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千里眼 岬 美由紀
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千里眼 岬 美由紀の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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さて、舞台はニューヨークへ! 事態は思わぬ展開に。李と岬、まだ理解しあえない中で あの事件が起こる。 深いところにある志は同じでも、見えるところや見せ方がちがうふたり。 救済のために自分を差し出す『李』、それを救出に向かう『岬』。二人を利用するメフィストの『ダビデ』。 そんな非日常の緊急事態と並行して『嵯峨』の「日常」の地道なカウンセリングは進む。この物語には 主役も脇役もない。だれもが主役でだれもが脇役になる。 状況を複眼で観察して、描写する作家・松岡圭祐の本領発揮です。 ディズニーランドでの 李 と 岬 の静かで余韻を残す別れ。千里眼シリーズの中でも、 『メフィストの逆襲』とこの本の2冊は傑出しています。 P.S. ...実は、ディズニーランドで 李 が一番関心を示した アトラクション。 あれには 私もこみ上げてくるものがあったんです。 | ||||
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発表の直後に金正日が拉致を認め、北朝鮮の卑劣な数々の行為に世間の怒りが頂点に達したため、北朝鮮工作員を善玉として描写した本書に対する一般の評価が下がってしまったように感じる。臨床心理士に対する世間の興味を非常に高めた作品だったのだが、この一件により臨床心理士の能力も眉唾になってしまった。 実際の北朝鮮の行動とは完全に切り離して、純粋なエンターテイメント小説として読んで欲しい。現実世界を正しく認識できなかったからといって、本書の評価を著しく低く見るのは不公平であろうし、それが故に読まなかったりすると、結果として損をすることになると思う。 頭を冷やしてご一読されることをお薦めします。満足できる作品です。 | ||||
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メフィストの大物ダビデが初登場。本気とも冗談ともつかない言動で、美由紀 同様、読者も煙に巻く、底の見えないキャラクターが良く効いています。 本作では、美由紀が酒に酔ってダンスをするシーンや、松岡氏の著書「千里眼」 を手にとって批評するシーンなど、サービス精神旺盛なところも見せてくれます。 特に「千里眼」批評のくだりは必見。美由紀とダビデの口を借りてモノ申す松岡氏 のメッセージが聞けます。 また、後半の同時多発テロの部分はいいとして、最期の某国外シーンは現実離れ しすぎかもしれませんね。でもそれがラストのTDLのグッとくるシーンに繋がる ので、やっぱり必要なのかも。 | ||||
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この作品、確かに面白い。 これまでの千里眼シリーズとは異なり、ユーモアのセンスを持ったダビデという敵とも味方ともつかない男が出てくるが、それがまたいい味を出している。 岬美由紀の深層心理も明らかになり、それを彼女自身が自覚することで、彼女は大きく成長した。同僚の嵯峨敏也の成長もまた描かれる。千里眼シリーズのファンならば、「千里眼 メフィストの逆襲」とともに一読の価値はあるだろう。しかし、この作品では米同時多発テロが描かれている。しかも、作者はその事件とほぼ同時進行で原稿を書いていたという。これはあまりにも不謹慎ではないだろうか。少なくとも私自身は、作者に対して大いに反感を抱いた。 それでもこの作品を面白いとは感じるが、この作品は、私が作者の執筆姿勢に疑問を抱く一因となったものである。 | ||||
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「メフィストの逆襲」の後編ですが、二冊で一つの話です。片方だけでは意味がありません。終盤のTDLの場面に、この本の刊行の三ヵ月後に起きることに寄せる期待がこめられていたと思います。 | ||||
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上巻である「千里眼 メフィストの逆襲」の続きなので、そっちと併せての評価となる。このシリーズは最近、やや対象年齢の低年齢化がみられ、TVドラマのパロディ的描写があったりとやや精細に欠いていたが、この作品では人物も生き生きとしたうえに、サスペンスの現実的な緊張感もあり、「ミドリの猿」以来ひさしぶりに楽しめる作品になっている。メフィストの新しいキャラクター、ダビデのユーモアもわりと品がよく作品に溶けこんでいる。以前の作品に引きずられすぎていた最近のシリーズ作とは一線を画し、新しい生命を得た感じのする傑作サスペンスに仕上がっている。 | ||||
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