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パンダより恋が苦手な私たち
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パンダより恋が苦手な私たちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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ファッション誌の編集になりたくて就職したのに女性向けカルチャー雑誌の編集部で働いている柴田一葉(いちは)が主人公。仕事には本気になれず、恋人にもふられて落ち込んでいるのに、10回連続の恋愛相談コラムの編集を任された一葉。しかしコラムを書くはずの元超人気モデル灰沢アリアは全部を一葉に投げるだけで何もしない。困った一葉が頼ったのは動物の求愛行動を研究している大学准教授・椎堂司。「私たちの恋に足りないものは、野生だ」のキャッチフレーズが導き出すものは・・・。 一葉は、読者の分身だろう。男女を問わず、十分に感情移入できるはず。 典型的な恋の悩みについて、動物の求愛行動をヒントに、人間の恋にまぶり付く不純な感情や覚悟の不足を指摘していくことになる一葉のコラムは、併せて一葉の仕事への取り組み方についても考え直させていくことになる。 さらにはアリアも司も自分を見つめ直さざるを得ない所に進んでいく後半で群と盛り上がる。登場人物たちの関係が次第に明らかになる中、アリアに迫る危機。クライマックスの緊張感と輝きはこれぞ頂点、これぞ小説!といった感じだ。 アリアのキャラが立っていて、読み終わってみれば、我儘女王様に見えたアリアが一葉や周りのキャラ、そして読者の背筋まで伸ばしてくれたように思える。 登場するのは真剣に悩んで努力する人ばかりで「新感覚ラブコメディー」と言うほどふざけてはいない。恋ももちろんだけど「私たちの生き方に足りないものは、野生の一途さだ」というのが核心かな。 恋愛成就の気配もしっかり語られているので、ラブ成分も十分に補給できる。さすがに瀬那さんである。 | ||||
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