放課後

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種別
長編
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あらすじ

1988年07月07日 放課後 (講談社文庫)

校内の更衣室で生徒指導の教師が青酸中毒で死んでいた。先生を二人だけの旅行に誘う問題児、頭脳明晰の美少女・剣道部の主将、先生をナンパするアーチェリー部の主将―犯人候補は続々登場する。そして、運動会の仮装行列で第二の殺人が…。乱歩賞受賞の青春推理。(「BOOK」データベースより)

評判

放課後の評価:

6.64/10点 レビュー 11件。 B ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点6.64pt

放課後の総合評価:

7.39/10点 レビュー 161件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全4件 1〜4 1/1ページ
No.4
(7pt)

チャイムの鳴らない放課後

今更ながら、東野圭吾さんのデビュー作を読みました。

学園が舞台とあって難しい内容ではなく、読みやすかったです。


▼以下、ネタバレ感想

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アントンリブ
J9QWGWDO
No.3
(8pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

今をときめく人気作家の瑞々しいデビュー作

私立清華女子高等学校の数学教師を務める前島は以前から何者かに命を狙われていた。電車のホームから突き落とされそうになったり、プールのシャワーで感電しそうになったり、そして更には外を歩いていると鉢植えが落ちてきたりと、その度合いはますますエスカレートする一方だった。
そんなある日、放課後に顧問であるアーチェリー部の部活が終わった際に教師の更衣室に戻ったところ、内側から突っかえ棒がしてあり、中に入れない状況になっていた。しかしそこには同僚の数学教師、村橋の死体があった。密室の中で村橋は青酸カリ中毒で死んでいた。
刑事が介入し、事件の捜査が進められるが、なかなか犯人が突き止められなかった。そんな中、ついに第2の殺人が起こる。体育祭という衆人環視の中で起きたそれは明らかに前島の身代りで殺されたとしか思えない状況だった。

東野圭吾氏のデビュー作にして乱歩賞受賞作品。私にとっても東野作品初体験である。
第1作にはその作者の全てが盛り込まれているというが、この瑞々しさや感傷的な文体は単に女子高を舞台にしただけに留まらず、この作者の特色と云えるだろう。

一読しての印象は、非常にバランスの取れた作品だという事。実に無駄がなく、力みすぎず、落ち着いており、淡々としているのだが、色々なエピソードが散りばめられていて飽きさせない。
事前に知っている作者の経歴から、この前島の人物像は作者の人と成りが色濃く反映されているのは間違いない。この作品を読むだけで東野氏に作家としての何かがあるのは十分に感じられ、今の活躍も納得の出来映えだ。

物語は女子高を舞台に2つ(3つ?)の殺人事件が語られる。そのうち最初の1つは密室殺人で、しかも2つの真相を用意しているという凝りよう。2番目の殺人は体育祭という衆人環視の状況下での殺人。特にこの殺人シーンへの持って行き方は読み進むに連れて不安が沸々と募り、淡々とした文体が却って凄みを増す。
この文体はその後の事件解明シーンにも十分な効果をもたらしており、ページを繰る手を止まらせなかった。

そして主人公を取り巻く登場人物も非常に印象的だ。教師仲間の村橋や藤本、キーパーソンとなる麻生恭子、そして生徒の高原陽子やケイこと杉田恵子、剣道部主将の北条雅美などキャラクターの描き分けが非常に上手く、混同する事が無かった。前にも述べたが、彼らと主人公前島とのエピソードが非常に効果を上げている。
これらが学校という特殊な閉鎖空間で繰り広げられるその独特の雰囲気を実によく醸し出していると感心した。体育祭の準備風景、体育祭の生徒たちの躍動感、放課後の部活の雰囲気など、教師でない私がもはや二度と体験できない空気を十二分に堪能させてくれた。そして、主人公の口から語られる学生にとって憎悪の対象となるきっかけについての説明は、正に的を射ており、郷愁をそそられた。

とまあ、賞賛の言葉ばかりだが、やはり今の時代ではちょっと古めかしさを感じずにはいられない。これは仕方の無い事なのだが、殺人の動機となったエピソードを含め、それぞれの真相―詳しくはネタバレにて―は全てが多様化した今(正確には“乱れた”今)、珍しい物ではなく、衝撃の度合いは低くなっている。
この前に読んだクーンツの言葉を借りるならば、狂乱の90年代を経た現在では当たり前のようになっているのだ。これを減点の対象にするのはアンフェアかもしれないが、読後のカタルシスという点で見ればどうしても落ちてしまう。

あと、やはり主人公前島が妻に堕胎を促すシーン。かなりの時代錯誤感覚を覚えた。低収入が理由とは云え、教師がああいうことを云うだろうか?
これは最後に繋がる重要なエピソードなのだが、どうも腑に落ちない。ラストシーンは納得できる。しかしそこへ繋がるキーパーツに粗雑さを感じてしまった。

色々書いてきたが、本作が水準以上の作品であるのは間違いない。
2005年に直木賞を獲って以来、ますます勢いに乗る東野圭吾の作品をこれからどんどん読んでいくのが非常に楽しみだ。


▼以下、ネタバレ感想

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Tetchy
WHOKS60S
No.2
(8pt)

放課後の感想

読書歴が浅く、東野圭吾さん作品を知らない私にとっては、十分に楽しめました。

▼以下、ネタバレ感想

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ぷぅちゃん
76W3CGEW
No.1
(7pt)

ここからはじまったんですね

学園ミステリーの代表作だと思います。

わたろう
0BCEGGR4

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.150
(2pt)

捜査についての記述が長く飽きた

とある教師が殺されたことの捜査とその犯人の判明が完了完了せぬうちに、とある女学生のことに関する捜査がまた始まったため、刑事と主人公の教師のやり取りに関する文章が長く、半分も読まないうちに飽きてしまった。東野圭吾の作品は5,6作読んだが、こんなにつまらない作品もあるのだなと勉強になった。
放課後 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 放課後 (講談社文庫)より
406184251X
No.149
(4pt)

自分のサスペンス史に刻んで置くべき一冊。

著者の処女作で江戸川乱歩賞受賞作
乱歩も驚く、緻密な殺しの構成と伏線回収に脱帽。
放課後 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 放課後 (講談社文庫)より
406184251X
No.148
(4pt)

デビュー作

見事なトリックで楽しめました。
ラストシーンには意表を突かれました。
放課後 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 放課後 (講談社文庫)より
406184251X
No.147
(5pt)

綺麗な状態でした。

無事に届きました、有り難うございます!
放課後 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 放課後 (講談社文庫)より
406184251X
No.146
(5pt)

文庫本の表紙は、あの黒川博行夫人の挿画です

もちろん江戸川乱歩賞受賞作でメジャーデビュー作でもありますが、
何といっても女子高ならではの動機がすごい。
また、主人公の家庭のことも並列で語られながら最終的に伏線回収される気持ちよさ。
実は私はこの作品の前に乱歩賞に残りながら受賞を逸した「魔球」を偏愛していますが、
著者の人に対するまなざしのやさしさを常に感じます。
放課後 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 放課後 (講談社文庫)より
406184251X

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