子どもたちは夜と遊ぶ

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評判

子どもたちは夜と遊ぶの評価:

3.86/5点 レビュー 80件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.86pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全101件 81〜100 5/6ページ
No.21
(4pt)

登場人物だけでなく

登場人物だけでなく、物語の最後までやさしい。
最後の最後に、読み手であるはずの自分が救われた気がした。
途中をすっ飛ばすか熟読するかはあなた次第、といったところでしょうね。
子どもたちは夜と遊ぶ(上) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ(上)より
4061824295
No.20
(4pt)

大切なこと

私的には最後はハッピーエンドで終わるものが好きなのですが、この作品はなかなか面白い終わり方だったので良かったかなと思いました。辻村さんの作品の登場人物の描写はとても想像しやすく、感情移入してしまい、下巻ではほとんど涙でした。これが夢だと良い‥ どうかまた元のあの木村浅葱に戻って‥ 読み終わった今も尚、少し、悲しさや悔しさ等の複雑な気持ちが残っています。やっぱり私にはハッピーエンドの物語が良いですが、なかなか読み応えのある作品でした。辻村さんの作品を読んだ後には必ず何か大切なことが心に残されていると私は思います。素敵な作品をありがとうございました。
子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3)より
4062760495
No.19
(5pt)

ミステリーとしては読まない。

ミステリーでなく、すれ違った恋のお話。
すれ違い方が大きくて、救いがあまりなくなってしまっただけの恋愛の話。ミステリーとして読むのなら評価は下がるだろうけれど(結末は個人的には推理物としては「うわぁ……」というレベル)、いっそキャラ読みしてしまっても良い話だと思う。
単純にハッピーエンドで終わらなかったところに好感が持てた。酷く空しさを覚えながらもう一度上巻に手を伸ばしました。あと電話にも。このやるせなさと切なさと愛しさを、全部誰かにぶちまけたい!
救われなかったけれど、絶望するだけの話ではないように感じた。はじめて、表紙買いして良かったなぁと思えた作品。
子どもたちは夜と遊ぶ (下) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ (下)より
4061824309
No.18
(5pt)

ミステリーとしては読まない。

ミステリーでなく、すれ違った恋のお話。
すれ違い方が大きくて、救いがあまりなくなってしまっただけの恋愛の話。ミステリーとして読むのなら評価は下がるだろうけれど(結末は個人的には推理物としては「うわぁ……」というレベル)、いっそキャラ読みしてしまっても良い話だと思う。
単純にハッピーエンドで終わらなかったところに好感が持てた。酷く空しさを覚えながらもう一度上巻に手を伸ばしました。あと電話にも。このやるせなさと切なさと愛しさを、全部誰かにぶちまけたい!
救われなかったけれど、絶望するだけの話ではないように感じた。はじめて、表紙買いして良かったなぁと思えた作品。
子どもたちは夜と遊ぶ 下 (3) (講談社文庫 つ 28-4) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ 下 (3) (講談社文庫 つ 28-4)より
4062760509
No.17
(4pt)

犯罪者の側の目線で読みました。

第31回メフィスト賞受賞したデビュー作「冷たい校舎の時は止まる」に続く辻村深月の受賞後初作品、上下二巻の下巻です。
最初に読んだときには、著者が本作に仕掛けたトリックに翻弄されてしまいましたので、その後冷静に読み返しました。
冷静に読み返したつもりだったのですが、やはり木村浅葱を操り、翻弄する「i」とは誰なのか? ともどかしく思い、月子に「彼を救って!」と叫びながら読み終えました。
下巻では、ほぼすべての謎が解けてストーリーは完結します。
前作に引き続き「こんなに惜しみなくネタを使ってしまって、大丈夫なの?」と思いましたが、実際には、その後順調にミステリーの分野以外にもリアリティー小説として「スロウハイツの神様」などの傑作を書いているので、その点は安心です。
この小説は、連続殺人事件を犯罪者と被害者の近親者の両面の立場から描いています。
僕は、どちらかというと一方の犯罪者、殺人を犯す浅葱の立場から読みました。犯罪モノと言えば、被害者か、それを追う刑事の立場から読むものだと思っていた僕にとって、これは我ながら意外な読書となりました。
これが、辻村深月作品共通の独特な味わいであり、この小説の特色と言えると思います。
「月子が浅葱を救うことは出来ないのかな。」
と思いながら読んでいた僕は、実のところ僕も「誰かに救ってほしい。」と思っていることに思い当たりました。
話は逸れますが、童話の残酷な場面(たとえばオオカミが赤ずきんちゃんを食べる、とか)を子供がどう読むかが話題になったとき、短絡的に「子供には聞かせるべきではない」と言う意見がある一方、「子供は、助けてもらえる赤ずきんちゃんの立場に立って話を聞くから大丈夫。」「怖いお話を聞いても、現実世界では大丈夫であることを学ぶ機会になるから必要だ。」などの意見があることを知りました。
舞い戻って「子どもたちは夜と遊ぶ」では、僕は殺人を犯す浅葱の立場に立って読みましたが、僕は、実際にこんな殺人を犯すわけではありません。その前提に立った上で、救いを見いだすこの作品は、大人のための童話と言う側面があるように思いました。
子どもたちは夜と遊ぶ (下) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ (下)より
4061824309
No.16
(4pt)

不幸にならないで

タイトル&ジャケ買いしました。
なんとなく好きそうな感じ、と思って買ったのですが、この直感は的中率高めです。
途中まですっかりミステリだという事を忘れて読んでました。
それぐらい人物描写が独特で、登場人物のことが大好きになってしまいました。
ちょっとリアルとは違う、人工的な匂いがする人たち。
それでも魅力的なのは、一人一人の背景を丁寧に描いていて、
物語に引き込む力が強かったから。
大好きになったから、月子も浅葱も孝太も皆幸せになって欲しいのに、
「i」の存在によって悲しい殺人ゲームが始まってしまいます。
やっと、救ってくれる手のひらを見つけたのに、
それが欲しいと気付いたのに、
それでも過去を断ち切ることもできなくて、
闇に蹲っていく浅葱が悲しくて痛くてつらかったです。
いろんな人たちの、それぞれの想いがあって、優しさや嫉妬、
思い遣りや怒りも、全てが悲しい。
ただ「i」の正体は、ちょっとベタな感じで…。
「これはないかな…」と予想してた展開だったので。
全てに満足という訳ではありませんでしたが、読み終わってからも、
しばらく胸がモヤモヤする、心を引きずってしまう力がある作品でした。
「人間には誰でも、大好きで泣かせたくない存在が必要なんだって。
君が生きているというそれだけで、人生を投げずに、
生きることに手を抜かずにすむ人間が、この世の中のどこかにいるんだよ。
不幸にならないで。」
子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3)より
4062760495
No.15
(5pt)

キャラクターに感情移入する

ミステリとしては、私には残念ながら「すごい!」とは言えません…。
けれど登場人物たちが良い。作品の世界に引き込まれ、のめり込みます。この価格でこんなに濃い話が読めるなんて素敵だと思います。
辻村さんの作品は、感情移入というか胸にきて泣けるものが多い。その中でも、子供たち〜はダントツです。
子どもたちは夜と遊ぶ 下 (3) (講談社文庫 つ 28-4) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ 下 (3) (講談社文庫 つ 28-4)より
4062760509
No.14
(4pt)

メフィスト賞作家風

一風変わった物語とトリックで最後まで飽きずに読めました。確かにiを追う人たちの描写が弱いと思いましたが文章の端々に魅力がありとても惹かれるものがあります。2時間サスペンスというよりサイコミステリのような不思議な感覚。普通のミステリ小説が物足りない方に読んでもらいたい新感覚な作品です。
子どもたちは夜と遊ぶ 下 (3) (講談社文庫 つ 28-4) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ 下 (3) (講談社文庫 つ 28-4)より
4062760509
No.13
(4pt)

やっぱりだけどセツナイ

勘のいい人なら上巻でiがだれかが、なんとなくわかると思うのだけど、
わかったらわかったなりに読み進めるごとにせつなくなる。
予想を裏切ってほしい気持ち半分、当たっていてほしい気持ち半分で。
やや原因が物語としていかにもすぎるけど、
それも悪くないと思わされる一冊。
子どもたちは夜と遊ぶ (下) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ (下)より
4061824309
No.12
(4pt)

殺人ゲーム。

辻村先生の作品を読むのは、今回で2作目。
以前読んだ、「冷たい校舎の時は止まる」と雰囲気の似たカンジの作品になってます。
静かで、薄暗い、少し緊張感のある雰囲気が感じられます。
iとΘによる殺人ゲーム。
心理描写も細かくて、作品に引き込まれます。
やっぱり、辻村先生の描く人物は、魅力的な人が多いです。
「蝿は殺してもいいけど、蝶はどうして殺しちゃダメなの?」
・・じゃあ、人は?
月子の性格がイマイチ好きになれなかったのと、若干ご都合主義の入った設定。
死んでしまった人に対する関心の薄さ。
納得いかない部分もありましたが、でも面白いです。
大好きな作家サンになりそうです。
子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3)より
4062760495
No.11
(4pt)

救いを求める自分を再発見してしまう小説でした。

デビュー作「冷たい校舎の時は止まる」で第31回メフィスト賞受賞した辻村深月の受賞後初作品の文庫版上下二巻の下巻です。
木村浅葱を操り、翻弄する「i」とは誰なのか? 下巻ではほぼ全ての謎が解けてエンディングを迎えます。
前作に引き続き、僕は謎が解かれたことにうれしさを感じる一方、再び「こんなに惜しみなくネタを使ってしまって、大丈夫なの?」と少々心配になりました。
この小説は、連続殺人事件を犯罪者と被害者の近親者の双方の立場から描いています。
僕は、どちらかというと一方の犯罪者、浅葱の立場から読みました。犯罪モノと言えば、被害者か、それを追う刑事の立場から読むものだと思っていた僕にとって、我ながら意外な読書となりました。
これは、辻村深月作品共通の独特な味わいであり、この小説の特色と言えると思います。この特色については、文庫の巻末でアニメーション監督の幾原邦彦が適切に解説しています。
悔しいけれど「月子が浅葱を救うことは出来ないのかな。」と思いながら読んでいた僕は、解説で述べられているように、僕も「誰かに救ってほしい。」と思っていることに思い当たりました。
子どもたちは夜と遊ぶ 下 (3) (講談社文庫 つ 28-4) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ 下 (3) (講談社文庫 つ 28-4)より
4062760509
No.10
(5pt)

読む人に切なさと希望をくれる物語

始まりは海外留学をかけた論文コンクール。狐塚と浅葱、選ばれるのは2人のうちどちらかと思われたが、
幻の学生『i』の登場で事態は大きく変化してゆく... 孤独と絶望が生み出す、悲劇のミステリー
わかりやすい、それでいて美しい文体は若い人々はもちろん世代を超えて多くの人に受け入れられるものだろう。
登場人物それぞれの立場からの視点が描かれているため非常に感情移入もしやすい。
また、現在起こっている様々な社会問題を明確な意味をもってストーリーに取り入れている点でも優れた作品であると思う。
この物語は思春期を経て大人になる子どもの不安定な心が繊細に描かれている。
帯には「辻村深月は、どうしてこんなにも僕たちのことを知っているのだろう」
という解説者の言葉があるが、まさしくその通りであると思う。
内容についてはネタバレをなくす意味でも書かないでおきたい。
個人的な感想としては、読む人に真摯に生きることの意味と希望を投げかけてくれている、そういう物語だと思う。
著者の作品全般に感じたことだが、著者にとっての"悲劇"の概念は他とは全く違うように思える。
悲劇は悲劇だけでは終わらない。必ずそこには救いもあるんだ、という著者の明確な意思を私は感じた。
辻村深月さんは人に"何か"を与えることができる素晴らしい作家だと思う。
これからも多くの心に残る作品を生み出してほしい。
子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3)より
4062760495
No.9
(4pt)

切なさと衝撃と・・・読み応え充分!!

「i」という謎の人物。その人物と会うことを切に望む木村浅葱。会うために
続けられる残酷なゲームの犠牲になる人たち。その内容はあまりにも衝撃的で、
読んでいてつらくなるほどだった。「ここまでしなけらばならないのか・・・。」
浅葱が持つ異常さには言葉もない。だが、同情する余地などないはずなのに、
彼の心のうちを知れば知るほど切ない気持ちにさせられていく。彼の生い立ちも
哀れだ。心を通い合わせていたはずの狐塚孝太や月子と、浅葱との関係も切ない。
だが、切ないばかりではない。ラストに待っていた真実には驚かされた。
ストーリーが立体的に組み立てられ、登場人物の描写もていねいで、文庫本上下
あわせて1000ページの大作だが長さをまったく感じなかった。幅も深みもある、
読み応え充分の作品だった。
子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3)より
4062760495
No.8
(4pt)

「i」は、誰なのか?

デビュー作「冷たい校舎の時は止まる」で第31回メフィスト賞受賞した辻村深月の受賞後初作品の文庫版上下二巻の上巻です。
主人公の一人であるD大院生の木村浅葱も学部生時代に応募した論文コンクールの優勝を匿名で受賞した「i」とは誰なのか?
物語は、まずこの論文コンクールの経緯が語られ、事件は、その二年後、浅葱たちが修士課程の卒業年度に再びネット上に現れた「i」によってゲームという形で始められます。
僕は講談社ノベルスで一度読んだのですが、木村と同様に翻弄され悔しかったので、もう一度文庫で読んでいます。それでも「i」が実際にどんな人物なのかを思い出せず、木村や、事件を追う坂本警視とともに、推理しながら上巻を読み終えました。
後の辻村深月作品でも二回ほど登場する秋山教授の冷静で中立、大人な態度は、読者である僕を客観的な立場に引き戻す役割を果たしましたが、だからと言って答えを教えてくれるワケでもなく、作中で秋山教授が語る恋愛関係での追う立場に置かれたように感じられ、ちょっと悔しいです。
一方のヒロインである月子へのもどかしさを募らせながら下巻へ読み進むことにします。
子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3)より
4062760495
No.7
(5pt)

ただ、涙

読み終わった後、泣けました。
悲しみ、嬉しさ、そういう類ではなく、
すべてに泣かされました。この本に。
魂を揺さぶるような、本当に考えさせられる本でした。
登場人物は、細かく描かれていて想像しやすく、
描写もわかりやすく風景を想像しやすい。読みやすかった。
内容が重いものであったけれど、読むのはとまらなくてどんどん物語に引き込まれていきます。
入り組んだパズルのようなしかけもあるのでアッと驚かされると思います。
これは一読すべき本です。本当に気に入りました。
子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3)より
4062760495
No.6
(4pt)

心の内側にある大事なもの

 辻村深月さんの作品はデビュー作の「冷たい校舎の時は止まる」と「ぼくのメジャースプーン」を読んで3冊目。「ぼくのメジャースプーン」のレビューにこの作品との関連性が書かれていたので続けて読了。
 上下巻に分かれていたので、今まで手を出さなかったのですがもったいなかったですね。「ぼくのメジャースプーン」に負けず劣らずの良作だと感じました。
 特に感じたのは個々のキャラクターの心理描写の掘り下げ具合。小説で登場人物のそれぞれを掘り下げていくとどうしても冗長になってしまうのですが、辻村さんの作品ではそれが実に巧みに描かれます。それぞれの感情の揺らぎと行動を残酷なまでの強いタッチで書きつづっていて、時に心にぐさりと刺され、時にじんわりとしみこんできます。
子どもたちは夜と遊ぶ(上) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ(上)より
4061824295
No.5
(4pt)

人物描写の裏と表に妙味あり!

同じ大学に通う、孤塚と月子のカップル、孤塚とルームシェアしている恭司、同じ研究室の同級生浅葱らの周囲に起こる事件を描いたミステリー長編です。メフィスト賞を受賞したデビュー作「冷たい校舎の時は止まる」は、高校生八人の学校生活、プライベートの両面から、周囲に認識されているステレオタイプな高校生像と、実際には傷ついたり、臆病だったりする一人一人を内と外から描いて人物描写を立体的にした作品でしたが、本作品は、その立体性をさらに徹底しているのが印象的です。特に秀才肌の主人公孤塚に対して、天才肌として描かれる浅葱が気に掛かります。例えば、難解な曲を弾きこなす天才ピアニストの努力というのは、演奏を聴いている素人には解りづらいし、解ってしまったらその演奏は失敗だと思いますが、この長編ミステリーで天才を演じる浅葱はどうなのでしょうか。工学の分野で陽の当たる道を突き進む天才に隠された影が気になりつつ、上巻を読み終えました。
子どもたちは夜と遊ぶ(上) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ(上)より
4061824295
No.4
(5pt)

これはこれは・・・

この著者は登場人物、一人一人に対しての背景を書くので物語に入り込みやすい。今回は余計に主人公(?)の過去については心締め付けられるものがあり、上下巻一気読みしてしまいました。ネタバレを書いてしまいそうなので率直に書かせていただきます。すごいっ!すごすぎる・・・。ミステリィとしても人間模様としてもどちらの観点から見てもよくできてる作品だなと感じました。是非一読あれ。最近のメフィスト賞受賞作家では一番じゃないかな。
子どもたちは夜と遊ぶ(上) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ(上)より
4061824295
No.3
(5pt)

ただ切ないだけじゃない

(最初に述べておきますが、「θ」の正体は作中ですぐに明らかになります。)上巻で長い殺人ゲームを読んできたが後半では犯人の心情の揺らぎがリアルに描かれています。何故か「i」の指定してくる人間は「θ」の周囲の人間ばかりだった。戸惑い次第に憔悴しきる「θ」。そんな彼が次第に心引かれていった女性・・・それは月子だった。『暗闇に蹲る僕を救ってくれるのはあなたの手のひらだけ・・・』だけど月子に思いは届かない。好きなのに。ようやく欲しいと・・・思ったのに。悲しいすれ違いが事件を結末へ導きます。切なすぎる恋の錯誤は涙モノで、「冷たい~」もそうでしたが、読んだあとも話の世界から暫く抜け出せません。最終的にハッピーとは言えないかもしれません。心温まる話ともいえないでしょう。ですがやがてじんわり、ゆっくりと浸透し、心の中に残る作品です。
子どもたちは夜と遊ぶ (下) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ (下)より
4061824309
No.2
(4pt)

ファンはくじけず!(笑)

前作「冷たい校舎の時は止まる」よりは1冊少ない上下巻発行。大学に通う月子・弧塚・浅葱。秀才といわれてきた弧塚と浅葱が挑んだ論文コンクール。最優秀はどちらかの手に渡ると思われていたが、なんと選ばれたのは「i(アイ)」という謎の人物。「i」の正体を突き止めるうち、浅葱は「i」が昔生き別れた兄の「藍」だと知る。そして兄に会うために始まった残酷で悲しい殺人ゲーム。浅葱は兄に会うことが出来るのか。とても繊細に描かれています。ただ、上巻で飽き始めてしまうかもしれません。色々な人が出てくるし、この作品でも過去と現実を行ったり来たりします。辻村先生だなぁ・・・と思わせる箇所も多々ありますが、やはり注目すべきは浅葱君の過去。心理的描写がとても丁寧なので読んでてつい感情移入してしまいます。下巻では驚くべき事実と涙を誘うシーンが盛り込まれています。ただの殺人劇ではない、悲しい恋愛物語を是非読んでください!!
子どもたちは夜と遊ぶ(上) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ(上)より
4061824295