一刀斎夢録

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一刀斎夢録の評価:

4.29/5点 レビュー 121件。 A ランク

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平均点4.29pt

Amazonレビュー一覧

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全99件 41〜60 3/5ページ
No.59
(4pt)

なぜ...鉄之助

結局、鉄之助をやっちまったのはよう、おめぇさんの本能じゃねぇのかよ、斉藤さんよう...

斉藤が鉄之介の不利な位置に腰を下ろした時点で、鉄之介は死を覚悟したのではないか。斉藤も切られたいとはいうくせに、無意識に有利な位置に腰を下ろした時点で、真の斉藤自身を達観したのではないのか。

読解力がなく、斉藤がなぜあそこで奥義を極め、それが梶原に伝播したのか、読み解くことができませんでした。無想転生の境地がそこにあったのでしょうか。

史実では、鉄之介は明治10年に死んでるみたいだし、斉藤も西南戦争に参加したし、燃えよ剣では斉藤が鉄之介役で土方の伝令を務めてるしで、そんなとこから作者の妄想が膨らんだような気はします。
一刀斎夢録 下 (文春文庫 あ 39-13) Amazon書評・レビュー: 一刀斎夢録 下 (文春文庫 あ 39-13)より
4167646129
No.58
(5pt)

鬼に憑かれた斎藤一も、人の子だった

鬼神のごとく100では足りない人斬りをした斎藤一。幕末、明治、大正と三の時代を生き抜いた彼が、御家人として駆け抜けた時代の肯定を見つつ、子弟たる大正の申し子を葬る切なさが遣り切れない作品。
一刀斎夢録 下 (文春文庫 あ 39-13) Amazon書評・レビュー: 一刀斎夢録 下 (文春文庫 あ 39-13)より
4167646129
No.57
(5pt)

歴史小説の醍醐味

新選組三部作の第一作「壬生義士伝」を妻子を養う父親の物語とすると、「一刀斎夢録」は親と子の物語。
ただし、親といっても、血縁の親と、親のように慕われる他人、の両方が描かれています。
「鉄道員」、「壬生義士伝」と、読者の感動と涙を湧き起こす浅田次郎の本領発揮といえましょう。

司馬遼太郎、浅田次郎のように資料を徹底的に読み込んだ上でフィクションを構成してこそ歴史小説だと思います。その点、大河テレビでは歴史的事実とは異なると思われるようなシーンが見られるのには困ったもので、最近では、「龍馬伝」での岩崎弥太郎の描き方など。

龍馬暗殺について、「壬生義士伝」「一刀斎夢録」ともに通説と異なります。龍馬とともに遭難し、事件について語った後に亡くなった中岡慎太郎の証言との整合性も、中岡が犯人の顔を知らず、事件時の記憶が混乱していた、と考えれば、「なるほど」と思わせる説得力があります。

新選組三部作の次に、「一刀斎夢録」にも登場する西郷隆盛をめぐって、人斬り半次郎こと中村半次郎(桐野利秋)を主人公とする作品も読みたくなりました。明治維新後、桐野少将が住んだ屋敷が後に岩崎家の湯島本邸(現旧岩崎家邸庭園)となっています。本郷台地の西、富坂に住まう一刀斎と、東の湯島の半次郎で本郷台シリーズというのも一興かもしれません。
一刀斎夢録 上 Amazon書評・レビュー: 一刀斎夢録 上より
4163298401
No.56
(5pt)

ツンデレオヤジ録

壬生義士伝でも語り手の一人として登場した斎藤一が今度は唯一の語り手として語りに語る。
時系列的には壬生義士伝で子母澤寛がインタビューを重ねる前のことのようで、永倉がまだ生きているし、斎藤も体を壊していない。

壬生義士伝でも、敬愛する吉村貫一郎相手に素直になれないツンデレっぷりを散々示してくれた斎藤は、本作においても全く同様で、これはもう、凄い。充分に萌えられます。そしてその素直になれない斎藤が小さな幸福を素直に受け止められるようになる理由が最後に描かれますが、これはもう壮絶です。

ところで作中各所から感じられるのは作者浅田次郎の土方への思い入れ。これは壬生義士伝でも輪違屋糸里でもそうでしたが、本作ではさらに強烈。土方が郷里を訪ねるシーンなどちょっとくどすぎるのではないかという程。素直になれないという意味では、素直に土方を正面から書こうとしない浅田次郎も同じなのでは、とちょっと思います。
一刀斎夢録 上 Amazon書評・レビュー: 一刀斎夢録 上より
4163298401
No.55
(4pt)

史実をもとにしたフィクション

内容は、主人公の陸軍梶原中尉が、元新撰組の斎藤一に過去に起こった出来事を聞くというものである。そのため、斎藤一の語り口調で物語が展開する。従って過去の出来事は斎藤一目線で語られるためもう一人の主人公は斎藤一ともいえる。
新撰組時代から西南戦争までの出来事を時系列ごとではなく時を前後して語られる。新撰組隊士の市村鉄之助との交流がメインとなっている。
作品内で起こる出来事はほぼ史実通りだが、あくまでも浅田次郎が考えたフィクションである。
はじめのほうで語られる龍馬暗殺は、斎藤一自身が実行犯であると書かれているが、これは全くのフィクションで実際は、作品内でも語られている通り、京都見廻り組の犯行であることはもはや通説となっている。実行犯は、今井信郎若しくは、小太刀の達人である桂早之介とされている。
また、西南戦争は大久保と西郷2人の出来レースであったというのも無理がある。市村鉄之助は西南戦争当時にはすでに死亡しているという事が通説とすると最後の斎藤一の語りももちろんフィクションということになる。
斎藤一の語り口は魅力的で、ストーリーも面白いので新撰組ファンには楽しめると思うが、あくまでもフィクションであると理解したうえで読むことをお勧めする。
一刀斎夢録 上 Amazon書評・レビュー: 一刀斎夢録 上より
4163298401
No.54
(5pt)

独特の世界観に夢中

壬生義士伝にも登場する吉村貫一郎に感銘を受けた者ですが、
再び物語で出会えたことに、単純に懐かしい思いがとまりません。

浅田先生の特徴となりつつありますが、各作品がちょっとずつ邂逅し、
物語全体に奥行きをもたせる手法にすっかり浸りました。

斉藤一の独特の語り口調の中に垣間見られる人情深さもよい感じで、
浅田新撰組の世界に引き込まれました。

下巻が楽しみです。
一刀斎夢録 上 Amazon書評・レビュー: 一刀斎夢録 上より
4163298401
No.53
(5pt)

浅田次郎よもっと新選組を書いてくれ。

これまでも私は新選組のなかでは最も斎藤一が贔屓だったのだけど、『一刀斉夢録』を読み、新選組結成から西南の役まで15年、闘争また闘争を生きた斎藤一が改めて好きになった。その斎藤が語る甲州鎮撫に赴く土方が、日野宿で盲目の兄為次郎と再会するシーンには泣けた。NHK大河でやった時、土方を山本耕史、為次郎を土方役者NO.1の栗塚旭が演じていて(年齢差もあって)これはあんまりだなあと思ったのだけど、この場面のイメージにはぴったりで驚きました。冷酷、荒ぶるばかりではない人間土方歳三が描かれていて、やっぱり浅田次郎は土方歳三が好きと見ました。ただ征韓論〜西南の役が西郷、大久保の出来レースだったというのは俄かには肯んじる訳にはいかないけど。まあ陰謀史観の類だね。剣の残心のようなラストも良く、大好きな新選組の“見てきたような浅田講談”と云ってしまえばそれ迄ですが、満足の一冊。三部作で終わらずこれからも新選組ものを書いて下さい、浅田さん。
一刀斎夢録 上 Amazon書評・レビュー: 一刀斎夢録 上より
4163298401
No.52
(4pt)

幕末版浅田史観。

新撰組三部作の最終章というより、幕末に対する浅田次郎の思い入れが十二分に詰まった歴史小説。新撰組三番隊長の斎藤一を語り手に、幕末に躍動した人物たちの思い入れを熱く語ってくれます。とくに土方歳三と西郷隆盛に対する語り部分は、面白い。土方に関しては、司馬遼太郎の名作「燃えよ剣」に負けないくらい、かっこよい歳三を描いてくれています。西郷に関しては、幕末、明治に活躍した歴史上の人物たちとは別格の評価、西南戦争を起こしたくだりは、開国に向かう日本に対し、最後の愛国者的な日本人の立場で、外国の手から守るべく戦を行ったとでも解釈したらよいのでしょうか。果たして西郷さんが、もし今でも生きていたなら、TPPには賛成か、反対でしょうか?それと西郷隆盛をここまで書くなら、やはり対峙する大久保利通に対して、もっと踏み込んだ考えを書いてくれても良かったと思う。幕末から明治の激動期を上下巻二作に全て描くことは当然、困難なのですが、好敵手たる大久保の評価を、もっと読んでみたかった。
一刀斎夢録 上 Amazon書評・レビュー: 一刀斎夢録 上より
4163298401
No.51
(5pt)

浅田新撰組三部作の棹尾を飾る力作

「壬生義士伝」では吉村貫一郎の眼を通して、「輪違屋糸里」では糸里の眼を通して、幕末・新撰組を語った浅田次郎が、こんどは明治の代に生き残った、斉藤一が、元号が大正に代わった直後に近衛師団の剣士に向かって語るという形式で、幕末と明治の戦いを描いた物語。

全二作で鍛えられた浅田自叙節は冴えに、冴えて、物語は時空を自由に行き交い、今まで語られなかった秘話が、見てきたかのごとく明かされる。なんとも、練達の作品とうなるほかはない。全二作に涙した読者は、ぜひ読んでいただきたい。

徳川幕府終焉から明治建国、さらに明治天皇崩御と大正の御世の始まりと、近代国家への道を歩む日本の歴史を、凄絶に駆け抜けた、一剣士=最後の侍が語る物語は、あまりに重い。前二作で重要な事件はほぼ、語りつくされてしまっているので、竜馬暗殺と戊辰戦争のエピソードを除くて、やや落穂拾いになってしまうが、それを補ってあまりある作者の力量には驚嘆である。

ただ、本作を先に読むことはお勧めできない。全二作、せめて「義士」を読んでからでないと楽しめないと思う。
一刀斎夢録 上 Amazon書評・レビュー: 一刀斎夢録 上より
4163298401
No.50
(5pt)

鬼籍を眺めるに

しょっぱなから「講談師、見てきたような嘘をつき」と作中で語るのが実にいい。
このような極上の読後感を味わうと、次の作品を渇望し、生きる希望の一つにもなると思うが、言い過ぎか?

さても斉藤一の人生観、そして死生観をみるに、死後は皆がそちらに往き、化けてでることはない様子。
昔の人ー特に侍はあの世で又会えるのが常識であり、それぐらいの救いはあって当然なのだろう。

志津川で津波にさらわれた同類でもある旧友は、その前の月に石巻の本屋で会ったときにこの本と前2作を薦めてくれた。不肖者ゆえ先ほどようやく全巻読み終えた。

そちらでもアマゾンくらいはのぞけるだろうに。
命と共に家屋敷コレクション宝物をすべて波にもっていかれては天晴れとしか言いようがない友に、この本との出会わせてくれたことの感謝を。

取り合えずば著者の続編をそちらで伝えられるよう、斉藤一のように長生きしようか。
一刀斎夢録 上 Amazon書評・レビュー: 一刀斎夢録 上より
4163298401
No.49
(5pt)

浅田ファン!

この本は読みたかったので価格が手頃で状態が綺麗なので満足です。
一刀斎夢録 上 Amazon書評・レビュー: 一刀斎夢録 上より
4163298401
No.48
(5pt)

浅田節に酔いたい方は是非、どうぞ!

新撰組の中で随一と恐れられ、ファンの間でも有名な斎藤一。そんな斎藤を浅田次郎先生が書くとなれば読まない理由はないでしょう!よくぞ文庫になってくれましたと喝采をあげました。
読みだしたら止まらない文体、斎藤は勿論新撰組や幕末の志士らの姿までも浮かび上がるような表現は流石としか言いようがありません。
「士道」とは「帯剣」するということとは?その覚悟というか考え方というか重みというかに圧倒され、実際に話を聞いているわけでもないのに腰くだけになりそうな、凄みのある『語り』です。
造詣が深い方々の中には、歴史上の矛盾とか書き方とかにご不満がある方はいらっしゃるとは思います。
ですが、それを考えず、確かに歴史上存在した斎藤一という男を書ききった浅田作品をどうか味わってほしい。
まだまだ未熟な分際で何ですが、一ファンとして強く願います。
一刀斎夢録 上 Amazon書評・レビュー: 一刀斎夢録 上より
4163298401
No.47
(5pt)

語りべに酔う

著者の何時もの絶妙な物語の進め方に上下一気に読み進む。大傑作!
一刀斎夢録 上 Amazon書評・レビュー: 一刀斎夢録 上より
4163298401
No.46
(4pt)

壮絶

歴史的には無名隊士である吉村貫一郎一家を描いた「壬生義士伝」。
芹沢鴨暗殺事件をかかわった女性の目線で描いた「輪違屋糸里」。

本作は、
三番隊長斎藤一の、大正元年の問わず語り。
上巻では、自身の生い立ちや試衛館への合流、芹沢鴨暗殺あたりから、鳥羽伏見の敗走後の甲府戦の前夜あたりまで。
本当に壮絶な話は下巻に持ち越しなので、それほど重い気持ちにはならないと思います。

まあ、壬生義士伝でご本人が日本史上最大の「人殺し」とおっしゃっているだけあって、関わる人が沢山お亡くなりになります。
話の中身はずいぶん凄惨なものなのですが、それほど暗くなりきらないのは、聴き手が大正の「今」を生きる近衛中尉だからでしょうか。

シビアで壮絶な「過去」を、今の立場で聞いていくという技法は浅田さんの得意な手法でもあり、場面の切り替えを絶妙なタイミングで行うことと、ちりばめられるユーモアが話の重さを薄める働きがあるような気がします。

映像化するといいんじゃないかなと思います。
一刀斎夢録 上 Amazon書評・レビュー: 一刀斎夢録 上より
4163298401
No.45
(4pt)

壬生義士伝の斎藤一

新選組小説です。
創作を受け入れて読めばとても面白いと思います。

斎藤一は好きで、様々な小説によりキャラは違いますが、この浅田新選組三部作の斎藤一、好きではありませんが、こういうふうに維新以後、生きてきたのかなぁと想像すると感慨深いです。

市村鉄之助は、何を思い、西南戦争に出兵していたのか。

この小説での捉え方もなかなか興味深いです。

ただ、もう少し斎藤一を人間臭くしてほしかったなと思います。
一刀斎夢録 上 Amazon書評・レビュー: 一刀斎夢録 上より
4163298401
No.44
(5pt)

竜馬暗殺の真相

私も作者の考えと同じ事を考えて居たので面白く一気に読破しました。
一刀斎夢録 上 Amazon書評・レビュー: 一刀斎夢録 上より
4163298401
No.43
(4pt)

斎藤一による新選組夜話

時は明治帝が崩御し、大正の御代。東京でひっそりと隠棲生活を送る藤田五郎こと元新選組副長助勤三番隊組長、斎藤一が
近衛師団勤務の若い中尉に七日間にわたり夜通し語り継ぐ新選組の懐旧談。

新選組結成から、芹沢鴨の暗殺、高台寺党に間者として潜入、そして坂本龍馬暗殺。鳥羽伏見の戦いから会津での降伏を
経て、東京警視庁に奉職、西南の役に従軍。創作とは言え、謎の多かった斎藤一に、新選組を通して剣の奥義と自身の生き様を
余すところなく語らせる構成は小気味いい。

浅田次郎の新選組三部作の完結編。ただし、一作目の「壬生義士伝」を上回るほどのインパクトは残念ながらなかったのは
やむを得ないところか。
一刀斎夢録 上 Amazon書評・レビュー: 一刀斎夢録 上より
4163298401
No.42
(5pt)

一刀斎夢録上

下巻共に2回読破しました、大変良かったです。始めは伊藤一刀斎の事かと思い読み初めてから新撰組の斎藤一の回顧録(夢)で、陸軍将校に剣術(人切りと剣道の違い)新撰組幹部の思いの話を自分なりに思い読みふけりました。
一刀斎夢録 上 Amazon書評・レビュー: 一刀斎夢録 上より
4163298401
No.41
(4pt)

やっぱり期待を裏切らない

作者のファンです。
時代劇でも期待を裏切らないですね。
いいですね。
一刀斎夢録 上 Amazon書評・レビュー: 一刀斎夢録 上より
4163298401
No.40
(4pt)

名作。

鬼。技。命。武士。
こんな時代は二度と来て欲しくはないが、心に心棒は必要。
中世から現代への、極めて重要な精神世界の変容。
作者の構成力、筆致に脱帽。
上巻は只の人斬りで嫌になる。
辛抱心棒。
一刀斎夢録 上 Amazon書評・レビュー: 一刀斎夢録 上より
4163298401