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egut さんのレビュー一覧
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
物語は、彼女がストーカー被害に遭ったことをきっかけに同棲が始まり、ほどなく婚約に至ったものの、その彼女が突然行方不明になってしまう――というところから始まります。彼女はどこへ消えたのか。ストーカーは誰なのか。行方不明の彼女を探す、男性主人公の視点から始まる物語です。文庫のあらすじでは"恋愛ミステリ"と書かれていますが、ミステリー要素は失踪もの作品という扱いぐらいで、ミステリー要素は低めです。
扱われる内容は、30代後半の未婚男女の実情や、婚活模様、アプリでの出会いなど、現代における恋愛感が描かれています。そして自分や相手の"傲慢さ"、そして"善良"に生きてきた人々の価値観などが描かれていきます。読み進めるうちに、読者自身がハッとさせられる一面があり、多くの気づきを得ることになるのではないでしょうか。一方で、こういう感想を抱くこと自体が傲慢さゆえに起きている次第だなと、少し言葉を選びたくなる読後感を得る気持ちでした。
作品中では、傲慢と善良といった言葉で男女の考えを示していますが、結局のところ、この表現は相手にレッテルを貼って距離を取っているだけな気もします。婚活の売れ残りと表現している人々も相手を品定めして距離を置いているだけな気がしました。相手の思考を汲み取ったうえで、傲慢と突き放すのか、許容とするかは人それぞれの解釈だなと感じます。
ストーリーとしては2章まではとても面白かったのですが、3章からはやや脇道に逸れたような印象でした。心境を改める大事な場面転換ではありますが、間延びしてしまった印象を受けました。
作品はよくできていて8点ぐらい気持ちなのですが、内容の好みの問題でこの点数で。