なぞの目撃者: 少年弁護士セオの事件簿1
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あらすじ
ミリオンセラー作家、法廷ミステリーの巨匠グリシャムが、初めて手がけた児童書! <br/>主人公は13歳の少年・セオ。両親はそれぞれ弁護士で、会計士の叔父さんも元は弁護士という環境で育った影響で、将来は弁護士か検事を目指している。いま、街で一番注目されているのは、ゴルフ場のそばで起こった殺人事件の裁判。被告は推定無罪という判断が有力だが、セオはあやしいとにらみ、独自の調査をはじめる。出版社からのコメントミリオンセラー作家、法廷ミステリーの巨匠グリシャムの最新作は、子どもたちに向けた初の本格法廷ミステリー。著者は、法律家として10年のキャリアを経て、ハリウッド映画でも人気となった『法律事務所・ザ・ファーム』(トム・クルーズ主演)、『ペリカン文書』(ジュリア・ロバーツ、デンゼル・ワシントン主演)、『依頼人』(スーザン・サランドン、トミー・リー・ジョーンズ主演)などの原作小説を発表し、法廷ミステリーの巨匠の地位を不動のものにしました。日本でも導入されて3年目を迎え、その是非が注目されている裁判員制度と比べながら、社会と法律がどのようにかかわっているのか、改めて考えるきっかけとなる作品。いよいよ刊行開始!(「BOOK」データベースより)
評判
なぞの目撃者: 少年弁護士セオの事件簿1の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 B ランク
なぞの目撃者: 少年弁護士セオの事件簿1の総合評価:
8.88/10点 レビュー 16件。
感想一覧
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Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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元々原作もグリシャム氏による子供向けの司法物。法廷ものであると同時に米国の裁判制度の説明本でもある。
原書も平易な単語でわかりやすく書かれているが、子供向きにしては挿絵があるわけでもなく文章が多い印象。実質的にはティーンエイジャーあるいはアメリカ司法制度に詳しくない人達を対象にしていると推察する。
本書は、翻訳によりさらに読みやすくなり、もっと下の年代も楽しめるようになっていると思う。
ただ、その翻訳が、かなりの意訳あったり、一部端折ったり、文章の順番を変えたりしていて、原文から受ける印象と若干異なってくる。
例えば、冒頭の「セオドア・ブーンは、たいてい、朝食をひとりで食べる。〔改行〕ひとりっ子だから、というわけじゃない。」は、“Theodore Boone wan an only child and for that reason usually had breakfast alone”となっていて、「セオはひとりっ子なので朝食はたいてい一人で食べる」という逆の意味ではないかと思う。
また同じく1章の「ミセス・ハーディは、裁判所にいる秘書のなかで、セオの一番のお気に入りだ。母親より若いし、それに美人だ。」は、原文では“She was not quite as old as Theo’s mother, he guessed, and she was very pretty. She was Theo’s favorite of all secretaries in the courthouse.”である。
翻訳の方では、“セオがミセス・ハーディを好きなのは、母より若くて美人だから”というニュアンスを受けるが、英文の方は、“彼女は母より若そうで、とても綺麗で、裁判所の中でセオが一番好きな秘書だ”というように理由ではなく順接のように感じる。
どちらでも大勢に影響はないが、若干セオのキャラが変わってくる。
そして一番気になったのはカッコ書きでセオが思っていることを書いたこと。これにより、大分読みやすくなったが、原文で()はない。該当箇所も確かにセオ心の声の時もあれば、状況説明の時もあるので、かなり大胆な翻訳だと感じた。
勿論、翻訳者の力量により、本書がよりわかりやすく、さらなる躍動感が出てきたことは評価に値する。
翻訳“translation”とは解釈であり、一語一句正確に訳すのが義とも思わないが、「わかりやすさのため訳す順を変える等一部変更あり」等の但し書きがあった方が良かったと思う。
訳者あとがきのアメリカの司法制度についての解説は白眉。
もう1つ良かったことは、今まで原書と翻訳本を両方読む際、翻訳本を読んで原書はパラパラと頁をめくって読んだつもりになっていたが、本書の場合は“まちがいさがし”というわけではないが、違う箇所が気になって、原書もじっくり読めたこと。訳者に感謝。