クスノキの番人
評判
クスノキの番人の評価:
4.16/5点 レビュー 334件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全68件 61〜68 4/4ページ
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クスノキの番人の評価:
4.16/5点 レビュー 334件。 B ランク
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とはいえ、東野圭吾の掌の上で持て遊ばれているように感じながら読了しました。東野圭吾の才能をもってすれば、これぐらいの展開は楽に書けると思います。読みやすく、次はどうなるのか、というワクワク感をもたらしますが、肝心のストーリー展開に違和感を覚えました。
クスノキの番人という設定自体がファンタジーそのものです。『ナミヤ雑貨店の奇蹟』のようなプロットを積み上げ、時系列的な面白さを醸し出すわけもなく、ただただクスノキの不思議な力に支えられたストーリーでしたから。
主人公の人物描写も適当ですね。賢いのか無知なのか判然としません。また肝心のネタ晴らしまでダラダラとした展開の遅さにイライラとさせられました。余分なエピソードが多いのにも閉口しました。人間関係の設定も微妙です。登場人物が皆、不自然な関係の連続でしたから。
ある登場人物の音感の描写に対しても違和感があります。長らく音楽に関わってきた者ですから、聴音の能力の困難さをかくも簡単に乗り越えるなんて・・・・。
ファンタジーだからどんな展開になってもいいですよ、という作者と読者のお約束事としてストーリーが展開しても仕方がないということも理解しています。それでも、その設定には無理があるのでは、という気分に包まれることがあります。最初は誰もクスノキの不思議な力を話さないのは理解しています。それが、途中からべらべらとしゃべるというのはストーリーの展開上必要かもしれませんが不自然でした。
人気作家ゆえ、常に傑作を期待してしまうのです。売れっ子作家の宿命が感じられます。売れると筆が荒れるという評がたちますが、東野圭吾にはそうならないように願っています。
我々は多作でなくともよいので、東野圭吾でなければ書けないようなしっかりとした小説の登場を切に願っているのです。何十作と読んできた東野ファンですので、辛口で書きました。これからも素敵な作品を書いて欲しいものですから。