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レビュー数1

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No.1: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

ビブリア古書堂の事件手帖4 栞子さんと二つの顔の感想

古書の奥深さは留まることを知らない・・・。
今作は、日本屈指の本格ミステリー作家「江戸川乱歩」のお話。
誰もが1度は聞いたことのある有名人物だけに、興味を持つことができます。
そのため、非常に読みやすくわかりやすい。
以前のように短編ではなく、一つの物語を集約させた長編ミステリーになっています。
何よりの読みどころは、「篠川栞子」の母「智恵子」の登場でしょう。
いよいよの登場に読んだ方は、胸躍らせたはず!!
10年もの間、家庭を抜け出し失踪した母。
彼女は、成長した娘たちを目の当たりにした時、どう思ったのだろうか?
未だ見え隠れする母の心に敵意をむき出す「篠川栞子」。
しかし、娘「栞子」もまた本の虫。母の言葉に心揺さぶられ自分を見失いそうになってしまう。
そんな彼女を救えるのは、たった一人だけ・・・。
日々変わりゆく、景色や人の心の在り処。
いい方向へも悪い方向へもそれらは傾く。
「篠川栞子」と「五浦大輔」。
二人の気持ちはさてどちらの方向へ・・・。

そして、最後のエピローグで明かされる真実。
次作への興味、ひきも充分!!
待ち遠しい限りです!!
ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~ (メディアワークス文庫)