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バジャーズ・エンドの奇妙な死体



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【この小説が収録されている参考書籍】
バジャーズ・エンドの奇妙な死体 (創元推理文庫)

バジャーズ・エンドの奇妙な死体の評価: 3.75/5点 レビュー 4件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.75pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(3pt)

レトロな英国ユーモア・ミステリ、安定の質です

英国南東部の海辺にあるバジャーズ・エンドの村、そこに建つリゾート・ホテル、ペニーフットを舞台にしたユーモア・ミステリ第2弾です。1作目と同様、ホテルのオーナー、セシリーが探偵役で、いつもの個性的なレギュラー・メンバーたちが登場します。今回はセシリーの親友でホテルの仕事も助けているマデラインや下働きのイアンが容疑者になって警察に連れ去られてしまい、セシリーは家族同様に思っている彼らを助けるため、大活躍します。

いかにも英国的でレトロなミステリはアガサ・クリスティ以来で久しぶりだったせいか、1作目はなつかしくも新鮮に感じましたが、2作目は正直ちょっとマンネリ感が。特にセシリーが堅物のきまじめな支配人バクスターに葉巻をねだるシーンなど。セシリーには”女性はこうあるべき”または”女性はそんなことをするものではない”という時代特有の旧い考えを打破したいという意図があるのですが、このやりとりが本当に何度も何度もでてくるので、またか・・と飽きてしまいました。1作に登場するのはせいぜい2回程度にしてもらいたいですが・・3作目以降も同様に繰り返し出てくるのかな。

とはいえ、今回はセシリーが犯人と鉢合わせして命を狙われ、あわや・・というスリリングなシーンもありますし、展開はなかなかのものだったと思います。口は悪いがかわいげのあるメイドのガーティの妊娠騒ぎもあり、当時の女性の立場や倫理観がうかがえたり、村人と都会から入ってきた人間との軋轢や、まだまだ根強かった階級意識など、1900年代初頭の英国の雰囲気がいっぱいです。続けて読んでいきたいです。
バジャーズ・エンドの奇妙な死体 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:バジャーズ・エンドの奇妙な死体 (創元推理文庫)より
4488253032
No.3:
(3pt)

この時代の雰囲気を楽しめてつまらなくは無かった。

表紙のデザイン に惹かれて買ったケイト・キングスバリーの「バジャーズ・エンドの奇妙な死体 」を読み終えました。

内容紹介より。
ここはペニーフット・ホテル。
鄙びた田舎の村パジャーズ・エンドにひっそりと建つ、紳士淑女ご用達の隠れ屋だ。ところがそのジャーズ・エンドで、灯台建設の現場監督が不審死。静かな村での事件は、ただでさえホテルには痛手なのに、そのうえホテルの関係者がふたりも疑われているとあっては、見過ごすわけにはいかない。メイドの妊娠騒ぎに友人の恋愛騒動、内憂外患をかかえ、亡き夫から受け継いだホテルを気丈に切り盛りするセシリーは、堅物で忠実な支配人バクスターの心配をよそに調査を始める。

こういうのをライトミステリーというのかしらね。
ツラ、ツラーっと読めて、これといった感想も無いが、この時代の雰囲気を楽しめてつまらなくは無かった。
それに女性作家の書いたものなのでどぎつい描写もなくのんびりゆったり読めました。
でももう少し緊迫感のあるものも読んでみたいなあ。
バジャーズ・エンドの奇妙な死体 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:バジャーズ・エンドの奇妙な死体 (創元推理文庫)より
4488253032
No.2:
(5pt)

厄介な心配事ばかりでも最後には必ず温かな情感に包まれる人情ミステリー第2弾。

今から100年前20世紀初めのイギリスの静かな海辺の田舎町バジャーズ・エンドを舞台に、上品な宿ペニーフット・ホテルで夫亡き後女主人として旅館業を営む素人探偵セシリーの活躍を描く大人気英国人情ミステリー第2弾です。まず、こんなに早い間隔で2作目が紹介されるのは最近では珍しい事で、本書は出版社の自信と意気込みを感じさせる期待通りの素晴らしい出来だと思います。今回もシリーズの魅力である女主人セシリーを初めとする個性的なレギュラー陣が、さまざまな謎にぶつかり悩みながら自力他力でどうにか解決して行きます。
田舎町バジャーズ・エンドで灯台建設に携わる関係者が二人続けて謎の不審死を遂げる。検死の結果毒殺と判明し、最初に薬剤を調合するホテルの装花係マデラインが、続いて被害者と喧嘩騒ぎを起こしたホテルの元ボーイのイアンが共に疑われ警察に拘留されてしまう。静かな田舎町とホテルの危機を放っておけない女主人セシリーは身の危険も省みず厳格な支配人バクスターの反対も押し切って奇妙な事件の調査に乗り出して行く。
今回の騒動は、陽気な催し物担当フィービが謎の男性客からしつこくつきまとわれ嫌で逃げ回る騒ぎ、下品なガラのメイドのガーティーが恋人イアンのせいで妊娠したのではと悩んでメイド頭のミセス・チャッブに相談し怪しい宿泊客の黒衣の未亡人に助けられる大騒ぎと、殺人事件の謎に負けず劣らず結末が大いに気になります。進歩的なセシリーは女だてらに葉巻をバクスターにせがんで嗜みながら、今回耄碌爺さんのフォーテスキュー大佐からヒントを得て名推理と動物的勘で真犯人に迫ります。彼女は警察を全く頼りにせず手掛かりを追い無茶をしまくり大ピンチに陥りますが、頼りになるバクスターが駆けつけ間一髪で九死に一生を得る場面が手に汗握る最大の読み所です。厄介な心配事ばかりでも最後には必ず温かな情感に包まれる人情ミステリーに今後も期待しましょう。
バジャーズ・エンドの奇妙な死体 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:バジャーズ・エンドの奇妙な死体 (創元推理文庫)より
4488253032
No.1:
(4pt)

村で起きる、不審死

1906年、イギリス南東海岸の村にあるペニーフット・ホテルは
都会の上流階級の人々が訪れるお忍びの場として人気を得ていた。
オーナーのセシリーは、夫を亡くして間もない未亡人。
堅物の支配人バクスターや
ホテルの企画を担当するちょっと見栄っ張りなフィービ、
不思議な力を持つ装花係マデラインらといった友人たちととともに
ホテルの運営に心を砕いていた。
しかしホテルで起こった事件(前作)が解決したのもつかの間、
今度は村で不審死が続き、しかも容疑者としてマデラインの名があがり
セシリーは友人とホテルを守るため、事件の捜査を開始する。
ゆったりした雰囲気と、つぎつぎ起きる事件、
個性的な登場人物がおりなす絶妙な人間関係が楽しめるミステリです。
今回の事件は、村で起きた不審死。
建設予定の灯台とは関係があるのか?
ホテルに滞在している怪しげなお客さまとは?
ホテルのメイドの妊娠騒動の結末は?
などなど事件も人間関係も、今回も盛りだくさんでした。
バジャーズ・エンドの奇妙な死体 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:バジャーズ・エンドの奇妙な死体 (創元推理文庫)より
4488253032

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