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お迎えに上がりました。 国土交通省国土政策局幽冥推進課4



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お迎えに上がりました。 国土交通省国土政策局幽冥推進課4の評価: 4.57/5点 レビュー 7件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.57pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(3pt)

無題

面白いけど、主人公の語りかけてくるような文章がくどい。まぁ、子供が読みやすいようにそういう書き方を採用しているだけだろうけど。
お迎えに上がりました。 4 国土交通省国土政策局幽冥推進課 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:お迎えに上がりました。 4 国土交通省国土政策局幽冥推進課 (集英社文庫)より
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No.6:
(5pt)

「元国民様」個人の問題に加えて現実に存在する社会問題を絡めるなど話の膨らませ方に工夫が感じられる。

国土の健全な利用の支障となる「元国民様」こと地縛霊たちの問題に体当たりで取り組む国土交通省に臨時職員として雇われた女の子の七転び八起きを描く竹林七草の人気シリーズ、早くも4巻目。

物語の方は火車先輩を取り戻した騒動から暫く後、幽冥推進課に日本の大動脈である東名高速のバイパス建設に絡んだ依頼が舞い込んできた場面から始まる。建築から半世紀以上が経過して老朽化も著しい東名高速のバイパス建設にあたって用地の調査に取り組んだ国交省職員が宿泊した宿に「うちの主人が大層立腹しているので、ズカズカと土地に入るのはご遠慮ください」と祟りの宣告をする女の幽霊が出たという話に朝霧は「私だって祟られたくないです」とゴネるが結局調査に乗り出す事に。見送る辻神課長は「これには元国民様以外にも難しい問題が絡んでいるので無理しない様に」と意味深な忠告を受けるが……

今回も安定してハートフルかつユーモラスな泣き笑いの物語として期待を上回る出来だったというのが読み終えての第一印象。加えて今回は朝霧が元国民である地縛霊が未練として抱えた個人的問題に取り組むだけでなく現実に社会的問題となっている事象を、それも朝霧の勤め先である国土交通省の職員の頭を痛めている問題を絡めてきた事でリアリティという点でこれまでに無い話の「身近さ」を出してきたな、という印象を受けた。

構成の方は短編が三本。冒頭の東名高速のバイパス建築に絡んだ土地の「元持ち主」や自殺の名所・青木ヶ原樹海を抜ける国道でカーナビを通じて語り掛けてくる声、中央官庁の集う霞ヶ関に伝わる転ぶと三年で死ぬという都市伝説が伝えられる「三年坂」を巡る人間模様といった具合に今回もバラエティに富んだ「元国民様」が勢ぞろい。

どれも素晴らしい出来ではあるのだけど、やはり出色だったのは第一章である東名高速バイパスに纏わる話であったかと。「所有者不明土地」という言葉を聞いた事のある方も多いと思うのだけど、登記上の所有者が亡くなったものの相続者が明確でない上に利用価値が低い事で税金や管理費の方が高く付く事から法定上の相続権を持つ肉親も積極的に「自分が相続人」と手を上げない事で宙に浮いた状態になり国もおいそれと手を出せない土地の事である。

いまやその面積が九州より大きくなり、まさに国土交通省が全力を挙げてその解決に取り組むべく法整備を進めている問題だけに何と言うかタイムリーな感じを受ける。ただタイムリーなだけであれば「話題に乗っかった」という印象を受けるのかもしれないけれど、その現実に存在する問題を「元国民様」の未練に絡めてストーリーの中に無理なく織り込んでいるのだから土地問題に無関係な方にも「なるほど、所有者不明な土地ってこんな風に問題になるのか」と伝わるある種の「学習マンガ」的な雰囲気すら漂わせている。

子孫ですら省みなくなった土地を「代々、一族を餓えさせる事無く守ってきた土地だ」と守ろうとした男の一徹さとそんな男の意固地さを呆れながらも支える妻、そしてその誰も貰ってくれなくなった土地という残酷な真実を男に突き付けながらも最良の結果を得ようと奔走する朝霧の姿はまさに「ドラマ」であるし、その活き活きとした姿を描いているからこそ最後の最後で辿り着いた「救いのある結末」が本当に映える。

これだけでも十分に楽しめるのだけど、この話ユーモア作品としても十分に楽しめるのが素晴らしい。今や荒れ果てた土地となった元畑の真の相続人を探るべく地縛霊となっていた男の家系図を作る羽目になる場面が描かれるのだけど、これが「こんなのありか?」という力技であり解決方法としての奇想天外さに目を白黒させる羽目に。どこか小松左京あたりの懐かしいSF短編でも読んでいるような気分になった。

出来という点では他の二作も上に紹介させて頂いた短編に負けず劣らず「ヒューマンドラマ」としての完成度を見せ付けている(出てくるのは朝霧以外は地縛霊と妖怪だけれども)。このドラマとしての厚みは竹林七草の描く登場人物の豊かな感情から生じるのではないだろうか?

一族を餓えさせまいとする男の一徹さ、自分の死が無駄であった事から同じ様な無駄死にをさせまいと必死になる青木ヶ原に散った女性の無念、勤め先の食堂で働く女性に死んでも懸想する男の朴訥さとその想いを向けられた女性の抱えていた罪悪感……決してポジティブな感情ばかりでは無いし、中には些か救われない部分もあるのだけどそれでも生きていれば抱えてしまうであろう想いを色彩豊かに描けるからこそ「想い」に囚われて現世を離れられない地縛霊という存在を無理なく読者に受け入れさせることが出来るのだろうなと思わされる。

生きている人間の内から湧き出る豊かな感情を描くという点で竹林七草は優れた作家であり、今回もその才能を余すことなく十分に発揮して見せたと実感させてくれる出来栄えであった。エピローグでは再び幽冥推進課に不穏な空気が漂い始めたけれども朝霧がどんな成長を見せてくれるのか、次巻以降も大いに期待したくなる第四巻であった。
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No.5:
(4pt)

今回も楽しかった

地縛霊の方々に幽冥界に移動していただく仕事なんて本当にあったら面白そうですね。未練も色々あって人の数だけ想いがあるってことですね。ところで本書の中盤まで朝霧さんの心の言葉が別人のようなのが気になります。そこが無ければもっと良かったです。
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No.4:
(5pt)

これからどうなる課?

何事も一生懸命な主人公の女の子が好きです。
妖怪の人たちも良いキャラで笑って泣いて読んでいめす。
この先この課がどうなるのか無くならないでほしいです。
成仏していただきたい。
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No.3:
(5pt)

暇なときに読んでます

テレビや動画がつまらない時に読んでます。マンガは一度読み終わるとつまらないし、何も見るものが無いときには良いと思います。内容もマンガチックで「あー面白かった。」で終わる内容です。
本格的は小説と言う感じではありません。
マンガが飽きてしまった人には良いと思います。
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No.2:
(5pt)

どういう事????

ヒロインは今日も被害者の寄り添い、健気に頑張ってる。火車さんも落ち着いた様だ。
平穏が戻って来たかと思ったら、ラストの台詞で背筋に水を掛けられた様な気がした。
彼女1人が残れば存続可能って…多分前置きには我々が居なくなってもとなる筈。妖怪たちは消えてしまうのか?なる早で続きが読みたい一冊です。この先がどうなるのか楽しみです⭐
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No.1:
(5pt)

国土にまつわる人の「想い」の物語、第4作!

本シリーズはついに4作目となり、刊行を心待ちにしておりました。期待を裏切らない三つの物語、じっくり味わいながら読ませて頂きました。今回も朝霧夕霞が東奔西走の大活躍!。国土交通省内のあの有名な牛丼チェーン店も登場します。政治家は「経済最優先」と言いますが、ここには明らかに経済よりも大切なものが描かれています。コミック版も出て、次はいよいよ映画化が期待されます!
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