果てしなき渇き

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

果てしなき渇きの評価:

2.98/5点 レビュー 95件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点2.98pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全69件 61〜69 4/4ページ
No.9
(5pt)

ノワール小説ここに極まれり

 万人に好まれる小説ではない.再読する人もいないだろう.嫌悪感を抱く人のほうが多いかもしれない.
 しかしながら,読み始めてしまったら最後,疾走するストーリーに身を任せるだけだ.小説のジャンルとしては新堂冬樹の小説に似ている.薄っぺらな人物描写,決して上手いとはいえない文章,品性のかけらも感じない内容,最低の読後感.それでも息もつかせぬ怒涛の展開,このパワーには脱帽だ.
果てしなき渇き (宝島社文庫) Amazon書評・レビュー: 果てしなき渇き (宝島社文庫)より
4796658394
No.8
(4pt)

果てしなき渇き

物語の好奇心に揺さぶられ、約500ページの活字の世界を疾走しても、
得られたものはやはり「渇き」であった。
人間性を失い、記号だけと成り果てた登場人物たちが、
絶望の淵を互いに渡り歩く、そんな物語である。
果てしなく渇く。
果てしなき渇き (宝島社文庫) Amazon書評・レビュー: 果てしなき渇き (宝島社文庫)より
4796658394
No.7
(4pt)

一般受けするのは難しいかな

二つの話が並行して進んできます。
一つが元刑事の「藤島」が行方不明になった娘「加奈子」の行方を追う話で、もう一つが中学生の「瀬岡」が虐められる話。
壊れた家庭、壊れた人間、人間が堕ちていく様が書かれています。
壊れた人間の怖さがこれでもかと言うほど書かれています。
爽快な読後感を求めている人は読まないほうが良いでしょう。
果てしなき渇き (宝島社文庫) Amazon書評・レビュー: 果てしなき渇き (宝島社文庫)より
4796658394
No.6
(4pt)

“負”に魅せられる

 いじめと娘の失踪。どちらも重すぎる。というか哀しすぎる。この物語りすべてが。これでもかと人間の暗闇を掘り下げてくる。読んでいると、熱っした重石を詰め込まれたように身体の中が重く熱くなり、知らないうちに眉間に力が入り、気付くとため息が出ている。どうしようもなくネガティブな内容だけれど、“負”に魅せられたかのように読み続くてしまう。
果てしなき渇き Amazon書評・レビュー: 果てしなき渇きより
4796644601
No.5
(5pt)

本書は揺るぎない骨格を持った小説なのである

本書、物語の持つ雰囲気は殺伐としている。行動の向こうに狂気があり、狂気の向こうに暴力があり、暴力の向こうにサディスティックな雰囲気が漂う、そういう読者を選ぶ作品なのである。似たようなデビュー作風に、○『葬列』小川勝己の作品があるが、本作はそれよりはるかに完成度が高い読み物でもある。だから、いわゆる鬼畜系(って何だろう?好きな言葉じゃないが)に嫌悪感を抱かず、純粋に小説の面白さで判断できる方には多分合うのではないかな。父親たる主人公、その妻、そして娘という関係に、読み手としての家族構成を投影させる余地などない。自分を重ねる必要はない。狂気と暴力とサディズムの行動は、本書の物語世界の揺るぎない骨格なのだから。今年のこのミス大賞、本書『果てしなき渇き』は、ゆっくりと味わったり、ゆっくりと考えたりせず、ただ読んで読んで読むべしなのである。
果てしなき渇き Amazon書評・レビュー: 果てしなき渇きより
4796644601
No.4
(4pt)

人間の墜ちていく闇

この作品の中から,サスペンスの中に潜む愛や希望を見つけ出そうとしたらそんなものはどこにもない。ドラッグ,いじめ,レイプ,殺人,人間の持っている闇の世界をこれでもかと最後の最後まで書きつづっている作品だからだ。失踪した娘を捜す父親がどこまでも墜ちていく姿が哀れで切ないが,同時進行で,失踪した娘の同級生の視点から描かれた2本立てのようなストーリーは最近時々見かけるが,少年が受けるいじめや暴力,そしてその結末がこの作品の陰湿さをより鮮明に際だたせて効果十分である。人間の闇だけをこうも凄惨に描いた作品はめずらしいかもしれないが,残念なことにはその闇の広がりは感じたが闇の深さはあまり感じられなかった。最後まで正体がつかめない闇の中心であった失踪した娘。本人を登場させずに関係者の会話だけでイメージを想像させていく構成は,最後まで闇を闇とさせている。
果てしなき渇き Amazon書評・レビュー: 果てしなき渇きより
4796644601
No.3
(5pt)

正統派ノワール

これはすごい。ここまで人間の闇が抉り出された物語はあまりないだろう。ここには最近のノワールが失いつつある本来の魅力、人間の暗黒がこれでもかとあぶり出されている。目を背けたくても背けずにはいられない人の業が描かれている。この本は残念ながら売れない可能性がある。それほど読むに厳しい本だ。だが決してこういう物語はなくならない。それはここに描かれているのがまぎれもなく虚飾のない人間の姿だからだ。
果てしなき渇き Amazon書評・レビュー: 果てしなき渇きより
4796644601
No.2
(5pt)

正統派ノワール

これはすごい。人の「闇」をここまでえぐりだした作品にひさしぶりに出会った。ここには最近のノワールが失いつつある、本来のノワールの魅力―人間の暗黒が、これでもかとつまっている。目を背けたくても思わず覗かずにはいられない人間の醜い業が突きつけられている。残念だがこの本はあまり売れない可能性がある。だが、こういう物語は決してなくなってはいけないものだ。できれば多くの人に読まれてほしいと思う。作者のこれからに期待する。
果てしなき渇き Amazon書評・レビュー: 果てしなき渇きより
4796644601
No.1
(5pt)

エスカレートする悪行に興奮

元刑事の父親が失踪した娘を捜していくのだが、その過程でどんどん落ちていく様がすごい。娘の正体も唖然とするが、彼女に関わる男たちも狂気の沙汰。暗く、重い、ドロドロとした情念が渦巻いているような作品で、一般向けではないが、こういうのが好きな人にはかなり支持されると思う。
果てしなき渇き Amazon書評・レビュー: 果てしなき渇きより
4796644601