終戦のローレライ

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評判

終戦のローレライの評価:

4.45/5点 レビュー 177件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.45pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全197件 61〜80 4/10ページ
No.137
(5pt)

これが福井ワールドだ

映画化を前提に「第二次大戦」と「潜水艦」と「女」をテーマにして書いた小説とのことで、当初はなんとなく本のタイトルから敬遠していましたが、「亡国のイージス」で福井ワールドに魅せられ続けて読みました。 「亡国のイージス」は僕にとって初めての福井作品だったため上巻の物語の伏線の冗長さに苦しんでだいぶ時間がかかった(上巻だけで2週間ほど)のですが、今回は面白くなることがわかっていたので4巻一気に読みました。 結果、「亡国のイージス」以上にめちゃめちゃ面白かったです。 ストーリー展開や登場人物の魅力度がこの小説を面白くしているのはもちろんですが、最終巻の戦後復興の歴史の描写に作者のメッセージが感じられ、ただのエンターテイメント小説にはない読後感を味わえます。 もう、福井作品は全て読破することに決めました。
終戦のローレライ(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ(1) (講談社文庫)より
4062749661
No.136
(5pt)

おもしろかった。必読です

 おもしろかった。必読です。  さすがにこの作品レビューが山のように書かれているので、今更書くことはないのですが、一つだけ。  映画版と小説版(制作の経緯を踏まえて、あえて原作と呼ばず、小説版と呼ばせていただきます)を比べたとき、映画版は話を端折り過ぎて、キャラクターを殺しているという意見にはものすごく同意できます。いくら、尺の都合があったとしても、もう少しどうにかなったのでは、という思いがあります。  ただ、キャラクターの描き方という点で、100%小説版が勝っているかと言うと、そうとも言い切れないところがあるような気もします。小説版の折笠やパウラのキャラクターの描き方は行き過ぎの感があり、ロボットアニメならともかく、第二次大戦の潜水艦モノとしては、どうかな? 思うところもあります。でも、ま、そんなことは誤差の範囲で、この小説の素晴らしさを損ねる程にはいたりません。  本当に、おもしろかったです。
終戦のローレライ(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ(1) (講談社文庫)より
4062749661
No.135
(5pt)

良かったです。

人肉食べたら心が歪むよな。。。戦争の惨さなどを知ることができ、私を含む戦争を知らない若い人に読んでもらうのがベストだと思う。・・・この時代に生まれなくて良かったと実感しました。
終戦のローレライ(4) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ(4) (講談社文庫)より
4062750031
No.134
(5pt)

もう最高。

本当にいい本にめぐり会えたと思う。この際、この本のSF性だとかありえなさなんて毛ほども気にならない。誰がなんと言おうと、私はこの本の支持者でありたいと願う。ただそれだけ。
終戦のローレライ 下 Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ 下より
4062115298
No.133
(5pt)

戦後を考える

元々映画のシナリオ用に作成された本”終戦のローレライ”ですが、読み終わった後、戦後60年が経とうとしている今に戦争が何もよいものを生み出さないことを改めて考えさせられました。戦後60年と言えば、なんとなく聞こえはよいですが、よく考えるとそんなに遠い昔じゃないですよ。戦争自体の話は、大人達から聞かされたわけではありませんが、自分が小さい頃に東京の従兄弟に合いに行った時に白い軍服のような衣装を着た傷痍軍人を微かに見た記憶があります。そんな時、母は『目を合わせてはいけない』と臭いものに蓋をするかのようなな態度をとっていましたが、小さな心に傷痍軍人を植え付け、戦争というものをリアルに感じた少ない瞬間でありました。2005という年号は、日本が戦争やっていたと感じる年号ではなく戦争を感じる瞬間も現実的に減り、作者も言っているように関ヶ原の戦いと第2次世界対戦が同様に扱われようとしている現代、戦後を感じた世代がなんらかの掲示を示す必要があると思います。本作『終戦のローレライ』を読み終わった際に感じたことは、なんの意思を持つこともできない時代に精一杯生きた人達の上に今の生活が過ごせる自分がいて、何を感じ、何を思うのか、何をしてるのか?ということです。何にも変えられない、何にもできない自分が何をすべきかさえも具体的考えられない自分が腹ただしくもあり、何も始めようとしない自分自信に悲しくなりました。”伊507”は架空の潜水艦ですが、実際に戦地にいった軍人が、自分のこと、家族のことをどれほど考えながら死んでいったのか。戦後60周年を考えさせる本として、私の心には相当響きました。読んでいない人は、DVDからでも本からでも本作を見ることで何か感じられると良いなとおもいます。(お前の感性レベルが低いと言われるとそれまでですが…)本作に何度も歌われる”椰子の実”を”伊507”の乗員並びに戦争でなにかしらのキズを持った人に送りたい。♪名も知らぬ 遠き島より 流れゆく 椰子の実 ひとつ………。
終戦のローレライ(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ(1) (講談社文庫)より
4062749661
No.132
(5pt)

このようなすばらしい作品に出会えるから、読書はやめられない

第24回吉川英治文学賞受賞2004年度 このミス2位、文春2003ミステリーベスト10で5位。1945年8月、終戦を間近に控えた日本では、未だにあるべき終戦の形が見えないでいた。そのさなか、「我々は見つけなくてはならない。空前の飢餓に耐え、なお人にあり続けられる尊厳の在り所を。日本民族を百年先まで生きながらえさせる方法を」と語り、在るべき日本人の姿を取り戻すため、「国家の切腹」を断行しようとする浅倉。そして、終戦後のソ連との関係をにらみ、在るべき終戦の形を模索し、かつ「ローレライ」を手中に収めようとするアメリカ。様々な思いが交錯し、戦争の勝敗とは無関係に、広島・長崎よりも多くの日本人の命が、無駄に失われようとしていた。傷だらけの伊507はこれを阻止することができるのだろうか? 先に書いた「亡国のイージス」だが、私にとっては文章を読みづらく感じ、世間の評判ほど面白いとは思わなかった。しかしながら、私と同様の感想を持った方も、心配することなく是非購入して頂きたい。序章は、前作同様若干読みがたいが、ここをすぎるとあとは本を置くことが困難になる。この本を読んでいると、頭の中を「椰子の実」のフレーズが流れ続ける。私事ではあるが、後半部分を列車内で読むハメとなり、涙をこらえるのに相当苦労した。特に後半は、周りに人がいない静かなところで本作品を読むことをおすすめしたい。 本作品が単なる「冒険小説」であるから。第5章までで終わりでよい。しかし、あえて「終章」として文章を追加したところに、作者の、現代社会を生きる我々に対する強いメッセージが感じられる。この「終章」により作品に奥行きが出るとともに、より鮮烈な読後感を得ることができると思う。 このようなすばらしい作品に出会えるから、読書はやめられない。久しぶりに読書の喜びを実感できた作品であった。
終戦のローレライ(4) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ(4) (講談社文庫)より
4062750031
No.131
(5pt)

圧倒的な文章力

yossuie315さんそれは「威嚇で攻撃されても必死でついてくる折笠達の態度に、艦長がただならぬ雰囲気を感じたから」でしょう。そして折笠達が乗り込んだ後の事件以降は、ウェークを出航した時とは状況が変わっているんですからなんら不自然な状態ではないと思うますよ。一応私なりの意見を答えましたが、ココは質問をする場所ではないのでヤフーの掲示板等で質問はしましょうね。さてさて本の感想ですが、とにかく熱いです!最近村上春樹系の、非常に温度が低く淡白な小説が増えている気するので久しぶりに心を熱くする小説にあえて、本当に嬉しいです。設定の面白さもさることながら、圧倒的な文章力が、読む者に大きな感動とスケールの大きさを感じさせてくれます。よほどの軍事・戦争オタクでなければ、必ず満足できる作品だと思います。
終戦のローレライ(4) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ(4) (講談社文庫)より
4062750031
No.130
(5pt)

素晴らしい

この作品は、潜水艦を舞台にした作品で、時期的には第二次世界大戦末期の物語です。1巻はまだ序章で、物語の全体像が掴めないので少し読みにくく感じるかもしれませんが、読み進めれば大丈夫です。素晴らしい物語に引き込まれるはずです!
終戦のローレライ(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ(1) (講談社文庫)より
4062749661
No.129
(5pt)

圧倒的

全巻を通して言えるのは、
まず圧倒的。とにかくすごい。
この物語に主人公はいない。
とにかく全員の描写がある。
作中に出てくる人物全てが語り、行動し、
それぞれの道を選びとってゆく。
それぞれの生き様が、濃密な文章によって描かれているから圧倒的。
ただベタ褒めはできない。
たしかに素晴らしい作品だが、読んでも損はないしむしろ読むべき作品だが、
世の中にもっといい作品はいくらでもある。
時間がない人や、文章の硬質さが肌に合わないと思った人、などは、
値段もそれなりにつくので熟考して買うかを決めるのがよいと思う。
圧倒的で、おもしろい。
なおかつ、戦争について考えるよい機会ともなる本ではないかと思う。
終戦のローレライ(4) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ(4) (講談社文庫)より
4062750031
No.128
(5pt)

夏の夜止まらずページをめくっていました。

ハードカバーのやつを去年の夏に購入し読みました。物語は終戦の年である1945年の7月の下旬あたりから始まります。話としてはそれぞれ重い過去をもった軍人達が一隻の潜水艦に集まり様々な危機を乗り越えていくというものです。と言っても決してそれだけでは終わらないドラマがこの本に隠されています。映画版共々賛否両論見受けられますがエンターティメント作品として十分秀作と言える出来です。自分はこの作品を賞賛します。お勧めの海洋戦記小説です。
終戦のローレライ(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ(1) (講談社文庫)より
4062749661
No.127
(5pt)

冷めない興奮

読後3日間、色々な意味で本書の余韻が抜けませんでした。私は著者である福山晴敏氏について何も知らなかったのですが、「人生の中で、この本に出会えて良かった」と感じ、この作品を是非色々な人に勧めたいと思います。本の内容に関しては敢えて触れませんが、数え切れない登場人物が数え切れない思いを錯綜させる姿、その一つ一つを決してなおざりにしない著者の真摯な姿勢がとても印象的で好感的です。あまりの長さに読んでいて苦になってしまう人がいるかもしれませんが、それを補ってあまりある登場人物達の迷いと決意と行動とが、思わず彼らに感情移入せずにはいられない魅力を放っています。そうしたら、あとは一気に読み終えるだけでしょう。戦争とは、平和とは何か。日本とは、国家とは何か。生とは、死とは何か。重くなりがちなテーマ(実際重いですが)と問題を提起しながら、きっちりエンターテイメント性を持っているのもまた本書の魅力の一つ。著者の戦争観に関して思うところがある人も、一度読み終わった後、きっと時間を置かずにまた隅から隅まで一読したくなるほど、内容の詰まった作品です。
終戦のローレライ 上 Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ 上より
406211528X
No.126
(5pt)

映画版は忘れましょう・・・

話題作ですので、映画「ローレライ」をご覧になった方も多いかと思います。初めにお断りしますと、映画と小説はまったくの別物です。映画のなりたちは、解説本に書いてありますが、要するに樋口版「ローレライ」と福井版「ローレライ」という関係です。映画は小説の面白い部分をばっさりと切り落としてあり、アッケラカンとしすぎています。映画だけご覧になった方は非常にもっいない。小説版を読むことを強くお奨めします。さて、肝心の中身ですが、ドイツの秘密兵器が超能力をもった少女で、潜水艦に閉じ込められた彼女を救出し、その能力で米軍太平洋艦隊と戦っていく、という荒唐無稽かつオタクでもハズかしがるだろう狙いすぎの設定の話です。しかし、馬鹿馬鹿しさを作者も読者もわかっていながら、共犯関係をもって楽しむというのが、この小説の楽しみ方です。ですからもちろん、設定はとてもリアリティをもたせています。登場人物はみな背負っている暗い過去がきちんと書き込まれています。主役メカの潜水艦も鹵獲兵器という以外は何の特徴もない、ただの潜水艦です。そこを苦心して戦っていく姿にカタルシスがあります。導入部分は一見とても重厚で暗い話なのですが、読んでいくうちに前記の少女がでてきたり、登場人物たちが熱く語りだしたりと「そういう」話なんだということが納得できてくると思います。戦闘シーンでのハラハラドキドキ感や最後まで息もつかせない展開はエンターテインメントとして文句なく傑作と言えます。ただ、これをもって日本人としてのアイデンティティ云々というのは考えすぎでしょう。難しいことはぬきにして、とにかく楽しむ1冊です。なお、福井作品の常として、導入部分が長いです。ご注意を。
終戦のローレライ 上 Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ 上より
406211528X
No.125
(4pt)

違うパターンも読みたい

とりあえず読んでみて下さい。(レビューではなく愚痴です)ローレライだけを読まれた人は、またかという感想は無いのかもしれませんが・・・心を閉ざした青年、熱い中年、美少女(超能力)、展開も・・・そろそろマンネリなのかな。比較しなければ面白いです。映画化を意識して書かれているからか画像が浮かんでくるし、個々の人物は良く描かれてるし、泣かせ処は、ちゃんとあるし・・・でも他のパターンを読んでみたい
終戦のローレライ(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ(1) (講談社文庫)より
4062749661
No.124
(5pt)

感動の作品!

泣けた。とにかく泣けた。戦争は悲惨だ。生きることの意味も、死ぬことの意味も分からぬまま、次々に消えていく命。大切なものを守るために、男たちは戦う。自分たちの思いが未来につながるという希望を胸に、男たちは戦う。何のために始めた戦争なのか?止めることは出来なかったのか?様々な思いが胸をよぎる。多くの犠牲により守られた日本という国家。果たして今の日本は、その数々の犠牲になった命に対し、恥ずかしくない国家だと言えるのか。そう思ったとき、涙があふれた。いつの世も無くならない戦争。これだけ戦争を繰り返しても、まだ足りないというのだろうか。改めて「平和」という言葉の、重さを感じた。
終戦のローレライ(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ(1) (講談社文庫)より
4062749661
No.123
(5pt)

このようなすばらしい作品に出会えるから、読書はやめられない

第24回吉川英治文学賞受賞2004年度 このミス2位、文春2003ミステリーベスト10で5位。1945年8月、終戦を間近に控えた日本では、未だにあるべき終戦の形が見えないでいた。そのさなか、「我々は見つけなくてはならない。空前の飢餓に耐え、なお人にあり続けられる尊厳の在り所を。日本民族を百年先まで生きながらえさせる方法を」と語り、在るべき日本人の姿を取り戻すため、「国家の切腹」を断行しようとする浅倉。そして、終戦後のソ連との関係をにらみ、在るべき終戦の形を模索し、かつ「ローレライ」を手中に収めようとするアメリカ。様々な思いが交錯し、戦争の勝敗とは無関係に、広島・長崎よりも多くの日本人の命が、無駄に失われようとしていた。傷だらけの伊507はこれを阻止することができるのだろうか? 先に書いた「亡国のイージス」だが、私にとっては文章を読みづらく感じ、世間の評判ほど面白いとは思わなかった。しかしながら、私と同様の感想を持った方も、心配することなく是非購入して頂きたい。最初の51ページ(序章)は、前作同様若干読みがたいが、ここをすぎるとあとは本を置くことが困難になる。ただし1000ページを超える本作品を一晩くらいの徹夜では読み終わらないと思うが・・・。この本を読んでいると、頭の中を「椰子の実」のフレーズが流れ続ける。このようなすばらしい作品に出会えるから、読書はやめられない。久しぶりに読書の喜びを実感できた作品であった。
終戦のローレライ(3) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ(3) (講談社文庫)より
4062750023
No.122
(5pt)

読書の喜びを実感できた作品

第24回吉川英治文学賞受賞2004年度 このミス2位、文春2003ミステリーベスト10で5位。
本作品をまだ読んでいない方のためにあえてジャンルを分けると、「女王陛下のユリシーズ号」に代表される、「海洋冒険小説」というのが一番近いだろうか?(異論もあると思うが・・・)。しかし、戦争の意味を我々に問いかけ、閉塞した現代社会へエールを送る本作品は、そのジャンルにとどまることのない大作である。 1945年8月、終戦を間近に控えた日本では、未だにあるべき終戦の形が見えないでいた。その中で、ドイツが開発した秘密兵器「ローレライ」の存在が明らかとなり、一足早く敗戦したドイツから、「ローレライ」が極秘裏に日本に運ばれることとなる。本編中で主人公・折笠征人の叫ぶ、「戦争だからって、なんでも許されるわけじゃないでしょう」ということが、本作品のメインテーマのひとつであろう。 先に書いた「亡国のイージス」だが、私にとっては文章を読みづらく感じ、世間の評判ほど面白いとは思わなかった。しかしながら、私と同様の感想を持った方も、心配することなく是非購入して頂きたい。最初の51ページ(序章)は、前作同様若干読みがたいが、ここをすぎるとあとは本を置くことが困難になる。(ただし一晩くらいの徹夜では読み終わらないと思うが・・・)このような素晴らしい作品に出会えるから、読書はやめられない。久しぶりに読書の喜びを実感できた作品であった。
終戦のローレライ(2) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ(2) (講談社文庫)より
4062749718
No.121
(5pt)

生かされている自分

僕がこの作品で一番感動したのは終章です。これは必読です。
蛇足だという意見もありますが、僕は涙が出そうになりました。
終章は「伊507」から脱出して生き残った征人とパウラのその後の人生と、日本が戦後辿ってきた歩みが話の中心になります。
征人は幸福を得るたびに肩の重石が増える思いを味わい、自分がただ生きているのではなく、生かされている身である事を自覚して苦しそうな顔をします。
命を犠牲にして、若い自分達を生かしてくれた「伊507」の乗員に対し、申し訳なさでいっぱいになるのです。
征人は晩年「せっかく与えられた自由を腐らせてしまったのかもしれんな…」とつぶやきます。
見せかけだけの豊かさを手に入れ、利己主義、拝金主義が蔓延する堕落した戦後日本を思い、「子に誇れる国をつくれ」と言って死んでいった上官との約束を果たせなかった事に涙を流し、日本の未来を託して死んでいった人達に詫びます。
僕は自分自身を振り返り、いたたまれない気持ちになりました。
僕が生まれてきた時、日本は既に経済大国で、何不自由なく育てられ、戦争や飢餓とは全く無縁の生活を送ってきました。
この豊かさを当たり前のように享受し、何の疑問も持ってきませんでした。
しかし、我々が今こうして生きていられるのは、先人の尊い犠牲の上にあるのです。必死で日本を守ろうとしてくれた人達によって生かされているのです。
その事に改めて気づかされました。
彼等が命がけで守ろうとしたもの、未来へ伝えたかったもの、それらを今の日本人は受け止めているでしょうか?
それを思うと申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
せめて、今も生きている祖父・祖母達に対して感謝の念を伝え、多くの犠牲者に哀悼の意を表したいと痛感しました。
それは日本人として当然の責務だと思います。
娯楽小説ですが、多くの事を考えさせられる名作です。
終戦のローレライ(4) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ(4) (講談社文庫)より
4062750031
No.120
(5pt)

よかったです

1巻のはじめはとっつきにくかったのですが、そこを越えればあとは…って感じです。登場人物をここまで書きこむとまあ、4巻はしょうがないなって思いました。終章もいいと思います。征人とパウラの2人の子供達の名前(真史と徳子)は、パウラの兄と艦長、掌砲長から1文字いただいたのかな?
終戦のローレライ(4) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ(4) (講談社文庫)より
4062750031
No.119
(5pt)

質も値段も文句なし

数百冊と本は読んできた。面白い作品も沢山あった。それでもこれだけの量に質が伴う作品、上下合わせればいい値段になるも読後全く気にならなかった作品は本書を含めて片手に余る。上下を考慮しての値段設定とは思うが同程度のボリュームの本と比較してもこの低価格はうれしい。量で2分の1以下、質が100分の1以下それでいて超高額駄作ばかりが目立つ中自信を持って推薦できる作品。
終戦のローレライ 上 Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ 上より
406211528X
No.118
(5pt)

すごい量なのにとても読みやすかった

数百冊と本は読んできた。面白い作品も沢山あった。それでもこれだけの量に質が伴う作品、上下合わせればいい値段になるも読後全く気にならなかった作品は本書を含めて片手に余る。上下を考慮しての値段設定とは思うが同程度のボリュームの本と比較してもこの低価格はうれしい。量で2分の1以下、質が100分の1以下それでいて超高額駄作ばかりが目立つ中自信を持って推薦できる作品。
終戦のローレライ 下 Amazon書評・レビュー: 終戦のローレライ 下より
4062115298