざ)んどこ」思いましたわ。

ラスト一行も洒落てて、「ナイスショットや、東野圭吾さん!」 胸んなかで、声挙げてました。

二十年ぶりくらいになるんかなあ。随分久しぶりの再読になりますが、最後のほうではまた、泣けてきてたまらんかったです。
時を超えた息子と父親の運命的な冒険と、その絆の不思議を力強く描き出した、胸が熱くなる素敵な作品でした。
時生 新装版 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 時生 新装版 (講談社文庫)より
4065263131
No.255
(5pt)

ケイゴリン(黒川博行氏命名)はSFもうまいなぁ

普通のエンタメかと思ったら現在過去未来を行き来するSFだったので心の準備が。
それでも著者ならではの世界観に浸り、
元漫研の私としては漫画の描き方にはちょっと引っかかりながらも、
最終的な伏線回収には大満足。
ネタバレだけど「ナミヤ」にもアプローチが似てるような。
時生 新装版 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 時生 新装版 (講談社文庫)より
4065263131

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