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すべてのドアを鎖せ



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【この小説が収録されている参考書籍】
すべてのドアを鎖(とざ)せ (集英社文庫)

すべてのドアを鎖せの評価: 4.14/5点 レビュー 7件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.14pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(2pt)

全体的にピンボケした作品という印象でした。

書店での購入ですがご容赦ください。

アパートに滞在するだけで高額収入が得られる、という奇妙な仕事に就いた女性のお話。
旨い話だと乗ったは良いものの、不可解な事件が起こり、やがて自身も見えざる恐怖に追い詰められていく…という感じです。

面白いと言えと言われたら面白いと言えるレベルの作品です。翻訳のお陰か文章も読みやすいですし。
が、全体的に冗長です。この程度のテーマなら短編でいいのでは?

【以下、良くなかったと思う点。この作品が好きな方は読まないで!】

・登場人物を多くしてwho done it的な面白さ、油断のならなさを出したいのは分かりますが、特にこれといってモブを効果的に使えている感じはしませんでした。ミステリに振り切ればこういった問題は回避できそうなものですが、中途半端にホラーと混ざっているせいで、必然的に無駄が多くなっています。
・結末に近いスリリングな部分を分割して、各章の間に挟む構成になっています。その部分が来るたび読者に「どうしてこんなことになってしまったんだろう?」という期待感を持たせるためですね。こういうの、もはや食傷気味の演出というか何というか…。中身の無さを誤魔化すためにムリヤリ時系列をいじくって面白いっぽく見せているだけにしか思えませんでした。

ミステリにしたいのか、ホラーにしたいのか、申し訳程度の人情要素で共感を誘いたいのか、なんかもうよく分かりませんでした。全体的にピンボケした作品という印象。思いついたものを詰め込んだら長くなってしまい、最後は用意していたオチでバーンと畳んだ、という感じを受けました。「いろんなテーマを一つの作品の中で扱える優れた作家」みたいな評価を期待したんでしょうか。残念ながら、職業作家が無理に書こうとしてひねり出した凡作の一つにしか見えませんでした。
こういうのに何度も引っかかったことあるので、人にはお勧めできません。内容的には☆1ですが、読みやすさを評価し☆2とします。文章は好きなので、未邦訳の作品に期待ですね。
すべてのドアを鎖(とざ)せ (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:すべてのドアを鎖(とざ)せ (集英社文庫)より
4087607720

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